
本記事では、Prisma Access Browserについてご紹介します。
エンタープライスブラウザとは
エンタープライズブラウザは、企業のセキュリティを強化するために設計されたウェブブラウザのことです。
ブラウザのインストールのみで利用可能なため、BYOD端末や業務委託先の管理外デバイスを含むあらゆるデバイスを保護可能です。
VDIの置き換えとしても注目されています。
ブラウザ上で扱うデータに対して、「コピペの禁止」「スクショの禁止」「機密情報のマスキング」などの制御が可能です。
また、ブラウザからの通信に対して「URLフィルタリング」「DLP」「脅威保護」などのセキュリティ機能を適用できます。
Prisma Access Browser
今回ご紹介するPrisma Access Browser (PAB) は、Palo Alto Networksが提供するエンタープライズブラウザ製品です。
Prisma SASEとネイティブ統合されており、内部資産への安全なアクセスをシームレスに拡張します。
PABの特徴としては、大きく分けて「ユーザの保護」「機密情報の保護」「アクセス制御」の3つが挙げられます。
◆ユーザの保護
Palo Alto Networksのセキュリティ機能を利用して、SaaSアプリやインターネットへのアクセスを保護します。
PAシリーズやPrisma Accessで利用できるものと同等のセキュリティ機能を搭載しているため、非常に強力な保護を実現できるのがポイントです。
またウェブセッションを可視化することで、ブラウザの脆弱性を狙った攻撃も阻止します。
◆機密情報の保護
プライベートアプリやSaaSアプリによる機密データの漏洩を防止します。
データの表示や外部への持ち出しを制限することで、悪意のない情報漏洩についても防ぐことができます。
◆アクセス制御
各ユーザが業務に必要なアプリケーションやウェブサイトのみにアクセスできるよう制御します。
登録済みのSaaSアプリや、Prisma Accessで接続しているプライベートアプリに対して、詳細なアクセス制御を行うことができます。
イベントログでは、アクセスされたアプリケーションやユーザの操作、ポリシーアクションなどを単一の画面から簡単に確認できます。
まとめ
今回は、Palo Alto Networksが提供するセキュアエンタープライズブラウザ製品であるPrisma Access Browserについてご紹介しました。
本製品を利用することで、管理外デバイスやエージェントの導入ができないデバイスに対してもセキュリティの適用が可能になります。
Prisma Accessと合わせて導入することで、すべてのユーザ、デバイスにおいてゼロトラストを実現可能です。
単体でのご利用も可能ですので、ぜひ導入をご検討いただければ幸いです。
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著者紹介

SB C&S株式会社
技術統括部 第2技術部 2課
PCNSE, PSE Strata/SASE Professional
中村 愛佳 -Manaka Nakamura-