みなさんこんにちは。カラッと晴れて、日焼け止めを塗っていても心配になる日差しが降り注いでいるラスベガスよりお送りします。
さて、この始まり方に見覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。
今年もCisco Live 2024の速報をお送りします!ということで、ラスベガスにやってきました。歓迎されています。
知ってるよという方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでCisco Liveの概要について説明させていただきます。
「世界中の IT プロフェッショナルが一堂に会し、最先端のテクノロジーやソリューションに関する知 識やスキルを習得する機会を提供するとともに、さまざまな分野のエキスパートとのディスカッション、ネットワーキ ングが可能なシスコが主催する世界最大級の IT イベントです。世界各国から約 3 万人が訪れ、計 1,000 を超え るセッションや、300 社以上のパートナー企業による展示」が行われるイベントです(Cisco HPより)。
(過去には)メルボルンやアムステルダムでも開催されていますが、毎年6月にアメリカで行われるCisco Liveが最大規模のものになります。
Cisco Liveに参加することで、Cisco社の新製品やロードマップだけではなく、今後のIT業界の動向についても知ることができます。
昨年に引き続き今年もラスベガスで開催されており、現地時間6月4日にはKeynote(基調講演)がありました。今回のブログでは、Keynoteでの発表などをお伝えします。
最初はグローバルのCEOであるChuck氏が登壇し、これからの方向性について話がありました。
上記の写真にもありますが、解決すべき(達成すべき)キーワードとしては次の三つがあげられました。
"Complexity(複雑さ)"、"Control(コントロール)"、"Visibility(可視化)"
そして、今回のKeynoteにおける発表に関するアジェンダはこちらでした。
なんといっても、CiscoによるSplunkの買収は、Cisco Liveでどんなことが話されるのか?何かまた新たな発表があるのか?という注目の的だったのではないかと個人的に思います。
Splunk社のプレジデントであるGary氏が登壇し、Chuck氏との会話が行われました。
その後のセッションで、Cisco XDRとCisco Security CloudがそれぞれSplunkと連携されることが発表されました。
また、Cisco XDRとMeraki MXの連携が発表されました。スクリーンには、Merakiのダッシュボード上にセキュリティセンターとしてXDRインシデントの項目とその内容が表示されていました。
Splunkが持っている機能(要素)を活用することによって、これから先起こりうるSOCに対する脅威検知、調査、対応を行うための完璧なソリューションができるというわけです。
連携といえば、どちらも既存の製品ではありますが、Cisco Secure AccessとThousandEyesが連携されることが発表されました。
Cisco HyperFabricについての発表では、NVIDIAを使用することによってフルスタックのAIソリューションが可能になるとのことでした。
セキュリティ分野のアナウンスとしては、Cisco HypershieldやSecurity Cloud Controlの新製品、Firewallの1200シリーズの登場がありました。
こちらのSecurity Cloud Controlは全くの新製品で、なにか既存の製品が形をかえたわけではないそうです。リリースは2024年10月に予定されています。
Cisco AI Assistantの話もありました。AI Assistantという一つのプラットフォーム(サービス)の上で様々な製品群に関する話をしたり解決したりするのだと思います。ばらばらに分かれていないことによって、ユーザー側には便利さがもたらされます。
また、今回はMicrosoftのCVPであるVasu氏も登壇しました。
Chrome Enterpriseでセキュアなブラウジングを実現するためにGoogleとCiscoの協業が発表されました。
冒頭にあったようにAIに対して10億ドル規模のAIファンドが発表されましたが、おそらくそれの戦略的な投資の一環として、Scale AIというものが発表されました。概要はまだ明らかになっていませんが、今後の発表に注目したいと思います。
ということで、今回はCisco Live 2024に関してKeynoteの内容を中心とした速報記事でした。
まだイベントの期間はありますので、そこでの発表などをまた記事としてアップ予定です。そちらもご覧いただけますと嬉しいです。
では、また次の記事でお会いしましょう!
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著者紹介
SB C&S株式会社
技術本部 技術統括部 第2技術部 1課
福田 睦