※本投稿で紹介される内容は、発表当時のものであり将来の機能実装をお約束するものではありません。
みなさんこんにちは!SB C&SでNutanix製品の技術担当をしている、友松です。
今年もNutanixによる年次イベントの速報をお届けします!今年は「Nutanix Essentials」という名前で開催されており、昨年に引き続きオンライン形式によるイベントでした。
本日のポイントとしては、今年の2月頃に発表された新ポートフォリオである「Nutanixクラウドプラットフォーム」に伴い、Nutanixがハイブリッドクラウドやモダンアプリケーションなどの導入に向けて、HCIをはじめとする統合ストレージサービスやセキュリティ、KubernetesやMLOpsなど、様々なソリューションを提供している点かと思います。
それでは、Keynoteのダイジェストをご覧ください。
Keynoteのダイジェスト
はじめにCEOのRajiv Ramaswami氏が登場し、昨今のデータセンターやパブリッククラウド、エッジといった様々な環境において、アプリケーションやデータベース管理の複雑性を解消し、シンプル化することの重要性を語られました。 | |
実際にガートナー社の調査結果を引用し、85%のワークロードがハイブリッドクラウド環境において適切に配置されておらず、高いコストや低いパフォーマンス、そしてセキュリティリスクを抱えていることを指摘しています。マルチクラウド環境において、アプリケーションをよりシンプルに管理できるNutanixのクラウドオペレーションモデルについて強調されていました。 | |
Rajiv Ramaswami氏は、Nutanixの新しいクラウドオペレーションモデルにおいて重要な3つのステップを紹介しています。 ① データセンターのモダナイゼーション ② IaaSとシンプルなハイブリッドクラウドの実現 ③ モダンアプリケーションのためのデータ管理 |
|
実際に、ビジネス規模やワークロードの迅速な拡大を必要としてNutanixを活用した2つの企業の例を紹介しています。 金融サービス企業のMeritz Securities社では、過去2年間の個人投資家の急増によって、肥大化したデータの管理や新しい商品の市場への投入が必要となりました。Meritz Securities社は、レガシーなシステムからNutanixへ移行し、以前には2ヵ月を要したDevOps環境の構築をわずか2日間に短縮しています。 また、すでにNutanixを導入しているスポーツベッティング企業のFSB社は、1ヵ月以内にアジアへ事業拡大しなければならないという課題を抱えていました。FSB社は新しいデータセンターやハードウェアを導入する代わりに、Nutanixクラウドプラットフォームソリューションを利用して、台湾のAWSリージョンへ1ヵ月以内にインフラを拡大することに成功しています。
|
|
Nutanix社は顧客ロイヤルティを示すネットプロモータースコアが高いことも紹介され、今後の顧客ビジネスにおけるハイブリッドクラウドやモダンアプリケーションの導入において、Nutanixクラウドプラットフォームの重要性を説いています。 |
続いて、Jefferies社のJitesh Mandalia氏へのインタビューでは、VDIワークロードの安定したインフラ基盤としてNutanixを採用したことや、ハイブリッドクラウドに対応したNutanixのクラウドプラットフォーム、そしてNutanixのエンジニアチームとの素晴らしいパートナーシップなどが語られました。 |
最後に、金融サービス事業を展開するRoyal Bank of Canada社のRaj Channa氏へのインタビューでは、ビジネスの俊敏性や効率化の一環として、アプリケーションチームの戦略としてもデータベースにおけるプロビジョニングの自動化などが重要な要素であることが語られました。 |
まとめ
今年のイベントでは、冒頭で紹介した通りハイブリッドクラウドやモダンアプリケーションの導入に際して、Nutanixがポートフォリオやライセンス体系を刷新しているところが印象的であったかと思います。また、Keynoteだけではなく、その他いくつかのセッションが提供されていますので気になる方はぜひご覧いただければと思います。
今回は英語での提供になっておりますが、今年の10/13(木)に「Nutanix Xperience JAPAN」という名前で日本版のオンラインイベントも開催されますので、こちらもぜひご参加ください。
申込ページ: Nutanix Xperience JAPAN
そして、実は今回のイベント内で来年の年次イベントがすでに告知されており、来年は再び「Nutanix .NEXT」という名前でアメリカ・シカゴにて久しぶりに現地開催されるようです。すでに申込サイトもオープンしており、かなり早くから準備されているようですので楽しみですね。
申込ページ: A new .NEXT is coming to Chicago!
Nutanixに関する他の記事はこちら
著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部 第1技術部 3課
友松 桂吾 - Keigo Tomomatsu -
DC運用や留学などの経験を経て2019年にSB C&S入社。好きなことは料理とお酒。嫌いなことは睡眠不足。