みなさんこんにちは。SB C&S Onshape販売推進担当の羽根です。
今回は7/30に実装されたOnshapeのアップデート内容を翻訳してご紹介します。
■一般的な改善
コメント内のURLをハイパーリンクに自動的に変更
コメントにURLが追加されると、自動的にハイパーリンクに変更されるようになりました。以下画像のように、リンクを直接選択してリンク先にアクセスすることができます。また、外部リンクはアイコンとツールチップで示されます。
ヘルプページの改善
今回のリリースでは、Onshapeヘルプページが改善されました。ページの上部には、「戻る」、「進む」、およびページ全体をPDFとして印刷したりダウンロード可能なアイコンが追加されています。
■CADの改善
スケッチでの刷り込みを防止または無効にするオプション
これまで、モデルの面上に作成されたスケッチは、その面に刷り込みされていました。この仕様により、面上の穴のプロファイルと交差する場合、意図せずにスケッチ領域が作成されておりました。今回のリリースでは、スケッチをパーツの面に「刷り込み」するかチェックボックスで切り替えできるようになりました。
前回操作時のフィレット半径と面取りの距離を記憶
フィレットと面取りの半径と距離の最後の値が記憶され、次のフィレット/面取り機能のデフォルトとして使用されるようになりました。これは、円形フィレットの半径と、「等距離」および「距離と角度」の面取りの距離でのみ使用できます。
JT形式のサポート
今回のアップデートにより、パーツとアセンブリをJT形式にエクスポートできるようになりました。
ツールチップで非表示/抑制状態を表示する
非表示または無効にしたフィーチャまたはインスタンスにカーソルを合わせると、それらの状態が表示されるようになりました。
■図面の改善
図面ダイアログの作成で図面タブ名を編集する機能
今回のアップデートにより、[図面の作成]ダイアログで図面タブ名を直接編集できるようになりました。
図面作成者名を任意に設定できるようになった
アメリカなど一部の会社では、図面の作成者欄にフルネームではなく、従業員のイニシャルを記入することが好まれます。
今回のアップデートでは、「ドキュメント名」というプロパティを使用してこれを簡単に実行できるようになりました。このプロパティ上にテキストが入力されている場合、作成者として使用されます。
日本でも苗字だけを入れたい、同姓の方がいる場合のみこうしたい、といった時に活用できます。
■リリース管理の改善
リリース管理の部品番号で使用可能な文字数の増加
今回のアップデートでは、部品番号の使用可能な文字数が6文字から10文字に増加しました。
最初のリリースの改訂プロパティを認識する
リリース管理をオンにした後の最初の改訂時に、Onshapeはパーツ、アセンブリ、および図面の改訂値を維持します。これは、データをOnshapeに移行していて、別のシステムから持ち込んだリビジョンメタデータを保持したい人にとって重要です。リビジョンがリリース管理で定められた値と違う場合、警告メッセージが生成され、オブジェクトのリビジョン値がリリース管理で定められた値と一致するように調整されます。
■Feature Sctriptの改善
フリップオリエンテーションへのFS操作
今回のアップデートでは、`opFlipOrientation`が導入されました。特定のシート本体または平面の方向を完全に反転します。これは、たとえば、板金シート本体を反転して、図面の上下のフラグを反転するために使用できます。
■まとめ
今回はCAD機能の改善がとくに気になるアップデートでした。コメント欄ではモデルの面上にスケッチを書いたときの「刷り込み」のオンオフを選べるようになることがとくに喜ばれているようなご意見が多かったです。
上記の機能アップデートの原文は下記の英語版をご覧ください。今後もアップデートは積極的にされていきますので、お楽しみに!
IMPROVEMENTS TO ONSHAPE - JULY 30TH, 2021
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著者紹介
SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉