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Nutanix セルフサービスリストア ~Linuxでの利用方法紹介~

ストレージ / HCI
2020.10.06

はじめに

こんにちは、SB C&Sの友松です。今回は、Linux仮想マシンでのNutanix セルフサービスリストア(SSR)の設定方法やリストア方法を紹介します。Nutanix SSRについての記事は3部構成で執筆しており、今回が最終回となります。

第1回: Nutanix 「セルフサービスリストア(SSR)」とは
第3回: Nutanix セルフサービスリストア ~Linuxでの利用方法紹介~ ← 今回の記事
※この記事はAOS5.15の環境をもとに作成した記事であるため、その後の製品アップデートによる仕様変更などについては最新のメーカードキュメント等をご確認ください。

今回ご紹介する内容

・セルフサービスリストアの設定方法(Linux)
 - Nutanix Guest Tools(NGT)のインストール
 - Protection Domainの作成とスナップショット取得
・リストア方法について
 - Linuxでのリストア方法

セルフサービスリストアの概要については、
第1回および第2回の記事をご参照ください。

セルフサービスリストアの設定方法(Linux版)

Nutanix Guest Tools(NGT)のインストール

[NGTのマウント方法]
NGTのインストーラを仮想マシンへマウントする方法については、第2回の記事で紹介していますので、そちらをご参照ください。

[ゲストOS(Linux)でのインストール]
仮想マシンへNGTインスーラのマウントが完了したら、SSHで対象のLinux VMへログインし、「df」コマンドなどで接続されたNGTのISOイメージファイルを確認します。その後、一時ディレクトリ(/mnt など)へマウントし、「install_ngt.py」スクリプトを実行します。

下記図では、スクリプト実行後、NGTがインストールされ、SSRのサービスが開始されていることが確認できます。完了後、NGTインストーラは自動でアンマウントされます。
Linux VMへのNGTインストールの流れは動画でも公開しておりますので、こちらもご参照ください。

Protection Domainの作成とスナップショットの取得

Protection Domainの作成と、スナップショット スケジュールの設定方法については、「Nutanixのローカルバックアップ機能の紹介」という記事で解説していますので、そちらをご参照ください。

SSRでは、このProtection Domainで取得されたスナップショットを用いて、データリストアを実施します。以下の画面は、ローカルに取得されたProtection Domainのスナップショット一覧です。

リストア方法について

SSRでは、WindowsやLinuxに関係なく、「Webインターフェース」と「ngtcli」を用いた2つのリストア方法があります。Webインターフェースを用いると、数クリックでリストア作業を行うことができます。またngtcliを用いると、コマンドラインベースでのリストア操作が可能です。

Linuxでのリストア

ここでは、Linux OSでの「ngtcli」を用いたリストア方法を紹介します。今回はCent OS 7.6を使用しています。

先ほどNGTをインストールし、Protection Domainでスナップショットを取得したLinux VMへ、sudoまたはrootユーザーの認証情報でログインします。以下図のように「ngtcli.py」を実行して、ngtcliツールを起動します。ngtcliが起動したら、「ssr ls-snaps」コマンドを入力し、取得済のスナップショット一覧を表示します。取得済のスナップショットの情報に基づいて、「ssr attach-disk」コマンドで任意のvDISKをマウントします。

vDISKのマウントが完了したら、一度ngtcliを終了します。その後「lsblk」コマンドなどを用いてvDISKのパーティションやマウントポイントなどを表示し、vDISKがマウントされていることを確認します。

vDISKのアンマウントについて

vDISKの切断方法ですが、再度ngtcliツールを起動して「ssr list-attached-disks」コマンドでマウントされているvDISKのディスクラベルを確認します。その後、「ssr detach-disk」コマンドで、切断したいvDISKのディスクラベルを指定してアンマウントします。

Linux VMにおけるリストアの流れも動画にまとめておりますので、こちらもご参照ください。

まとめ

この記事では、Linux VMにおけるNutanix SSRの利用方法を紹介しました。今回はngtcliを用いた手順を紹介しましたが、LinuxでもWebインターフェースによるリストア操作を実施することは可能です。興味のある方はぜひ触ってみてくださいね。

書籍紹介

おわりに、Nutanix製品に関する最新の書籍を紹介します。こちらは当社のエンジニアチームと、ニュータニックス・ジャパン合同会社のエンジニアの方々が共同執筆したもので、AHVをはじめとするNutanixの技術やサービスを詳しく学ぶことができます。ご興味のある方やこれからNutanixを勉強したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

Nutanix Enterprise Cloud クラウド発想のITインフラ技術
書籍タイトル: Nutanix Enterprise Cloud
クラウド発想のITインフラ技術
著者: SB C&S株式会社
ニュータニックス・ジャパン合同会社 協力
発売日: 2019年05月24日
価格: 3,600円+税
出版社: 翔泳社
詳細情報: 翔泳社のホームページ

著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 ICT事業戦略・技術本部 技術統括部 第1技術部 3課
友松 桂吾 - Keigo Tomomatsu -

DC運用、MBA留学などの経験を経て、2019年にSB C&S入社。若いうちに技術を習得しておきたいとの想いから、日々HCIや仮想化製品をいじり回している。ちなみに好きな食べ物はささみ。