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【Onshape】5/16リリース機能改善点:LiDARスキャナで形状スキャンデータの作成が可能に!

CAD
2022.05.23

みなさんこんにちは、Onshape担当の羽根です。

5/16(月)にアップデートがリリースされましたので内容をご紹介します。

一般的な改善

3MFファイルのエクスポート

3MF形式としてのアセンブリまたはパーツのエクスポートが対応されました。3MFは3D Manufacturing Formatとも呼ばれ、積層造形用に特別に開発されたファイル形式です。

ファイルサイズが小さく、品質が高いなど、.stlよりも優れています。Onshapeは3MFでフェイスの色情報も保存可能です。

マークアップの削除

マークアップ削除が簡単になりました。例えば矢印が間違った方向を指している場合、矢印を選択して、表示されるゴミ箱アイコンをクリックするだけです。 

DXFおよびDWGインポート時のエラーメッセージ

DXFまたはDWGファイルのインポート時に問題が発生した場合、問題がジオメトリ、ファイル形式、またはファイル整合性エラーのどれかを警告メッセージで通知されるようになりました。

図面の改善

図面ビューでパーツの表示 / 非表示が可能に

図面ビューのコンテキストメニューに[show / hide parts]コマンドが追加されました。

アセンブリの図面ビュー上で右クリックし、コンテキストメニューの[表示 / 非表示] -[show / hide parts]を選択すると、非表示にするパーツを図面ビューから選択することができます。非表示のパーツを再度表示するには、ダイアログを再度開き、パーツを選択リストから削除します。

注釈でパーツの面を指定可能に

注釈でパーツの面または領域を直接指すことができるようになりました。通常なにもない箇所に注釈を作成すると、先端がポイントになります。注釈の指定先をエッジにすると、先端が自動的に矢印に変わります。ポイントのサイズは[図面のプロパティ] - [注釈]で変更可能です。

Enterpriseの改善

Global permissionの機能追加

Entepriseメニューの「グローバル権限」に「ドキュメントをEnterprise外に転送しますか?」というオプションが追加されました。

ユーザーをこの権限に追加すると、追加されたユーザーはEntepriseドメイン上にあるドキュメントの所有権を個人に変更することが可能です。

ドキュメントの所有権を個人にした場合、ドキュメントはEnterpriseドメイン上では編集することができず、cad.onshape.com上で開くことができます。所有権を個人に移されたドキュメントはパブリックに公開することも可能です。

モバイルの改善

iOS:自動メッシュを使用したLIDAR3Dスキャンのサポート

今回のアップデートで、iOSデバイスに搭載されているLiDARスキャナーを使い、現実の物体をスキャンしてOnshape上に取り込むことができるようになりました!

以下の動画ではiPadを使って大型機械をスキャンし、OnshapeのPart Studio上にメッシュデータとして取り込んでいます。

今後はこちらの技術はどんどん改善されていくようです。取り込んだメッシュデータをソリッドに変換してリトポロジーできるCADはありますが、LiDARスキャナーを使ってメッシュデータを取り込むことができるCADは他に非常に珍しいのではないでしょうか?

現状こちらの機能は、デバイスにLiDARスキャナーが搭載されているiPhone/iPadでのみ使用できます。iPad Pro 2020以降(12.9インチと11インチ)、およびiPhone 12 Pro /ProMaxとiPhone13Pro /ProMaxで利用できます。

ANDROID:3MFファイル形式のエクスポート

Androidデバイスで、パーツとアセンブリを3MF形式でエクスポートできるようになりました。

Render Studioの改善

シーンの選択

[Scene appearances]からシーンを右クリックしたときのコンテキストメニューに[Select all elements]というオプションが追加されました。

このオプションを選ぶことで、このシーンが割り当てられているすべての要素が選択されて強調表示されます。

シーンのコピーと貼り付け

グラフィックス領域でシーンを直接コピーして貼り付けることができるようになりました。要素を右クリックし、[Copy appearance]でコピーできます。コピー後に要素をもう一度右クリックすると、コンテキストメニューが開き、3つの方法で貼り付けることができます。

分解図での表示が可能に

RenderStudio内でアセンブリの分解図を展開できるようになりました。

断面部分の色付け

シーンに断面図が存在する場合、断面部分に色を適用できるようになりました。[オプション] - [セクション]で有効にする必要があります。

ラーニングセンターの改善

フレームコースの追加

フレームの新しいコースが追加されました。このコースでは、フレームの作成、フレームの構成、カットリストの作成、アセンブリと図面でのフレームパーツの使用、カスタムプロファイルの作成と共有を行う際のモデリング方法について説明します。

RENDER STUDIOコースの追加

RenderStudioのコースが追加されました。Render Studio上でフォトリアリスティックなレンダリングを作成する方法を学びます。このコースでは、シーンの作成、外観の追加、環境のカスタマイズ、カメラのセットアップ、最終出力のレンダリングなど、RenderStudioの使用を開始するためのすべての基本事項について説明します。このコースは、ProfessionalおよびEnterpriseサブスクリプションのユーザーのみ利用可能です。

外部リンク:IMPROVEMENTS TO ONSHAPE - MAY 16TH, 2022


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著者紹介

SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉