2025.02.12

NetApp INSIGHT Xtra Tokyo 2025 開催概要 |
キーノート トピックス |
今回のキーノートセッションでは、ネットアップ合同会社の代表執行役員社長である中島シハブ氏のリードのもと、NetApp本社のCEOであるGeorge Kurian氏やVP of Product MarketingであるJeff Baxter氏が来日され、NetAppの事業戦略と最新情報について語ってくれました。

●ストレージ業界の変化
キーノート最初のトピックでは、NetApp本社のCEOであるGeorge Kurian氏が昨今のデータマネジメントに求められる要件について、NetAppの事業戦略とともに紹介してくれました。
まず、意識しないといけないことは「変化していること」と「変わらないこと」を見極めることだとし、世界的に企業や個人が扱う/保存するデータ量が増えることによって、AIをはじめとするデータが肝となるソフトウェアやアルゴリズムに関して、自動化や高度化などインテリジェンスを高める技術が求めらえる一方で、データ管理や保護、ガバナンスといったストレージ本来の機能は今後も重要となると整理しました。

また、昨年末からリリース/リニューアルされたNetAppのストレージポートフォリオや、AIに関する事業戦略を昨年開催されたNetApp INSIGHT 2024の内容とともにおさらいし、Jeff Baxter氏にバトンタッチしました。
まず、意識しないといけないことは「変化していること」と「変わらないこと」を見極めることだとし、世界的に企業や個人が扱う/保存するデータ量が増えることによって、AIをはじめとするデータが肝となるソフトウェアやアルゴリズムに関して、自動化や高度化などインテリジェンスを高める技術が求めらえる一方で、データ管理や保護、ガバナンスといったストレージ本来の機能は今後も重要となると整理しました。

また、昨年末からリリース/リニューアルされたNetAppのストレージポートフォリオや、AIに関する事業戦略を昨年開催されたNetApp INSIGHT 2024の内容とともにおさらいし、Jeff Baxter氏にバトンタッチしました。
【最新のNetAppストレージポートフォリオ】
・HWやOS(ONTAP)がさらにパワーアップし、IOPSやスループットなどが向上
・インテル® QAT搭載によるストレージ効率化機能のオフロード

【AI戦略を成功に導くために重要なこと】
・データ戦略とアクセス
・専門性の開拓と人材採用・育成
・アジャイルなオペレーティング モデル
・エコシステム

●NetAppの注力ポイント
続いて、NetAppのVP of Product MarketingであるJeff Baxter氏が具体的な注力ポイントとして、「クラウドストレージ」「ランサムウェア対策」「AI」の3点について説明されました。
特にランサムウェア対策では、ONTAP 9.16.1から実装される「ARP/AI」という機能により、次世代型のランサムウェア攻撃にも対応できるとし、NetAppは「地球上で最もセキュアなストレージ」であると力強く解説されました。
【NetAppならランサムウェア攻撃を一瞬で検出できる】

【ARP/AI】
・従来までのARP(MLによる学習)から、AIモデルを活用した監視にパワーアップ
・拡張子やエントロピーを変化させない次世代型のランサムウェア攻撃にも対応

また、AI領域へのアップデートについては、昨年のNetApp INSIGHT 2024で発表があった通り、複数のストレージから単一のプールを認識させることでパフォーマンスを向上させる「ディスアグリゲート・アーキテクチャ」や、データの収集/加工、エンベディングなどをNetAppのストレージが実施する新たな仕組み「NetApp AI Data Engine」など、構想段階の情報を公開してくれました。
【ディスアグリゲート・アーキテクチャ】

【NetApp AI Data Engine】

※構想段階のため、現段階で実装されている機能ではありません。
その他、NetAppのAIに関する戦略や他サービスとの連携など、最新情報については昨年のNetApp INSIGHT 2024参加レポートをご参照ください。
特にランサムウェア対策では、ONTAP 9.16.1から実装される「ARP/AI」という機能により、次世代型のランサムウェア攻撃にも対応できるとし、NetAppは「地球上で最もセキュアなストレージ」であると力強く解説されました。
【NetAppならランサムウェア攻撃を一瞬で検出できる】

【ARP/AI】
・従来までのARP(MLによる学習)から、AIモデルを活用した監視にパワーアップ
・拡張子やエントロピーを変化させない次世代型のランサムウェア攻撃にも対応

また、AI領域へのアップデートについては、昨年のNetApp INSIGHT 2024で発表があった通り、複数のストレージから単一のプールを認識させることでパフォーマンスを向上させる「ディスアグリゲート・アーキテクチャ」や、データの収集/加工、エンベディングなどをNetAppのストレージが実施する新たな仕組み「NetApp AI Data Engine」など、構想段階の情報を公開してくれました。
【ディスアグリゲート・アーキテクチャ】

【NetApp AI Data Engine】

※構想段階のため、現段階で実装されている機能ではありません。
その他、NetAppのAIに関する戦略や他サービスとの連携など、最新情報については昨年のNetApp INSIGHT 2024参加レポートをご参照ください。
ブレイクアウトセッション |
●NetAppのサービスを使って生成AIシステムを作成
ブレイクアウトセッションでは、「NetApp GenAI Toolkit」というRAGを使用した生成AIシステムを簡単に作成できるオープンソースのツールを使用して、実際の構築手順や動作結果をご紹介させていただきました。
【セッションアジェンダ】
①AIシステムに求められるストレージとは
②AI領域にまでサービスを拡張するNetAppのすごさ
③NetApp GenAI Toolkitを触ってみました
④今後への期待

【AIのライフサイクルによって求められるストレージ要件は異なる】
・データ収集フェーズでは大容量かつ拡張性、データ連携が重要
・学習フェースはパフォーマンスが命
・推論や評価/運用フェーズでは、実は従来のストレージ要件と同じくセキュリティやデータ保護が大事に!

【NetApp GenAI Toolkitの概要と動作】
・NetApp GenAI ToolkitはAzure版、Google Cloud版がある
・本検証ではAzure版を使用
・RAG用のデータ置き場はAzure NetApp Filesを利用

本セッションの内容も特設サイトでご覧いただけるようですので、気になる方は是非チェックしてみてください。
【セッションアジェンダ】
①AIシステムに求められるストレージとは
②AI領域にまでサービスを拡張するNetAppのすごさ
③NetApp GenAI Toolkitを触ってみました
④今後への期待

【AIのライフサイクルによって求められるストレージ要件は異なる】
・データ収集フェーズでは大容量かつ拡張性、データ連携が重要
・学習フェースはパフォーマンスが命
・推論や評価/運用フェーズでは、実は従来のストレージ要件と同じくセキュリティやデータ保護が大事に!

【NetApp GenAI Toolkitの概要と動作】
・NetApp GenAI ToolkitはAzure版、Google Cloud版がある
・本検証ではAzure版を使用
・RAG用のデータ置き場はAzure NetApp Filesを利用

本セッションの内容も特設サイトでご覧いただけるようですので、気になる方は是非チェックしてみてください。
NetApp INSIGHT Xtra Tokyo 2025 まとめ |
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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部 第1技術部 2課
河村 龍 - Ryu Kawamura -