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【Onshape】12/15リリース機能改善点:フィーチャ機能が多数改善

CAD
2021.12.23

みなさんこんにちは、Onshape担当の羽根です。

12/15にOnshapeのアップデートが実施されましたのでご案内いたします。なお、今回が2021年最後の更新となります。アップデートのボリュームも普段に比べて多めとなっているようです。

■一般的な改善

測定単位の変更

測定するときに表示される単位を変更できるようになりました。

測定単位の変更.png

最大距離の測定

ジオメトリを選択することでジオメトリ間の最大距離を測定することができるようになりました。

最大距離測定1.png

最大距離測定.png

画面反転のショートカットが追加

画面右上にある座標軸からカメラの向きを選択したあと、キーボードの「N」キーを2回押すことで、カメラの向きを反転させることができるようになりました。

画面回転前.png

画面回転後.png

格納フォルダの表示

ドキュメントが格納されているフォルダがツールバー上に表示されるようになりました。フォルダをクリックすると新規タブで開きます。

アセンブリ内フォルダ表示.png

スケッチの改善

スケッチの拡大縮小に対応

[トランスフォーム]コマンドでスケッチを拡大縮小することができるようになりました。[トランスフォーム]コマンドを選択すると表示される△マークを動かすことで拡大縮小が可能です。

スケッチ拡大前.png

曲率の視覚化が可能に

スケッチの曲線に対して法線を表示し、曲率がどの程度か見ることができるようになりました。

曲率表示.png

[揃えた長方形]コマンドの追加

新しいコマンド[揃えた長方形]が追加されました。任意の2点を選択すると、2点を結ぶ線から法線方向に伸ばして長方形を描くことができます。

長方形新コマンド.png

フィーチャの改善

[依存関係を表示]コマンドの追加

フィーチャリスト上で[依存関係を表示]コマンドが追加されました。フィーチャリストからフィーチャを右クリックすると、選んだフィーチャがどのフィーチャに依存しているのか確認することができます。

依存関係を表示.png

ロフトでISOカーブの表示

ロフトでサーフェスを作成する際、ISOカーブの表示/非表示を切り替えられるようになりました。

ロフトでISO.png

厚みつけ機能の改善

これまではサーフェスから[厚みつけ]コマンドでソリッド形状を作成した場合、元々のサーフェスは削除されていました。今回のアップデートにより、[ツールを保管する]のオプションにチェックを入れることで、元々のサーフェスを残したまま厚みつけしたソリッド形状を作成することができるようになりました。

厚みつけ.png

ソリッド / サーフェスの選択の記憶

「ソリッド」および「サーフェス」オプションがあるフィーチャにて、どちらを選んだか記憶されるようになりました。あるフィーチャで「サーフェス」を選択した場合、後続のフィーチャではデフォルトで「サーフェス」が選択されます。

挿入コマンドの選択の記憶

アセンブリで[挿入する]コマンドを選択した際、挿入元のドキュメントなど、最後に選択したものが記憶されるようになりました。

入力した値の記憶

平面、フィレット、面取り、面の削除、面のオフセットなどの機能で入力した値が記憶されるようになりました。後続のフィーチャでデフォルト値として入力されるようになります。

選択が不足している場合に警告が出るように

選択が欠落している場合、警告が出るようになりました。例えば押し出しで作成した形状に複数のフィーチャをつけたままの状態で[押し出し1]の履歴を削除すると、形状上の各フィーチャも削除する必要があると警告が出ます。

形状を削除.png

警告.png

図面の改善

BOMのテンプレートを変更可能に

BOMテーブルを図面に挿入するときに使用するBOMテンプレートを変更できるようになりました。

BOMテンプレート.png

手動で変更された寸法の下線の非表示

これまでは図面上に投影された形状の寸法を手動で変更した場合、寸法に下線がついていました。今回のアップデートにより、図面プロパティに[Underline overridden dimensions]というオプションが追加され、下線を非表示にすることが可能になりました。

寸法下線.PNG

ハッチングの変更

ハッチングの種類が追加されました。ハッチングがあるビューを右クリックして[ハッチングを編集]を選択することで変更可能です。

ハッチングの変更.png

ラーニングセンターの更新

テクニカルブリーフィングで日本語対応

Onshapeのラーニングセンターで公開されているテクニカルブリーフィングがすべて日本語で読めるようになりました。記事を開き、画面左下のプルダウンから日本語を選択することで可能です。

ラーニングセンターのビデオアップデート

Sharing and CollaborationDetailed DrawingsPart Design Using Part Studiosにていくつかビデオがアップデートされました。

2021年最後のアップデートということもあり、非常に盛りだくさんの機能追加が実施されました!Onshapeの日本語版が正式にリリースされてから早1年が経とうとしていますが、未だに3週間に1回のアップデートでこれだけの機能が追加されるのは素晴らしいですね。

2022年も素晴らしいアップデートを期待したいと思います!それでは皆様、良いお年を!


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Onshapeのアップデート情報まとめページはこちら

著者紹介

SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉