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Workspace ONE 検証ブログ 【Windows キオスク設定】

VMware
2021.03.01

こんにちは。SB C&S 渡邊です。
当ブログではVMwareのWorkspace ONEという製品について、気になった内容を検証し手順、結果をまとめていきます。

<Windows キオスク設定>

今回はWorkspace ONE UEMからWindowsデバイスをキオスクモードに変更するための検証を行いました。
キオスクモードとは多様な機能を搭載したデバイスを、単一用途の端末であるキオスクデバイスとして利用することです。

キオスクデバイスが利用されるケースの1つとして、店舗や展示場など公衆の場において不特定多数のユーザーが使用するケースがあります。
これはユーザーが複雑な操作をせずとも特定のアプリケーションを直接利用することができるためです。

もう1つのケースとしてリモートワーク用のデバイスとしても利用できます。
リモートで勤務するユーザーがデバイスに対して目的外の使用やシステム変更を行わず、VDIなど特定の目的にのみデバイスの用途を限定できるためです。

このようにキオスク機能は端末の利用用途を単純化したり、ユーザーが引き起こす想定外の不具合を防ぐことに役立ちます。

<検証環境>

  • Workspace ONE Cloud (Version 2101)
  • Windows 10 Enterprise (Workspace ONE UEM加入済み)

<設定内容>

キオスクモードの設定はWorkspace ONE UEMのプロファイル設定より実施します。
デバイスのプロファイル設定から追加をクリックし、プロファイルを追加します。

図01.png

プラットフォームでWindows、デバイスタイプでWindowsデスクトップ、コンテキスはデバイスプロファイルを選びます。

図02.png

プロファイル名と割り当てるスマートグループを入力し、左のペイロードからキオスクを選択します。

図03.png

構成をクリックするとキオスクXMLのアップロードとキオスクを作成するという2つの選択肢が出ます。
キオスクの設定ではUEMで用意しているレイアウトに合わせてアプリを配置する方法と、事前に作成したXMLをアップロードしてアプリケーションやエクスプローラーへのアクセス、レイアウトをカスタマイズする方法があります。

ここではキオスクを作成するを選択し、構成をクリックします。

図04.png

キオスクの作成画面では左のアプリメニューに表示されているアプリを右のスタートメニュー画面にドラッグ&ドロップし配置を決定します。
この時一覧には一部のビルトインアプリとスマートグループに割り当てられているWIN32アプリ(.exeアプリ)が表示されます。

図05.png

また右上に赤点のついたアイコンが表示されるアプリは追加の設定が必要なものを表しています。
アイコンをクリックすると追加項目が表示されるため、設定を入力するとアイコンは消えます。

図18.png

スタートメニュー画面のレイアウト設定では表示の大きさを変更したり、アプリを配置するグループを増やすことができます。

図06.png

図07.png

スタートメニュー画面の設定が完了したら保存して公開します。

図08.png

<結果>

対象のWindowsデバイスにプロファイルが割り当てられたことが確認できたら、Windowsデバイスを再起動します。

図10.png

図09.png

再起動するとキオスクというアカウントで自動的にログインされます。
ログインが完了すると図のように特定のアプリのみが選択できるキオスクデバイスの画面が表示されます。

図11.png

図12.png

<参考>

設定内容で説明した通りXMLでカスタマイズしたキオスクをアップロードすることも可能です。
以下の図では単一のアプリのみ使用させる設定になっています。
この時キオスクデバイスでは自動的に指定したアプリが開きます。

図13.png

図14.png

次ではエクスプローラーの使用を許可する設定をしています。
ユーザーはXML内で指定したフォルダを使用することができます。

図15.png

図16.png

図17.png

またXMLの作成方法やサンプルはマイクロソフトのドキュメントをご参照ください。
参照リンクは以下の通りです。

Microsft Docs 複数アプリキオスクの設定
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/configuration/lock-down-windows-10-to-specific-apps#kioskmodeapp

まとめ

キオスクデバイスへの設定変更はプロファイルを1つ作成するだけなので非常に簡単に実施できます。
リモートワーク端末として利用用途を限定する、不特定多数のユーザーに指定アプリのみを直接利用させる、といったデバイスの利用方法を考えている方はこちらの機能を検討してみてはいかがでしょう。

またUEMではiOSやAndroid向けに、単一アプリのみ使用を許可するシングルアプリモードというキオスクモードも設定可能です。
ご興味がある方はこちらも是非調べてみてください。

著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 第3技術部 2課

渡邊 理史