こんにちは。SB C&Sの近藤です。
私は新卒で入社してから2年間、お客様のデジタルワークスペース実現のためにVMware Workspace ONEを中心としたソリューション展開を行っております。
日々の業務で得た私の経験を踏まえて、Workspace ONE UEMで実現できること、メリット、デメリット、注意点などを数回に分けてご紹介していきたいと思います。
第3回である今回は、「Workspace ONE UEMへ加入方式について 〜代理加入/自動加入編〜」をご紹介します。
どうぞよろしくお願い致します。
●連載内容
第1回:Workspace ONE UEMへの加入方式について 〜加入方式の種類〜
第2回:Workspace ONE UEMへの加入方式について 〜直接加入編〜
第3回:Workspace ONE UEMへの加入方式について 〜代理加入/自動加入編〜
●代理加入について
代理加入方式とは、管理者が代理加入用のユーザーを作成し、代理加入ユーザーとしてWorkspace ONE UEMへ一時加入します。
その後、ユーザーにデバイスを配布して、ユーザー自身の資格情報を入力することで、Workspace ONE UEMに本加入となります。
〜代理加入 管理者準備編〜
①管理者は代理加入用のIDで、Workspace ONE UEMにデバイスを一時加入する
②代理加入を行なったデバイスをユーザーに配布
〜代理加入 ユーザー実施編〜
①手元に届いた代理加入済みのデバイスで、ユーザー自身のIDとPWでWorkspace ONE UEMにログイン
②Workspace ONE UEMへのログインが完了
③アプリケーション、ポリシー、プロファイルなどが自動的にデバイスに配信される
また、代理加入方式には、シングルユーザーモード、マルチユーザーモードと呼ばれる2種類方式があります。
シングルユーザーモードとは、1人のユーザーが専有で、1つのデバイスを利用する場合の代理加入方式です。
マルチユーザーモードとは、1つのデバイスを複数のユーザーで共有する場合の代理加入方式です。
マルチユーザーモードの注意点は、Windows10はマルチユーザーモード対象外となっています。
代理加入方式のメリットは、ユーザー自身でWorkspace ONE UEMへのデバイス加入を行わないためユーザーの負担が少なくなります。
デバイスの代理加入について
(https://docs.vmware.com/jp/VMware-Workspace-ONE-UEM/2001/Windows_Desktop_Device_Management/GUID-AWT-ENROLL-STAGEOVERVIEWWD.html)
●自動加入について
最後に、自動加入の方式についてご紹介します。
自動加入の方式は、各メーカーが独自の方式を用意しています。
管理者やユーザーは、加入させたいデバイスの自動加入方式を利用してWorkspace ONE UEMへデバイスを加入させることができます。
自動加入を行うことで、キッティング工数削減や、ユーザーの加入手順簡略化などのメリットがあります。
この自動加入方式は、メーカーごとに異なります。
詳細は各社ホームページよりご確認ください。
参照資料: https://support.apple.com/ja-jp/HT204142
参照資料:https://support.google.com/work/android/answer/7514005?hl=ja
参照資料: https://docs.microsoft.com/ja-jp/mem/autopilot/windows-autopilot
参照資料:https://techzone.vmware.com/factory-provisioning-vmware-workspace-one-operational-tutorial#_274483
●最後に
第1回〜第3回にかけて、「Workspace ONE UEMへの加入方式」についてご紹介させて頂きました。
今後、Workspace ONE UEMの加入制限や、ユースケースに応じたWorkspace ONE UEMへの加入方法などについてもご紹介できればと思っています。
また、Workspace ONEやその他ITソリューションについて気になることがございましたら、ぜひ弊社までご連絡ください。
記事を読んで頂き、ありがとうございました。
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著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術企画室 技術企画課
近藤 泰介 -Taisuke Kondoh-
2019年に新卒として、SB C&S株式会社に入社。
主にデジタルワークスペース実現のためのソリューション展開、案件支援、先進事例の獲得、協働パートナーの立ち上げを経験。現在はDevOps/DevSecOps領域商材のプリセールスを行いながら、新興技術調査、新興企業の目利きを行う。