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【速報】Cisco Live 2023 in Las Vegas Vol. 3

ネットワーク
2023.06.12

みなさんこんにちは。先週アップしましたレポート本編第一弾につづく、速報レポート第二弾です。

先のブログで、Unifiedがキーワードとなっていることをお伝えしました。やはりその傾向は強く、Ciscoが提供している様々なサービス、製品を一つのプラットフォーム上で管理できるようにしていくという発表やデモ展示が多かったです。

 

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特にセキュリティ面については、パッチワーク状態になっている環境も多いかと思います。

そうした使いづらくて管理もしにくい環境を整備するために、ソリューションとしていくつかの提案が発表されていました。すでにアナウンスされていたものもありますが、現時点では散らばっているサービスがクラウド上での管理に本格的に統合されていくのだろうという"空気感"がありました。

こちらは、少し前から話題になっていた(と思っています)Catalyst management on Merakiです。

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Catalystスイッチはモニタリングのみが利用可能でしたが、今回のCisco Liveで"showコマンド"が使えるようになったという発表がありました。これはとても大きなニュースで、トラブルシューティングにかかる時間を大幅に短縮できるようになると、Keynote以外のブースでも何度か耳にしました。

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筆者自身はまだCatalystスイッチの管理をMeraki上で行ったことはありませんが、トラブルシューティングにかかる時間は短縮できるようになると感じます。というのも、これまでであれば原因がどこにあるか?ということはMerakiダッシュボード上で確認可能でした。クラウドですぐに確認できるというのは、Catalystスイッチ単体をCLI管理している環境ではできないことですので大きな利点でした。

それに加えてshowコマンドが利用可能になったことで、インターフェース状態などの詳細情報をリモートからでも容易に確認できるようになりました。これによりどのポートに問題があるのか?をすぐに知ることができますし、なによりもどのスイッチで問題が起きているのかは分かった状態ですのでそのスイッチ上でshowコマンドをたたくだけなので、CLIで順番にスイッチにアクセスしていくよりもはるかに時間の短縮になります。

また、CatalystシリーズのAdvantageライセンスが適用されている場合に限りますがクライアントレベルでのトラフィック分析が利用できるようになりました(C9500シリーズはハードウェアの制限により対応していません)。

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従来Merakiで提供されてきたトラフィック分析機能ですが、これがCatalystシリーズにも拡大されたことになります。このように今まではMerakiのみで利用可能だった機能がCatalystシリーズにも提供されるようになり、ますます製品シリーズ間の違いが小さくなり(もちろん性能面での差はありますが)、より統合された管理プラットフォームが実現されていくように感じました。

Merakiで提供されてきた機能と言えば、ファームウェアアップデートのスケジュールがあります。まだ時期は未定ですが、この機能がCatalystスイッチにも適用されるようになる予定です。つまりIOS-XEのアップデートを、バージョンと時間を指定して行うことができるようになるということです。

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Merakiでの統合管理はCatalystがここ最近のホットな話題かと思いますが、ThousandEyesとの連携も以前より提供されています。

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このように、ThousandEyes一番といってもいいほどの目玉機能がこのOutageです。これが、Merakiのダッシュボード上で確認可能です。上の画像を撮った時点では日本では障害は起きていなかったようです(日本地図上に表示が無いため)。

「SaaSアプリケーションの調子が悪い」「急に繋がらなくなった」というときにここをまずチェックすることで、その障害がネットワークに問題があるのか、サービス提供側に問題があるのかの切り分けを行うことが可能です。もしここでOutageが確認できないようであればネットワーク自体の問題である可能性が高いので、ネットワークの管理画面でトラブルシューティングを行うステップに迅速に移行できます。

 

ダッシュボートでの管理といえばMerakiですが、Nexusでもダッシュボード機能が提供され始めています。

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こちらのダッシュボードでは、その環境で利用している電力数やおおよその料金が表示されています。最近は電気代の値上げが続いていることもあり、消費電力の削減や可視化はデータセンターのような規模が大きいところだけの問題ではなくなっているかと思います。

また、二酸化炭素の削減はSDGsの観点からも課題となっています。地球規模で見れば管理対象のネットワークでの二酸化炭素排出量を表示させることでの変化は小さいものかもしれませんが、こういった小さなことから始めていくことが、"Sustainability"な世界を実現することに繋がっていくのかもしれません。

 

本記事でCisco Liveのレポートは最後になりますが、今後も新機能や新しい技術については継続的にこちらで発信していく予定です。お時間のある方はご覧いただければと思います。

ではまたどこかでお会いしましょう......!

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著者紹介

SB C&S株式会社
技術本部 技術統括部 第2技術部 1課
福田 睦