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【Onshape】11/15リリース機能改善点:フィレット機能の強化

CAD
2021.11.26

こんにちは、Onshape担当の羽根です。11/15にOnshapeのアップデートが実施されましたのでご案内いたします。

■CADの改善

フィレットを一定幅でつけることが可能に

フィレットの径ではなく、幅で数値を指定してつけることができるようになりました。幅で数値を指定することで、入り組んだエッジにフィレットをつけても常に幅を固定させることが可能です。

▼径指定

半径指定.png

▼幅指定

幅指定.png

タンジェントエッジの表示方法を変更可能に

形状上のタンジェントエッジの表示方法を変えることができるようになりました。ファントム(破線)、実線、非表示の3つに変更することが可能です。

▼ファントム

ファントム.png

▼実線

実線.png

▼非表示

非表示.png

■一般的な改善

Enterpriseの【アクションアイテム】タブでタスクを作成することができるようになりました。タスクの作成時に参照用ドキュメントや画像などのオブジェクトを追加することができます。

Create task.png

■図面の改善

線種の細かな指定が可能に

図面上で中心線、隠線、破線の線種をより細かく変更することができるようになりました。

エッジの中心点を利用して切断線の配置が可能に

2次元図面上で切断線を配置する際、形状のエッジの中心点に位置合わせして切断線を配置することができるようになりました。

断面図.png

■Enterpriseの改善

ユーザーを追加、もしくは削除する際にCSVファイルを活用する場合、全ユーザーが含まれたCSVをダウンロードすることができるようになりました。

ワークフローに関する新しい権限の追加

管理者でなくてもワークフローの公開および試験を実施することができるようになる権限「ワークフローの管理」が新たに追加されました。

デバッグモードと監査ログ

「ワークフローの管理」権限を持つユーザーは、[ワークフローの選択]ダイアログボックス内にある「デバッグモード」のチェックボックスを選択することで、[デバッグモード]のワークフローを介してアイテムを送信できるようになりました。デバッグモードでは、ワークフローを公開しなくても、テスト、デバッグをすることができます。

デバッグをさらに支援するために、リリース管理画面内に「監査ログの表示」オプションが追加されました。このオプションでは、ワークフローに流れたオブジェクトに発生したイベント情報を確認できます。

データのリリース管理時のプロパティ更新が可能に

カスタムワークフローを使って関数を指定し、FeatureScriptを活用することができるようになりました。以下の例では「updateItemPropertiesFromFeatureScript」と入力しています。

カスタムワークフロー.png

▼Danielが承認するとDanielの名前が表題欄に出るように

1つめ承認.png

反映後.png

■ラーニングセンターの更新

言語の追加

ラーニングセンターのすべてのTechnical Briefingsにてドイツ語とフランス語に対応するようになりました。

Onshape on an iOS Mobile Deviceコースの追加

iOSモバイルデバイスでOnshapeを使用する方法について説明するコースが追加されました。

今回も盛りだくさんのアップデート内容でした!フィレットの幅を指定できるようになったのは一見地味ですが、個人的にはかなり嬉しいアップデートでした。今後もよりOnshapeが便利になっていくことを期待しています!

今回のアップデートの原文は以下をご覧ください。

外部リンク:IMPROVEMENTS TO ONSHAPE - NOVEMBER 15TH, 2021


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著者紹介

SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉