こんにちは!SB C&Sの高橋です。
今回はSolid Edgeの最新版【Solid Edge 2025】のご紹介です。
Solid Edge 2025はモデリング速度の向上、板金設計のエッチング機能と曲げ機能の改善、
モデルベース定義 (MBD) 作成の簡素化など、さまざまな機能強化が含まれています。
実際にSolid Edge 2025を使用した設計者からは
「Solid Edge 2025 は非常に直感的に使用できます。ワークフローが簡素化され、
改良されたため、キー操作が少なくなり、生産性が向上し、さらに時間を節約できます」
といったコメントされる方もいらっしゃいます。
今回はアップデート内容を一部抜粋してお伝えしていきます!
板金設計の機能向上
まず板金機能の改善により、ワークフローが合理化され精度が向上しました。
選択できる計算式が新たに2つ追加され、
アサインが可能になり展開長計算の補正がより詳細にできるようになりました。
また新たに曲げと曲面がサポートされ、
エッチングフィーチャが強化され、
エッチングが投影されるようになりました。
またどういった計算方法で曲げを行ったかなどを確認することができます。
モデルベース定義 (MBD)※ の作成を高速化および簡素化
※モデルベース定義:製造する製品の情報(PMIと呼ぶ)を3D CADに付与したもののこと
新しく登場したハイブリッド注釈機能により、
設計者のモデルベース定義をサポートし、3D モデルの詳細を迅速かつ正確に記述するためのツールです。
上記の画面のように画面右側には【モデルビュー】と呼ばれるモデルの向き、
表示される3次元注記、断面等を記録する3Dビューです。
モデルビューを登録することで
画面右側のサムネイルから簡単に呼び出し編集できます。
また、モデルビューはそのまま図面環境に取り込めますので、
Solid Edge 2025ではデジタルスレッドを提唱するSIEMENS製品の大きな特徴でもある
他製品との連携の強化もアップデート内容に含まれています。
Teamcenter Shareとの連携強化
Solid EdgeにTeamcenter Share※を連携させることにより
アセンブリの共有やタスクの追跡が可能になります。
※Teamcenter Share : 製品の情報やデータの確認・共有などを社内や顧客と行える
この機能が強化されたことにより現在のタスクの共有、進捗状況なども可視化できます。
かつこの機能がSolid Edgeと連携している為、直接プロジェクトへアクセスも可能です。
Solid Edge CAM Pro
Solid Edgeの機能である製品加工支援(CAM)もAI機能を駆使して
さらなるバージョンアップが図られています。
まずAI機能により対象の加工物を効率的に加工できるパスを自動で生成します。
その他加工作業を簡素化するために、最適な工具の選定や加工方法の作成なども可能です。
また直観的に加工のプログラミングモードと加工のシミュレーションモードを
切り替えることも可能になっています。
今回のSolid Edge 2025ではAI機能の搭載や新機能ももちろんですが、
全体を通して使用する設計者の効率化を図るようなアップデート内容が盛りだくさんでした。
今回の記事でご紹介した内容もごく一部でしたが、
作業効率化やデジタルスレッドの実現に向けて魅力的な内容ばかりでした。
今回はSolid Edge 2025のアップデート内容でした。
最後までお読みいただきありがとうございました!
著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部クラウド・ソフトウェア推進本部
ビジネスソフトウェア推進統括部
インダストリーソリューション推進部 販売推進課
高橋 健児