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OCPU と ECPU

パブリッククラウド
2025.08.25

AIが生成した画像です

 

 

みなさま、ごきげんよう。永瀬です。

今回は OCI の課金単位である OCPU と ECPU の違いを整理してみたいと思います。

 

目次

はじめに

1.OCPU

2.ECPU

まとめ

 

 

はじめに

OCI(Oracle Cloud Infrastructure)の OCPUECPU の違いは、
主に「対象ワークロード」と「課金単位」にあります。

 

 

1.OCPU (Oracle CPU)

定義:
OCI の従来型 CPU 単位で、物理コアの 1 物理コアあたり 2 スレッド(ハイパースレッディング)のうち、
1 スレッド を 1 OCPU として計算します。

 

利用対象:
汎用コンピュート、データベース、コンテナなど、常時稼働のワークロード。
常時利用する VM / Bare Metal インスタンス。

 

課金モデル:
OCPU 単位で時間ごとに課金。

 

例:
OCI Compute(VM.Standard シリーズ)

 

 

2.ECPU (Elastic CPU)

定義:
Elastic CPU の略で、常時フル性能を使わず、必要時にだけ CPU 性能をバーストさせる設計。
ECPU は「使用時間に応じた CPU 秒課金」で、OCPU より後発の比較的新しい課金モデル。
バックグラウンドでは物理 CPU を共有し、負荷が低いときには割り当てを抑える。

 

利用対象:
アクセス頻度が低く CPU 負荷が変動するマネージドサービス
常時稼働だがアイドル時間が多いワークロード。

 

課金モデル:
ECPU 単位で実際に CPU を使った秒数(消費した CPU 時間)のみ課金。

 

例:
Autonomous Database
MySQL HeatWave

 

 

まとめ

項目 OCPU ECPU
単位 1 OCPU = 2 vCPU 1 ECPU = 1 vCPU
主な対象 VM・ベアメタルインスタンス Autonomous Databaseなど
課金方式 固定リソースに対する時間課金 使用量に応じた従量課金
柔軟性 固定 高い(自動スケーリング)

基本的にはサービスによって課金モデルは固定されています。
ECPU はマネージドサービス専用と考えておくと混同せずにすっきりすると思います。

 

 

今回はここまで。

また次回まで、みなさまごきげんよう。

 

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著者紹介

先端技術統括部
DXコンサルティング部 デジタルイノベーション課
永瀬 晋作

みなさま、ごきげんよう。