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【Onshape】フルクラウドでCADからCAEまで完結!?Onshape Liveで発表された今後の開発プランとは

CAD
2022.03.24

みなさんこんにちは、Onshape担当の羽根です。

先日、年に一回実施されるOnshape最大のイベント「Onshape Live」が開催されました!今回はそのイベントのご紹介です。

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本イベントではOnshapeに関する新機能や、導入事例などが多数紹介されました。イベントは既に終了していますが、いつでもオンデマンド形式で視聴が可能です。さまざまなセッションが展開されていますが、中でも「Welcome and Keynotes」では今後実装予定の機能が紹介されており、特にご覧頂きたいコンテンツです。

当記事では、その「Welcome and Keynotes」で紹介されていた新機能に関しいくつかご紹介させて頂きます。詳細については「Onshape Live」のオンデマンドでご確認下さい。

Onshapeプラットフォーム内でのCAE機能

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現在、Onshapeには解析機能は実装されておらず、アプリストアで公開されているCAEソフトを使用する必要がありましたが、なんとOnshape上で動作する解析機能が開発中のようです。実装されれば、CADからCAEまですべてフルクラウドで利用可能となり、カスタマーエクスペリエンスが大幅に改善される可能性が高いので大変期待の目玉機能です。

PCB設計を行う「PCB Studio」

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プリント基板(PCB)設計するための「PCB Studio」の開発が進行中のようです。当機能は以前のイベントでもアナウンスがされており、同時に発表されていた鋼材(フレーム)設計や、レンダリング機能は既に実装されている事から、リリースは近いのではないかと推察しております。アプリストア上でもPCB設計ソフトは公開されていないため、利用される方には大変メリットのある機能となります。

クラウドPLM「Arena Solutions」との連携

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フルクラウドPLM「Arena Solutions」との連携についても公開されています。OnshapeにはPDM機能は搭載されていますが、製品全体を管理するPLMの機能が必要な場合には「Arena Solutions」と組み合わせる事でデータ管理を全てクラウドで完結させることが可能です。連携機能はこれから段階的にリリースされてくる予定のようです。

モデリング機能の開発速度を50%スピードアップ

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Onshapeは3週間に一度実施されるアップデートでCADのコア機能の拡張も非常に盛んに進められていますが、この開発速度を更に50%はやめていくとのメッセージです。図はモデリングと記載されていますが、図面などの機能も含めたコア機能のアップデートもどんどん進められるとの事です。

機能アップデートの内容としては以上です。

その他、紹介されていた内容によると、Engineering.comの調査では、OnshapeはCAD市場の平均速度の7倍の速さで市場が成長しており、ユーザー数は全世界で200万人に達し、成長率No.1になったようです。

より詳細についてご興味をお持ちの方は下記のリンクからセッションをご覧ください!

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著者紹介

SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉