こんにちは。Onshape担当の羽根です。
今回は、9/14に実施されたOnshapeアップデートの内容をお届けします。
■一般的な改善
アセンブリ内でフォルダの作成が可能
アセンブリ内でフォルダを作成することができるようになりました。作成したフォルダにパーツをまとめて収納し、フォルダごと表示 / 非表示、フィーチャの有効 / 無効切り替え、削除をすることが可能です。
ドキュメント作成時にラベルが追加可能
ドキュメントの作成時にラベルを直接追加できるようになりました。ドキュメント作成後にラベルを追加したり、既存のドキュメントからラベルを削除したりすることも可能です。
■CADの改善
[スロット]を使用しての複製
形状コピー時、[スロット]コマンドが使用された箇所に対してまとめてコピーできるようになりました。
[ルールドサーフェス]コマンドの追加
[ルールドサーフェス]コマンドが追加されました。本コマンドでは、スケッチまたは形状のエッジを選択し、接線方向や法線方向、また指定した方向にサーフェスを作成することができます。
■図面の改善
中心線の外観の変更が可能
中心線の外観をカスタマイズするオプションが追加されました。線を伸ばしたり、線幅、マークサイズ、ギャップサイズ、色を変更するためのオプションがあります。設定値は図面テンプレートで保存できます。
共役角寸法コマンドの追加
共役角寸法コマンドが追加されました。共役角度(360度から測定角度を引いたもの)の寸法を記入できます。
■Professionalでの機能強化
メンバーがアイテムを管理可能
ProfessionalライセンスとEnterpriseライセンスの管理者は、メンバーがアイテムを管理できるよう許可することができるようになりました。アイテムとは、BOMに載せる塗料や接着剤など、モデリング化されていないメタデータのことです。このオプションは、エンタープライズ管理者のグローバル権限、および[会社の設定]> [プロフェッショナル管理者の設定]にあります。アイテムの作成方法について詳細はこちらをご覧ください。
会社の管理者が再リリースオプションを有効にすることを許可する
管理者が廃止されたリビジョンに対して、再リリース可能としてマークすることができるようになりました。
■Enterpriseでの改善
ユーザーアクティビティ監査証跡レポートの追加
Analyticsに、ユーザーアクティビティ監査証跡レポートが表示されるようになりました。このレポートでは、新しいユーザーの追加、プロジェクトの作成、サインインなど、ユーザーによって実行されたすべてのアクションが表示されます。
SSO / 2FAのアクティブ化 / 非アクティブ化のレポート
エンタープライズ管理者としてサインインしている場合、ユーザーアクティビティ監査証跡のダッシュボード上で「2要素認証ポリシーを有効または無効にする」または「シングルサインオンポリシーを有効または無効にする」がいつアクティブ化 / 非アクティブ化されたかが分かるようになりました。
AnalyticsでProjectフィルターの追加
Analyticsでプロジェクトをフィルタリングすることができるようになりました。
IPトラッキングダッシュボードにドキュメントのコピー情報の追加
IPトラッキングのダッシュボードに、ドキュメントがコピーされたかどうかが表示されるようになりました。ドキュメントがコピーされたかどうか、いつコピーされたか、誰がコピーしたかを追跡して、企業の知的財産を保護するのに非常に役立ちます。
■モバイルの改善
iOSデバイスのグリッドビュー
iOSデバイスで「グリッドビュー」表示オプションが追加されました。Webブラウザのグリッドビューと同様にドキュメントを表示することができます。
■ラーニングセンターの改善
新コースの追加:学校の授業でOnshapeを使う方向けコース
このコースでは、教育者が授業でOnshapeを使用するためのツール、ヒント、およびベストプラクティスについて説明されています。新しいコースはこちら。
■まとめ
今回はサーフェスコマンドの追加や寸法コマンドの強化など、設計用機能の強化がメインとなっています。今後も3次元の機能だけでなく、2次元の機能も強化されていくかと思われますので要期待ですね!
上記の機能アップデートの原文は下記の英語版をご覧ください。今後もアップデートは積極的にされていきますので、お楽しみに!
IMPROVEMENTS TO ONSHAPE - SEPTEMBER 14TH, 2021
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著者紹介
SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉