SB C&Sの最新技術情報 発信サイト

C&S ENGINEER VOICE

SB C&S

【Onshape】無償eLearning受講ガイド:推奨コンテンツと受講順

CAD
2021.12.17

みなさんこんにちは、Onshape担当の羽根です。

Onshapeはメーカー側で無償で受講可能なオンラインコンテンツが用意されているのですが、用意されているコースが非常に多く、どこから受講したらよいか迷ってしまいがちだと思います。そこで今回は私たちが受講したコンテンツの中でおススメのコンテンツと最適な受講順番をご紹介いたします。


はじめに

  • ラーニングパス(オンライン講座)は日本語サポートされていませんが、ブラウザの翻訳機能を使う事で日本語で受講可能です。ブラウザの翻訳機能についてはこちらの記事を参照下さい→「Chrome / Edgeの翻訳機能でヘルプを読む
  • 目安の受講時間はコース最後のエクササイズの実施まで行った場合の時間です。エクササイズを飛ばすと大幅に時間短縮できますが、手を動かすことは理解を深めるのに非常に重要だと考えていますので、時間があれば受講を推奨します。
  • 特にワークフロー/データ管理は他CADに全くない考え方が入るため、先に下記の動画を見ていただくと、ドキュメント・ブランチの概要を掴みやすいのでおススメです。
    参考記事:Onshape 初心者向け講座 ~データ管理編~

全員受講すべきコンテンツ

1.ラーニングパス:CAD の基本(目安受講時間:10時間)

3D CAD経験者はこのコンテンツをスキップし、(2)から受講しても良いと思います。実際私はこのコンテンツに気付かず、先に(2)を受けたのですが、その際に疑問に感じていた内容がこのコンテンツでクリアになる部分もあったので、時間に余裕があれば3D CADの経験者の方も受講をおすすめします。

2.ラーニングパス:Onshapeの基礎: CAD(目安受講時間:30時間)

Onshapeをはじめて使う人向けにUI、パーツ/アセンブリの作成、図面など、標準的なCAD機能を一連で紹介してくれるコンテンツです。OnshapeはUIが分かりやすく、「マニュアルを見なくても形状作成ができた!」という方も多いですが、見落としがちなポイントも多いので、本日紹介する中でも特に受講推奨のコンテンツです。

3.ラーニングパス:Onshapeの基礎: データ管理(目安受講時間:20時間)

承認ワークフローまで使わないという方でも抑えておくべきデータ管理の内容、例えばドキュメントの概要、データのエクスポート/インポート、共有、履歴/バージョン管理などを学べるコースです。個人や少人数での利用時の方でもこのコースまでは受講いただくのがおススメです。

ワークフロー/データ管理におススメのコンテンツ

1.テクニカルブリーフィング[データ管理]ドキュメントの履歴データの理解と操作(目安時間:20分)

2.テクニカルブリーフィング[データ管理]Onshapeドキュメントのデータを管理するためのベストプラクティス(目安時間:20分)

3.テクニカルブリーフィング[リリース管理]Onshapeでのリリース管理について(目安時間:30分)

4-A.ビデオ[データ管理]Git スタイルの分岐とマージを使用した複雑なデザイン プロジェクトの管理(目安時間:60分)

4-B.テクニカルブリーフィング[リリース管理] e. Gitflowバージョン管理(目安時間:20分)

上記のテクニカルブリーフィングは単一ページとなっており、読んで頂く分にはスッと読んでいただけるボリューム量となっています。又、既に日本語化も完了しているので自然な日本語でお読み頂けます。

※画面左下から言語を選べますラーニングの日本語化.png

1から3については文書内で参照する箇所が多いので、この順番で読んでいただくのが読みやすいと思いますが、一部逆方向の参照もあるので、二周読むと理解が深まります。

4は二つ選択肢を用意しておりますが、4-Aのビデオは内容的によく出来ており、動画を見て頂くのがおススメですが、全編英語で中々読むのもツライと思いますので、日本語スクリプトを用意したいと考えおります。その際には4-Bのテクニカルブリーフィングや、Onshapeではなくソフトウェア開発でよく利用されているGitの使い方のサイトなども補完的に読んでいただくとより理解が深まります。(「Git ブランチ 使い方」などで検索)

ケースに合わせて受講がおススメのコンテンツ

セルフペースコース:[板金] 同時シートメタル(目安受講時間:7時間)

Onshapeでは3Dモデルを作成するグラフィックビュー、板金モデルの曲げとその他のジョイントを作成するテーブルビュー、展開図を作成するフラットビューと三種類のビューが用意されているのですが、それぞれが同期するため、同時シートメタルと呼んでいます。この3つのビューは実によく考えられており、それぞれのビューで修正が可能で、修正した内容は他の2つのビューに即座に反映されます。


まだ未受講のコースも多く用意されているので、実際に受講しておススメのコンテンツがありましたら、本ブログで紹介していければと思っています。是非、Onshapeのラーニングにお役立てください。

<フルクラウド3D CAD Onshapeに関するおススメ情報>

1.png2.png
3.png
4.png

著者紹介

SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉