みなさんこんにちは、Onshape担当の羽根です。
Onshapeには三つのプランがありますが、本日はプランを選ぶ際、判断基準となるポイントはどこか?を簡単にご説明させて頂きます。長い説明は読みたくない方向けに要約すると下記のとおりです。
- 個人 / フリーランス → スタンダード版
- 法人ユーザーで設計者のみで利用予定 → プロフェッショナル版
- 法人ユーザーで間違いのないプランを選びたい → エンタープライズ版
一番高いからエンタープライズ版を推奨しているわけではなく、使い方によってはエンタープライズ版が一番安くなるパターンもあります!詳細については下記でご説明してますので是非、最後までご覧ください。
Standard版 vs Professional版以上
スタンダード版はエントリーモデルですがCADの機能に違いが無いため、よく「最初はスタンダードで運用をはじめたい」といわれる方が多いのですが、実は法人ユーザー様にはおススメしていません。
一番クリティカルなのはデータがユーザに紐づくからです。
スタンダードを複数人で利用した場合、データはそれぞれのユーザーに紐づきます。例えば退職などでOnshapeの利用を辞めるユーザーがいる場合、その人のデータを事前に移管しておかなければデータを失うことになります。他にも請求の一本化も出来ないため、管理が大変になる可能性が高いです。
以上のことから弊社ではスタンダード版は一人だけで利用される場合に最適なプランだと考えています。
Professional版 vs Enterprise版
プロフェッショナル版からはデータ所有者を会社にする、請求を一括でまとめて管理することが出来るようになり、法人での利用も視野に入ったプランです。このページではポイントに絞ったご説明となりますので細かな機能の違いはOnshapeの製品紹介ページなどをご覧ください。特に気にしていただきたい判断基準は下記の2点です。
1)設計者以外も利用の可能性があるか?(閲覧のみの利用者)
エンタープライズ版には閲覧のみで利用可能なLight版が存在しますが、その金額は¥32,300/年です。これはプロフェッショナル版の¥226,100/年と比べても非常に安く、閲覧ユーザーの数によってはエンタープライズ版の方が安くなる可能性があります。
※価格は2022年2月時点での価格となり、変更となる可能性がありますのでご注意ください。
2)セキュリティを重視するか?
エンタープライズ版には優れたログ管理機能が搭載されており、いつ、だれが、どこから、どのテータにアクセスし、何をしたかまで追うことが可能です。シングルサインオンなどもエンタープライズ限定の機能となります。
以上のことから、プロフェッショナル版は下記の様な条件に合う方にオススメです。
- プロフェッショナル版で機能が十分
- 利用者は設計者のみ(全員CADデータの編集が必要)
- 社内だけの利用/セキュリティも問題無い
逆に、下記の条件に合う方はエンタープライズ版をおススメします。
- より高い管理機能が必要な場合
- 設計者以外(閲覧のみ)のユーザがいる場合
- 会社のセキュリティポリシーが高い場合(外部パートナーとの協業がある等)
もし、今後の運用が決まっていない、もしくは拡大する可能性がある場合はエンタープライズ版を選択していただくのが間違いのない選択だと考えております。
以上が我々の考えるプランの選び方となります。もし上記の内容をご覧になっても疑問が残る方や、より詳しい説明を聞きたいという方は「Onshape製品紹介ページ」のお問い合わせよりご連絡ください。
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著者紹介
SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉