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Nutanix Essentials Keynoteの最新情報をお届け

ストレージ / HCI
2022.09.15

※本投稿で紹介される内容は、発表当時のものであり将来の機能実装をお約束するものではありません。

みなさんこんにちは!SB C&SでNutanix製品の技術担当をしている、友松です。

今年もNutanixによる年次イベントの速報をお届けします!今年は「Nutanix Essentials」という名前で開催されており、昨年に引き続きオンライン形式によるイベントでした。

本日のポイントとしては、今年の2月頃に発表された新ポートフォリオである「Nutanixクラウドプラットフォーム」に伴い、Nutanixがハイブリッドクラウドやモダンアプリケーションなどの導入に向けて、HCIをはじめとする統合ストレージサービスやセキュリティ、KubernetesやMLOpsなど、様々なソリューションを提供している点かと思います。

それでは、Keynoteのダイジェストをご覧ください。

Keynoteのダイジェスト

CEO挨拶
はじめにCEOのRajiv Ramaswami氏が登場し、昨今のデータセンターやパブリッククラウド、エッジといった様々な環境において、アプリケーションやデータベース管理の複雑性を解消し、シンプル化することの重要性を語られました。 rajiv.jpg
実際にガートナー社の調査結果を引用し、85%のワークロードがハイブリッドクラウド環境において適切に配置されておらず、高いコストや低いパフォーマンス、そしてセキュリティリスクを抱えていることを指摘しています。マルチクラウド環境において、アプリケーションをよりシンプルに管理できるNutanixのクラウドオペレーションモデルについて強調されていました。 スクリーンショット 2022-09-15 031859.jpg

Rajiv Ramaswami氏は、Nutanixの新しいクラウドオペレーションモデルにおいて重要な3つのステップを紹介しています。

① データセンターのモダナイゼーション
インフラ構成を3-TierからNutanix(HCI)へ移行することで、コストを削減するだけでなく、ワークロードやビジネスクリティカルアプリケーションをより小規模なチームで運用できるようになる。

IaaSとシンプルなハイブリッドクラウドの実現
Nutanixのクラウドプラットフォームによって、アプリケーションをデータセンターから任意のクラウドへシンプルな方法で迅速に移行できるようになる。ハイブリッドクラウド環境においても、より管理が簡単になる。

③ モダンアプリケーションのためのデータ管理
エッジやデータセンター、クラウドにおける様々なデータやストレージサービスを統合するソリューションを提供することによって、ビジネス規模の拡大や、クラウドネイティブアプリケーションの迅速な成長を実現する。

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実際に、ビジネス規模やワークロードの迅速な拡大を必要としてNutanixを活用した2つの企業の例を紹介しています。

金融サービス企業のMeritz Securities社では、過去2年間の個人投資家の急増によって、肥大化したデータの管理や新しい商品の市場への投入が必要となりました。Meritz Securities社は、レガシーなシステムからNutanixへ移行し、以前には2ヵ月を要したDevOps環境の構築をわずか2日間に短縮しています。
Meritz Securities speeds time to market in days

また、すでにNutanixを導入しているスポーツベッティング企業のFSB社は、1ヵ月以内にアジアへ事業拡大しなければならないという課題を抱えていました。FSB社は新しいデータセンターやハードウェアを導入する代わりに、Nutanixクラウドプラットフォームソリューションを利用して、台湾のAWSリージョンへ1ヵ月以内にインフラを拡大することに成功しています。
Sports Betting Specialist Ups The Ante On Global Growth With Nutanix

 

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Nutanix社は顧客ロイヤルティを示すネットプロモータースコアが高いことも紹介され、今後の顧客ビジネスにおけるハイブリッドクラウドやモダンアプリケーションの導入において、Nutanixクラウドプラットフォームの重要性を説いています。

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カスタマーハイライト①:Jefferies社
続いて、Jefferies社のJitesh Mandalia氏へのインタビューでは、VDIワークロードの安定したインフラ基盤としてNutanixを採用したことや、ハイブリッドクラウドに対応したNutanixのクラウドプラットフォーム、そしてNutanixのエンジニアチームとの素晴らしいパートナーシップなどが語られました。 スクリーンショット 2022-09-15 052008.jpg
デモパート
Nutanix社のMano Bhattacharyya氏とLaura Jordana氏のディスカッションパートでは、Nutanixクラウドプラットフォームでのデータベースやモダンアプリケーションの管理について、デモンストレーションを通じて紹介されました。 スクリーンショット 2022-09-15 054336.jpg

はじめに、Nutanixではクラスターをスケールアウトしてデータベースサーバを追加してもパフォーマンスが低下しないことや、CVMが停止してデータベースサーバのストレージIOパスがリモートノードに切り替わっても、Nutanixの分散ファイルシステムによって、パフォーマンスへの影響がほとんどないことが紹介されました。

続いてNDB(Nutanixデータベースサービス)を使用したデータベース管理として、迅速なクローニング、アップデートやパッチについてのシンプルな操作についても解説されていました。

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また、AIやクラウドネイティブアプリケーション、コンテナ管理についてもReadyであることを解説しています。NVIDIA GPUやOpenShift対応に加えて、MLOpsの一環として、Nutanix Kubernetes Engine上でサポートされるKubeflowのデモなども紹介されていました。

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カスタマーハイライト②:Labcorp社

ライフサイエンス事業をグローバルに展開するLabcorp社のSean Bolden氏へのインタビューでは、大規模クラスターのライフサイクル管理について語られました。

Labcorp社は全体で約1,000台のNutanixノードと15,000台のVMを運用しており、以前の3-Tier構成時に悪夢のようだった各コンポーネントのアップグレード作業が、Nutanix LCMのワンクリックアップグレードで劇的に改善したと語っています。

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新しいNutanixのクラウドプラットフォーム
後半では、Nutanix社のThomas Cornely氏とLee Caswell氏により、HCIからハイブリッドクラウドへ拡大し、クラウドネイティブアプリケーションの導入を実現するうえでの、Nutanixの新しいクラウドプラットフォームについて紹介がありました。 スクリーンショット 2022-09-15 122657.jpg
はじめに、ガートナー社のハイプ・サイクルに触れ、ハイパーコンバージェンスが安定期(Plateau of Productivity)に入りはじめたことで、今後広範囲に拡大していくスタートポイントであると語っています。 スクリーンショット 2022-09-15 131406.jpg
そして、2022年の2月頃に発表された「Nutanixクラウドプラットフォーム」があらためて紹介されました。コンピュートやネットワークセキュリティ、統合ストレージサービスやVDIに加えて、顧客がモダンアプリケーションやデータベースなどをエッジ、オンプレミス、クラウドといったハイブリッドクラウド環境へ適応するうえでNutanixが提供するソリューションについて解説しています。 スクリーンショット 2022-09-15 121954.jpg
また、2022年7月にリリースされたAOS 6.5 LTS以降の新ライセンス体系では、ハイブリッドクラウドへの拡大に適応する形で、これまで分離販売していたライセンスの一部をバンドルしてパッケージ化したりすることで、ライセンス管理をより簡素化していることを紹介しています。 スクリーンショット 2022-09-15 122210.jpg
カスタマーハイライト③:Royal Bank of Canada社
最後に、金融サービス事業を展開するRoyal Bank of Canada社のRaj Channa氏へのインタビューでは、ビジネスの俊敏性や効率化の一環として、アプリケーションチームの戦略としてもデータベースにおけるプロビジョニングの自動化などが重要な要素であることが語られました。 スクリーンショット 2022-09-15 134116.jpg

まとめ

今年のイベントでは、冒頭で紹介した通りハイブリッドクラウドやモダンアプリケーションの導入に際して、Nutanixがポートフォリオやライセンス体系を刷新しているところが印象的であったかと思います。また、Keynoteだけではなく、その他いくつかのセッションが提供されていますので気になる方はぜひご覧いただければと思います。

今回は英語での提供になっておりますが、今年の10/13(木)に「Nutanix Xperience JAPAN」という名前で日本版のオンラインイベントも開催されますので、こちらもぜひご参加ください。
申込ページ: Nutanix Xperience JAPAN

そして、実は今回のイベント内で来年の年次イベントがすでに告知されており、来年は再び「Nutanix .NEXT」という名前でアメリカ・シカゴにて久しぶりに現地開催されるようです。すでに申込サイトもオープンしており、かなり早くから準備されているようですので楽しみですね。
申込ページ: A new .NEXT is coming to Chicago!

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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 ICT事業戦略・技術本部 技術統括部 第1技術部 3課
友松 桂吾 - Keigo Tomomatsu -

DC運用、MBA留学などの経験を経て、2019年にSB C&S入社。若いうちに技術を習得しておきたいとの想いから、日々HCIや仮想化製品をいじり回している。ちなみに好きな食べ物はささみ。