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Automation Anywhere -【A360】【パッケージリファレンス】日時

RPA
2023.03.15

【パッケージリファレンス】では、
Automation Anywhere Automation 360 のパッケージで使用できるアクションと、
各アクションの設定パラメータについて、マニュアル形式でご紹介していきます。
今回は、日時パッケージのご紹介です。

 


日時パッケージ

本記事は「パッケージバージョン:2.8.8-20220628-071423」の情報です。(Build 15450)
最新情報を確認するには、公式ドキュメントも併せてご参照ください。
公式ドキュメント:[日時]パッケージ

 

概要

2 つの日時の比較、日時の加算や減算、日時から文字列への変換など、

日時に対して様々な操作を行うことができます。

 

アクション一覧

アクション名
英語名:Add(日本語名:追加)
英語名:Assign(日本語名:代入)
英語名:Is after(日本語名:指定日より後の日時)
英語名:Is before(日本語名:指定日より前の日時)
英語名:Is equal(日本語名:指定日と同じ日時)
英語名:Subtract(日本語名:減算)
英語名:To string(日本語名:文字列に変換)

 


アクションの説明

アクション:Add(追加)

指定した単位の時間を日時変数に加算します。

 

追加.PNG

 

No.1
パラメータ名 Source date and time variable(ソースの日時変数)
概要 加算対象の日時変数を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

ソースの日時変数.PNG

 

加算対象の日時変数を指定します。

 

No.2
パラメータ名 Time Value to add(追加する時間値)
概要 追加する時間の値を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

追加する時間.PNG 

追加する時間の値を指定します。

 

No.3
パラメータ名 Time unit to add(追加する時間単位)
概要 追加する時間の単位を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

追加する時間単位.PNG

 追加する時間単位2.PNG

追加する時間の単位を指定します。

単位は、「ミリ秒」「秒」「分」「時間」「日」「週」「月」「年」から選択します。

 

【注:この アクション では、うるう年が考慮されます。】

例えば、アクション が 2020 年 2 月 1 日に 28 日を加算した場合、

アクション の出力は 2020 年 2 月 29 日になります。

一方、アクション が 2019 年 2 月 1 日に 28 日を加算した場合、

アクション の出力は 2019 年 3 月 1 日になります。

 

No.4
パラメータ名 Assign the output to a variable(変数に出力を代入)
概要 加算結果を代入する変数を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

変数に出力を代入.PNG

 

加算結果を代入する変数を指定します。

 


アクション:Assign(代入)

文字列または変数の値を日時変数に代入します。

ソースの日時と選択する日時フォーマットが同じ形式になっていなければなりません。

 

例えば、「2022-12-01」という文字列の日付を日時変数に変換する場合、

「日時フォーマットの選択」で「事前作成済みのフォーマット」から

「ISO_LOCAL_DATE('2011-12-03')」を選択するか、

カスタムフォーマットに「yyyy-MM-dd」を設定します。

 

また、カスタムフォーマットを使用する際の表記規則は下記をご参照ください。

Automation Anywhere 公式ドキュメント

日時フォーマット:https://docs.automationanywhere.com/ja-JP/bundle/enterprise-v2019/page/enterprise-cloud/topics/aae-client/bot-creator/commands/cloud-date-time-formats.html

 

代入.PNG

 

No.1
パラメータ名 Select the source datetime variable/ value(ソースの日時変数/値を選択)
概要 日時変数に代入する日時を選択します。文字列か日時変数を選択できます。
省略可 ×
 
使用方法

ソースの日時変数、値.PNG

 

日時変数に代入する日時を選択します。文字列か日時変数を選択できます。

文字列を選択した場合、「日時を入力」に設定した日時の形式と、

「日時フォーマットを選択」で設定する日時の形式が一致していなければなりません。

 

代入エラー.PNG

 

No.2
パラメータ名 Select the destination datetime variable(ターゲットの日時変数を選択)
概要 日時を代入する変数を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

ターゲットの日時変数.PNG

 

日時を代入する変数を指定します。

 


アクション:Is after(指定日より後の日時)

ソースの日時が、基準の日時より後のときに、

Boolean変数に「True(真)」を格納します。

例えば、ソースの日時が「2022-12-10T9:00:00」で、

基準の日時が「2022-11-10T9:00:00」の場合、

結果は「True(真)」になります。

 

指定日より後.PNG

 

No.1
パラメータ名 Source date and time variable(ソースの日時変数)
概要 比較したい日時変数を選択します。
省略可 ×
 
使用方法

ソースの日時変数.PNG

 

比較したい日時変数を選択します。

 

No.2
パラメータ名 Date and time variable to be compared to(比較する日時変数)
概要 基準となる日時変数を選択します。
省略可 ×
 
使用方法

比較する日時変数.PNG

 

基準となる日時変数を選択します。

 

No.3
パラメータ名 Assign the output to a variable(変数に出力を代入)
概要 結果を代入する変数を選択します。
省略可 ×
 
使用方法

変数に出力を代入.PNG

 

結果を代入する変数を選択します。

ここで選択する変数はBoolean変数となります。

 


アクション:Is before(指定日より前の日時)

ソースの日時が、基準の日時より前のときに、

Boolean変数に「True(真)」を格納します。

例えば、ソースの日時が「2022-11-10T9:00:00」で、

基準の日時が「2022-12-10T9:00:00」の場合、

結果は「True(真)」になります。

 

指定日より前の日時.PNG

 

No.1
パラメータ名 Source date and time variable(ソースの日時変数)
概要 比較したい日時変数を選択します。
省略可 ×
 
使用方法

ソースの日時変数.PNG

 

比較したい日時変数を選択します。

 

No.2
パラメータ名 Date and time variable to be compared to(比較する日時変数)
概要 基準となる日時変数を選択します。
省略可 ×
 
使用方法

比較する日時変数.PNG

 

基準となる日時変数を選択します。

 

No.3
パラメータ名 Assign the output to a variable(変数に出力を代入)
概要 結果を代入する変数を選択します。
省略可 ×
 
使用方法

変数に出力を代入.PNG

 

結果を代入する変数を選択します。

ここで選択する変数はBoolean変数となります。

 


アクション:Is equal(指定日と同じ日時)

ソースの日時と、基準の日時が同じときに、

Boolean変数に「True(真)」を格納します。

例えば、ソースの日時が「2022-11-10T9:00:00」で、

基準の日時が「2022-11-10T9:00:00」の場合、

結果は「True(真)」になります。

 

指定日と同じ日時.PNG

 

No.1
パラメータ名 Source date and time variable(ソースの日時変数)
概要 比較したい日時変数を選択します。
省略可 ×
 
使用方法

ソースの日時変数.PNG

 

比較したい日時変数を選択します。

 

No.2
パラメータ名 Date and time variable to be compared to(比較する日時変数)
概要 基準となる日時変数を選択します。
省略可 ×
 
使用方法

比較する日時変数.PNG

 

基準となる日時変数を選択します。

 

No.3
パラメータ名 Assign the output to a variable(変数に出力を代入)
概要 結果を代入する変数を選択します。
省略可 ×
 
使用方法

変数に出力を代入.PNG

 

結果を代入する変数を選択します。

ここで選択する変数はBoolean変数となります。

 


アクション:Subtract(減算)

指定した単位の時間を日時変数から減算します。

 

減算.PNG

 

No.1
パラメータ名 Source date and time variable(ソースの日時変数)
概要 減算対象の日時変数を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

ソースの日時変数.PNG

 

減算対象の日時変数を指定します。

 

No.2
パラメータ名 Time value to subtract(減算する時間値)
概要 減算する時間の値を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

減算する時間値.PNG 

減算する時間の値を指定します。

 

No.3
パラメータ名 Time unit to subtract(減算する時間単位)
概要 減算する時間の単位を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

減算する時間単位.PNG

 

減算する時間の単位を指定します。

単位は、「ミリ秒」「秒」「分」「時間」「日」「週」「月」「年」から選択します。

 

【注:この アクション では、うるう年が考慮されます。】

例えば、アクション が 2020 年 3 月 31 日から 31 日を減算した場合、

アクション の出力は 2020 年 2 月 29 日になります。

一方、アクション が 2019 年 3 月 31 日から 31 日を減算した場合、

アクション の出力は 2019 年 2 月 28 日になります。

 

No.4
パラメータ名 Assign the output to a variable(変数に出力を代入)
概要 減算結果を代入する変数を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

変数に出力を代入.PNG

 

減算結果を代入する変数を指定します。

  


アクション:To string(文字列に変換)

日時変数の値を指定の形式で文字列に変換します。

例えば、ソースの日時変数を「System:Date」(Bot実行時の日時)に設定し、

カスタムフォーマットで任意の日付形式(yyyyMMddなど)を指定することで、

Bot実行時の日付を任意の形式で変数に代入できます。

 

文字列に変換.PNG

 

No.1
パラメータ名 Source date and time variable(ソースの日時変数)
概要 文字列に変換する日時変数を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

ソースの日時変数.PNG

 

文字列に変換する日時変数を指定します。

 

No.2
パラメータ名 Select date time format(日時フォーマットを選択)
概要 文字列に変換する際の形式を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

日時フォーマットを選択.PNG 

文字列に変換する際の形式を指定します。

規定のフォーマット、または任意のカスタムフォーマットを指定できます。

 

No.4
パラメータ名 Assign the output to a variable(変数に出力を代入)
概要 結果を代入する文字列変数を指定します。
省略可 ×
 
使用方法

変数に出力を代入.PNG

 

結果を代入する文字列変数を指定します。

 


【Tips】

前月の「末日」を算出する

 

◆手順

「文字列に変換」アクションを挿入し、

ソースの日時変数を「System:Date」、

カスタムフォーマットを「yyyyMM01」、

代入先変数に「SampleString」を設定

※カスタムフォーマットの日付を「01」にすることで、

 「System:Date」(Bot実行日)の日付を強制的に「1日」します

※カスタムフォーマットは他の形式("yyyy-MM-01")などでも問題ありません

 

手順①.PNG

 

「代入」アクションを挿入し、

ソースの日時変数に「SampleString」、

カスタムフォーマットに「yyyyMMdd」、

代入先変数に「date(任意の日時変数)」を設定

※ここのカスタムフォーマットは、手順①のフォーマットと一致させないとエラーになります

 

手順②.PNG

 

「減算」アクションを挿入し、

ソースの日時変数に「date(手順②で代入先に選択した変数)」、

減算する時間値に「1」

減算する時間単位に「日」、

変数に出力を代入に「date(任意の日時変数)」を設定

 

手順③.PNG

 

「文字列に変換」アクションを挿入し、

ソースの日時変数に「date(手順③で代入先に選択した変数)」、

カスタムフォーマットに「yyyyMMdd」、

代入先変数に「SampleString(任意の文字列変数)」を設定

 

手順④.PNG

 

【参考:実行結果】

 

実行結果.PNG

 

今回ご紹介した方法を工夫することで、

Bot実行月の末日や翌月の末日なども算出することができますので、是非ご活用ください。

 


いかがでしたでしょうか。

日時パッケージのご紹介は以上となります。

Bot開発の参考になれば幸いです。

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著者紹介


植木 真