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【Canva新機能徹底解説vol.3】AIにお任せ!Canvaシートの魔法がすごい。(AI分析編)

Canva
2025.09.26

お待たせしました!

前回の入門編では、Canvaシートが持つ「アート」の側面をご紹介しましたが、

本当の魔法はここから始まります。

 

データは、現代のビジネスにおける「宝の地図」のようなもの。

しかし、その地図を読み解くための古代文字(=複雑な関数や分析手法)に、多くの人が頭を悩ませています。

今回は、そんな宝の地図を誰でも解読できるようにする、

Canvaシートの心臓部『魔法のAI機能』を、いよいよ解き明かしていきます✨

 

「この大量のデータ、どこから手をつければ...」「数字から何が言えるんだろう?」

 
そんなデータ分析の"最初の壁"を、AIが優しく取り払ってくれます。

面倒な作業はAIに任せて、私たちは地図から「宝」、つまりビジネスの価値あるヒントを「発見」することに集中しましょう!

 


目次

 1.🪄 呪文は"言葉"だけ!もう関数辞典は要らない『マジック関数』

 2.📊 AIが最適解を提案!迷わず一発で伝わる『マジックグラフ』

 3.💡 AIがあなたの専属アナリストに!『マジック分析』

 4.さいごに

 


🪄 呪文は"言葉"だけ!もう関数辞典は要らない『マジック関数』

 

「こんな悩み、ありませんか?」

  • 「えーっと、あの合計を出す関数ってどう書くんだっけ...?」

  • 「条件に合うデータだけを抜き出して計算したいけど、複雑で分からない...」

  • 「海外のテンプレートを使ったら、関数が英語でチンプンカンプン!」

もう、そんな風に検索窓と睨めっこする時間は終わりです。

 

マジック関数は、あなたがやりたいことを、難解な数式ではなく普段の言葉で伝えるだけで、

AIが自動で最適な関数を生成してくれる驚きの機能。

まるで、優秀な専属アシスタントに「これ計算しといて」と頼むような感覚です。

 

🪄魔法のかけ方✨

  1. 答えを出したいセルを選択します。

  2. ツールバーに表示される「✨」アイコンをクリック。

  3. 表示された入力欄に、やりたいことを日本語で入力するだけ!

【例えば、こんな呪文でOK!】

  • (営業データで)「"東京支店"の"第4四半期"における売上合計を算出」

  • (マーケティングデータで)「"広告費"が5万円以上で、"コンバージョン数"が10以上のキャンペーン名をリストアップ」

  • (顧客リストで)「"登録日"が"2024年1月1日"以降の顧客数を数えて」

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これなら関数アレルギーの人でも、まるで魔法の呪文を唱えるように、サクッと高度なデータ集計が完了します!

 

 

📊 AIが最適解を提案!迷わず一発で伝わる『マジックグラフ』

 

「こんな悩み、ありませんか?」

  • 「このデータ、どのグラフにすれば一番分かりやすく伝わるんだろう...?」

  • 「グラフ作成は時間がかかるし、デザインセンスに自信がない...」

  • 「元のデータが変更になるたびに、グラフを作り直すのが面倒...」

 

プレゼンの神は細部に宿る、と言いますが、グラフ選びとそのデザインはまさにセンスが問われる部分。

そんな時も、AIが最高の相棒になってくれます。

 

マジックグラフは、分析したいデータ範囲を選ぶだけで、その特徴をAIが瞬時に読み取り、

「このデータなら、このグラフが見やすいですよ」と、Canvaならではの美しいデザインのグラフを

複数パターン提案してくれる機能です。

縦棒グラフ、円グラフ、散布図など、提案された中から「これだ!」と思うものを選ぶだけで、

プロ品質のグラフが一瞬で完成します。

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ここがスゴイ!"生きている"グラフ

 

しかも、ただ作って終わりではありません。

このグラフはCanvaシート上の元のデータと常に連動しています。

つまり、元の数字を更新すれば、グラフもリアルタイムで自動更新されるんです!

これでもう、「急な修正で深夜に資料を作り直し...」なんて悪夢とはおさらば。

いつでも最新の状態で、自信を持って報告に臨めます。

 

 

💡 AIがあなたの専属アナリストに!『マジック分析』

 

「こんな悩み、ありませんか?」

  • 「データは集計したけど、結局この数字から何が言えるのかサッパリ分からない...」

  • 「膨大な数字の中から、ビジネスに繋がる重要な変化や傾向を見つけ出すのが大変...」

 

マジック分析は、そんなデータ解釈の領域にまで踏み込んだ、まさに未来の機能。

AIがあなたの代わりにデータをじっくりと、そして多角的に読み解き、

「ここに注目すべきポイントがありますよ!」と、

重要な気付き(インサイト)を分かりやすい文章で教えてくれるんです。

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上記の画像にある、東京と大阪の売上データからAIが導き出した分析は、その能力の一端にすぎません。

  • 傾向の発見: 「特に8月に東京での数値が急増しています」

  • 具体的な集計: 「東京の年間売上合計は¥7,430,000です」

  • 比較分析: 「東京の年間売上は大阪の年間売上の153.20%です」

これらの発見は、次のアクションに繋がる「問い」を生み出します。

 

「8月の東京で何があった?特定のイベントか、広告戦略の成功か?」

----AIが示した事実から、人間が「なぜ?」を考え、次の戦略を練る。

この共闘関係こそ、Canvaが目指す新しいデータ分析の姿なのです。

これまで専門家でなければ見つけられなかったビジネスチャンスの種を、誰もが発見できる時代の到来です。

 


さいごに

計算(マジック関数)から、可視化(マジックグラフ)、

そして解釈(マジック分析)まで。

データと向き合う一連の流れを、AIがシームレスにサポートしてくれる様子、お分かりいただけたでしょうか?

 

でも、分析だけで終わらないのがCanvaのすごいところ。

次回はいよいよCanvaシート特集、最終回。

データ入力やコンテンツ制作そのものまでAIが担う、さらに驚きの機能たちをご紹介します!

「この商品リストから、新商品のプロモーション用インスタ投稿文を5パターン作って」

「今月の営業成績レポートをまとめて、部長向けのメール文案を作成して」

...そんなSFのような世界が、もうすぐそこに。 Canvaシート特集、最終回も絶対にお見逃しなく!

著者紹介

ICT事業本部 技術本部
先端技術統括部 DXコンサルティング部 デジタルイノベーション課
前田 由委