SB C&Sの最新技術情報 発信サイト

C&S ENGINEER VOICE

SB C&S

VMware Explore 2023 Las Vegas レポート - Horizon/Workspace ONE

VMware
2023.09.06

こんにちは。SB C&Sの石井です。

本ブログ記事では、VMware Explore 2023 Las Vegasで発表されたVMwareHorizonWorkspace ONEに関係するアップデート情報について、内容をピックアップしてご紹介致します。 

今回のVMware Explore 2023 Las Vegasでは、VMware Anywhere Workspace Platformとして「Virtual Apps & Desktops」「Unified Endpoint Management Security」「Digital Employee Experience」の3つの柱からアップデートが発表されました。

まずは、Virtual Apps & Desktopsに関連する情報をお伝えします。

 

Apps on Demand 対応プラットフォームの拡張(Coming Soon)

Virtual Apps & Desktopsの大きなトピックとして、昨年のVMware Explore 2022Roadmapとして発表され、Horizon 2212バージョンから一般提供が開始されたHorizon Apps on Demandのアップデートが発表されました。

Horizon Apps on Demandは、App Volumesを使用した公開アプリケーションの配信機能です。

従来、公開アプリケーションを構成する場合は、vSphere上でWindows Serverをインストールした仮想マシンに、アプリケーションを準備してRDSとして展開していました。公開アプリケーションを利用するユーザーのロールに合わせて仮想マシンのイメージを準備するなど、複数の仮想マシンを準備する必要があったかと思います。そのため、OSやアプリケーションのバージョンアップなどによるメンテナンスも複数のイメージに対して行なう必要がありました。

Horizon Apps on Demandを利用することで、パッケージングしたアプリケーションをRDSへ公開し、ユーザーごとに実行するアプリケーションを変更することができるため単一の仮想マシンに集約することができます。

Horizon Apps on Demandの概要については昨年度のレポートブログをご参照ください。
VMware Explore 2022 US レポート - Horizon / Workspace ONE

このHorizon Apps on Demandですが、今回のアップデートにより、HorizonだけでなくCitrixAzure Virtual DesktopWindows 365Amazon AppStreamAmazon Workspacesなど様々な環境に仮想アプリケーションを配信できるようになりました。

 

Horizon Cloud Extends Support for Windows 365(Public Preview)

Virtual Apps & Desktops2つ目のトピックとして、Horizon Cloudのアップデートも発表されました。昨年のVMware Explore 2022で次世代DaaSアーキテクチャとしてHorizon Cloud Service Next-genの一般提供が発表されました。Horizon Cloud Service Next-genですが、従来型のHorizon Cloudの提供終了/サポート終了が発表され情報収集されている方も多いかと思います。

従来のアーキテクチャとの変更点については、以下のブログをご参照ください。
Horizon Cloud Service Next-gen:従来アーキテクチャからの変更点をご紹介

今回、VMware Explore 2023にてHorizon CloudWindows 365のサポートが発表されました。現在では、オンプレミスのHorizonだけでなくMicrosoft AzureやAmazon Web Servicesなど様々な環境でVDIを利用されることが多くなったかと思います。今回のアップデートによりWindows 365を含めた様々なVDI環境に対して慣れ親しんだVMware Horizonから利用できるようになります。

Virtual Apps & Desktopsとして2つトピックを紹介させていただきました。どちらのトピックもマルチクラウド・ハイブリッドクラウドに関するメッセージのため、複数のクラウド環境を有効活用し、ビジネスの柔軟性と拡張性をさらに向上させることができるようになるのではないでしょうか。

続いて、Unified Endpoint Management Securityに関連する情報をお伝えます。

 

脆弱性ダッシュボードとスコア(Coming Soon)

これまでWorkspace ONE Intelligenceのダッシュボードから確認ができた脆弱性ダッシュボードとスコアをWorkspace ONE UEMのダッシュボードからも確認できるようになると発表がありました。

今までは、Workspace ONE Intelligenceの管理コンソールからダッシュボードを確認し、何か問題があるデバイスやアプリケーションを発見した場合、Workspace ONE UEMの管理コンソールから対象のデバイスを確認してパッチ適用などの対策を実施する必要がありました。今回のアップデートにより、デバイスのセキュリティリスクをスコア化し、スコア情報に基づいて脆弱性のあるデバイスの優先付けを行い、パッチ適用を行う、といった一連のアクションを1つの管理コンソールから実施できるようになります。

 

Intel Chip to Cloud(Beta Release)

VMWorld 2021Workspace ONE Intel vPro プラットフォームとの連携が発表されましたが、VMware Explore 2023 Las VegasにてIntel Chipのクラウド対応が発表されました。

従来まではIntel vProプラットフォームと連携した高度なPC管理を利用したい場合、Intel EMAサーバーを構築する必要がありました。今回のアップデートにより、Intel EMAサーバーを構築することなくIntelのクラウドサービスを利用してIntel vPro対応PCの高度な管理が行えるようになります。

Intel Chip to Cloud.png



Workspace ONE UEMIntel Endpoint Cloud Servicesは、APIで連携がされます。Workspace ONE UEMの管理コンソール上からウィザードに従い数回クリックするだけで、Intel vPro対応のPCであれば電源OFF状態でもリモートで管理が行えます。

Unified Endpoint Management Securityのトピックについて紹介させていただきました。従来のセキュリティ対策に対してより管理性・柔軟性が増すアップデートかと思われます。

続いて、Digital Employee Experienceに関連する情報をお伝えします。

 

Expanded DEX Insights

Digital Employee ExperienceDEX)は、従業員体験を向上させる指標を収集して分析や改善をし、従業員の能力を最大限に発揮させるように支援する機能として提供されています。DEXの機能により、Workspace ONEで管理されているデバイスやアプリケーションなどの情報を収集します。収集した情報を元にデバイスやアプリのスコアリングをすることでパフォーマンスが悪いデバイスを特定し、改善に役立てることができます。

VMware Explore 2023 Las Vegasにて、DEXで収集できる情報が増えました。ネットワークの監視やAndroidのバッテリー、Horizonのセッションなどの情報が新たに追加できるようになります。例えば、Androidデバイスのバッテリー情報をモニタリングし、バッテリーへの負荷や過度な発熱などを確認できます。

DEX Insight.png



さらに、AIを活用した分析機能も強化されました。Workspace ONE UEMは、OSやアプリのインストールに関する問題や、モバイルデバイスのチェックイン/チェックアウトに基づいた情報を収集し、これを元にデバイスのセキュリティリスクを予測できるようになりました。例えば、業務時間外にもかかわらずデバイスがチェックインしたままである場合、セキュリティリスクが高まるといった予測をできるようになりました。

DEX Insight-2.png

 

DEX Playbooks Builder(Beta Release)

Workspace ONEDEX機能の一部として、インシデントを効率的に解決するDEX Playbooks Builderが発表されました。本来、インシデントを検知したらその問題に対して分析や対応を行う必要があります。DEX Playbooks Builderを使用することで、一般的なインシデントや繰り返し発生するインシデントに対する対処手順を事前に作成することができます。対処手順を事前に作成することにより、障害発生してから復旧するまでの時間を短くすることができるかと思います。

DEX Playbooks-1.png

このDEX Playbooks Builderは、Workspace ONEの機能であるFreestyle Orchestratorにも対応しております。Workspace ONEで収集した情報を元に自動化フローを作成し、Workspace ONE UEM等にアクションを実施させることもできます。

 

ここまでVMware Anywhere Workspace Platform3つキーワードとして、「Virtual Apps & Desktops」「Unified Endpoint Management Security」「Digital Employee Experience」について新しいアップデートを発表させていただきました。

最後に、今回のVMware Explore 2023 Las Vegasで重要なテーマとして発表された「Generative AI」に関係するWorkspace ONEのアップデートを紹介させていただきます。

 

Generative AI + Workspace(Coming Soon)

従業員の働く環境に対して、より良い環境を提供することを目的としてGenerative AIを使用した機能の発表がありました。

Workspace ONE UEMSensorScriptsの機能拡張が発表されました。例えば、従業員のPC利用年数などの情報を取得するために必要なPowerShell Scriptを、自然言語で指示することで自動生成できるようになります。

また、Workspace ONE Intelligenceのレポート生成機能も強化され、生成AIを活用した機能を実装すると発表されました。デモンストレーションでは、「全従業員のスコアを集計して、展開状況や影響度の高いインシデント、修復の状況を要約したサマリーを作成したい」といった指示を出していました。内容に基づいたレポートを生成して表示およびダウンロードできるようになります。さらに、レポートのスケジューリング設定までが、生成AIを使用してできるようになります。

AI-1.png

 

まとめ

本ブログ記事ではVMware Explore 2023 Las Vegasで紹介されたHorizonWorkspace ONEのアップデート情報をピックアップしてご紹介しました。 VMware Anywhere Workspace Platformの領域でも、VMware Explore 2023 Las Vegas2つのテーマである「Multi-Cloud」と「Generative AI」が反映されたアップデートになっていたかと思います。

VMware Exploreで発表された様々なアップデートは、別ブログ記事でもお伝えしております。是非こちらのページから最新情報のチェックをお願い致します。 

関連記事はこちら

著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部
第1技術部 1課
石井 基久 - Motohisa Ishii -

VMware vExpert