SB C&Sの最新技術情報 発信サイト

C&S ENGINEER VOICE

SB C&S

ZPA App Connectorインストール手順(VMware編)

Zscaler
    2023.09.22

    こんにちは、SB C&Sの風間です。
    今回は、Zscalerのプライベートアクセス製品である「ZPA」において、アクセス先に配置するApp Connectorのインストール手順を紹介させていただきます。

    はじめに

    ZPAやAppConnectorの概要については、既に記事がございますので、下記をご一読いただければと思います。
    https://licensecounter.jp/engineer-voice/blog/articles/20230704_Zscaler_WhyZPA.html

    AppConnectorは下記のハードウェア/仮想基盤/クラウドに対応しています。

    app.png

    それぞれの必要リソース等の前提条件については、下記マニュアルを参照してください。
    https://help.zscaler.com/ja/zpa/connector-deployment-prerequisites

    1 事前準備

    まずはVMware用のOVAファイルをダウンロードいただく必要があります。
    ダウンロードについては、下記サイトより行えます。
    https://help.zscaler.com/ja/zpa/connector-deployment-guide-vmware-platforms

    VMware vCenter へのデプロイ > 1.Zscaler から最新の VMware イメージを入手します。
    こちらにあるリンクよりダンロード可能です。
    (ダウンロード用のリンクは更新される可能性があるので、ダウンロード毎に確認してください)

    down.png

    2 プロビジョニングキーの発行

    ZPAのポータル画面にログインし
    Administration > App Connectorsをクリック

    App.png

    Add App ConnectorよりApp Connectorを追加

    addapp.png

    Create a new provisioning keyを選択し、Nextをクリック

    addpro.png

    証明書の選択画面に移行しますが、特に指定がない場合はConnectorを選択し、Nextをクリック

    addcer.png

    Add App Connector Groupを選択し、Nameに任意の名前を入力、App Connector Locationに展開する場所を入力し、Nextをクリック

    appgroup.png

    Nameに任意の名前を入力、Maximum Reuse of Provisioning Keyに利用するApp Connectorの数を入力し、Nextをクリック

    procont.png

    設定内容が表示されるので、問題ないようであればSaveをクリック

    appkekka.png

    Provisioning Keyが表示されるのでテキスト等にコピー、最後にDoneをクリックで終了

    prokey.png

    3 VMwareへのデプロイ

    続いて、VMwareへログインし
    展開するサーバーを選択、右クリックより[OVFテンプレートのデプロイ]をクリック

    dep.png

    ローカルファイルより予めダウンロード済みの[zpa-connector]を選択し、NEXTをクリック

    failedep.png

    仮想マシン名に任意の名前を入力し、NEXTをクリック

    depname.png

    その後の設定は基本的にNEXTでいいのですが、環境により変更が必要な場合は適宜設定してください。
    最後に設定確認画面が表示されるので、問題なければFINISHをクリック

    depfini.png

    4 App Connectorの設定

    デプロイが完了したら、App Connectorを起動

    vmkidou.png

    Webコンソールを起動し、ログイン

    Login : admin
    Password :  zscaler

    webkidou.png

    login.png

    ・ネットワーク設定
    デフォルトではDHCPでIPアドレスを取得されるように設定されています。
    IPアドレスをスタティックに変更する場合は、viエディタより変更します。

    ipvi.png

    BOOTPROTO="none"として、アドレスを設定

    dhcp.png

           

    satatic.png

    ネットワークサービスを再起動

    rest.png

    ・DNS設定
    ドメイン名でアクセスを行う場合は、名前解決を行えるDNSサーバーの登録が必須となります。
    DNSを設定する場合は、viエディタより設定します。

    dns.png

           

    dnsconf.png

    その他、環境により必要な設定がある場合は、下記を参照してください。
    https://help.zscaler.com/zpa/networking-deployed-connectors

    プロビジョニングキーのインポートのため、SSHサービスを有効化

    sshen.png

    TeraTerm等のターミナルソフトよりApp Connectorに対してSSHを実行し、ログイン

    Login : admin
    Password :  zscaler

    teraterm.png

    App Connectorサービスを停止

    zpastop.png

    プロビジョニングキーファイルを/opt/zscaler/var/provision_key に作成

    zpaprov.png

    事前に作成したプロビジョニングキーをコピーしviエディタよりペースト

    provi.png

               

    prokeyvi.png

    App Connectorサービスを起動

    satartzpp.png

    App Connectorのステータス確認

    appstatus.png

    最後に、WebコンソールよりSSHサービスを無効化

    zpastopcli.png


    しばらくすると、ZPAポータル側にApp Connectorが表示されます。
    Administration > App Connectorsをクリック

    appdeis.png

    ↑マークよりApp Connectorのバージョンを最新に更新

    appup.png

    appup2.png


    以上で、App Connectorの建付けは完了となります。

    "2 プロビジョニングキーの発行"で生成されたキーを使用して、同じロケーションにおいて複数のApp Connectorに建付けてください。
    そうすることで、冗長構成が可能となります。
    複数の建付けが完了すると、Administration > App Connector Groups に建付けたApp Connectorが表示されます。

    appgroup2.png

    最後に

    App Connectorの設定が完了したら、実際の通信制御設定をZPA側で実施する必要があります。
    そちらについては、下記記事に纏めておりますので、参考にしていただければと思います。
    https://licensecounter.jp/engineer-voice/blog/articles/20230704_Zscaler_WhyZPA.html

    今回はVMwareへのApp Connectorデプロイ方法をご紹介しました。
    冒頭でもご説明しましたが、他にも様々な仮想基盤、クラウドへの導入が可能となりますので、そちらについても今後ご紹介できればと思います。

    著者紹介

    SB C&S株式会社
    ICT事業本部 ICT事業戦略・技術本部 技術統括部 第3技術部 1課
    風間 亮