2021.07.01
みなさんこんにちは、PTC販推CAD担当の羽根です。
Onshapeは「業界初のフルクラウド3D CAD」と銘打っておりますが、そもそもフルクラウドの"フル"とは何か?という質問をよくいただきます。実はクラウドには2つのポイントがあり、昨今クラウドソリューションが増えてきていますが、その両方を兼ね備えているのはほとんどなく、それがOnshapeの特長となります。今回はその辺りを詳しく説明していきたいと思います。
クラウドの2つのポイント
ポイント1:データをクラウド上で共有する
多くの方がイメージされるのはこのデータ共有ではないでしょうか。クラウド上にデータを保存し共有する事で、いつでも、どこからでもアクセスが出来るというのがメリットです。実はOnshape以外にもクラウドCADと銘打っている製品はありますが、ここまでの対応の事が多いです。
ポイント2:クラウドリソース(GPU等)を利用する
GPUとは「Graphics Processing Unit」の略で、3D描写を行う際に計算処理を行う部分です。この処理をローカルクライアント側で行うのか、サーバー側で行うのかが違いとなります。
Onshapeの場合、ローカルクライアントにはソフトのインストールを行わず、ブラウザのみで利用しますが、ローカルクライアント上で処理するのではなく、サーバで3D処理を行い、画面だけを転送しています。そのためオフィス用のPCやスマートフォンやタブレットのような端末でも問題無く動作するんです。
まとめ
データの共有とクラウドリソースの活用という2つのポイントを兼ね備えているので「フルクラウド」と称し、クラウド完全対応していると説明をさせて頂いています。
短期的な目線だと、既にワークステーションを持っているから費用が変わらないと思われてしまう場合もありますが、長期的には、ワークステーションの買い替えが不要になる点や、スマホ&タブレットで利用できる事で営業シーンで3Dモデルを見せるなんて活用が出来る点もポイントだと考えております。その辺りはまた別の機会に紹介を書かせていただきます。
Onshapeのまとめ記事はこちら!
著者紹介
SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉