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みなさま、ごきげんよう。永瀬です。
今回は OCI の課金単位である OCPU と ECPU の違いを整理してみたいと思います。
目次
はじめに
OCI(Oracle Cloud Infrastructure)の OCPU と ECPU の違いは、
主に「対象ワークロード」と「課金単位」にあります。
1.OCPU (Oracle CPU)
定義:
OCI の従来型 CPU 単位で、物理コアの 1 物理コアあたり 2 スレッド(ハイパースレッディング)のうち、
1 スレッド を 1 OCPU として計算します。
利用対象:
汎用コンピュート、データベース、コンテナなど、常時稼働のワークロード。
常時利用する VM / Bare Metal インスタンス。
課金モデル:
OCPU 単位で時間ごとに課金。
例:
OCI Compute(VM.Standard シリーズ)
2.ECPU (Elastic CPU)
定義:
Elastic CPU の略で、常時フル性能を使わず、必要時にだけ CPU 性能をバーストさせる設計。
ECPU は「使用時間に応じた CPU 秒課金」で、OCPU より後発の比較的新しい課金モデル。
バックグラウンドでは物理 CPU を共有し、負荷が低いときには割り当てを抑える。
利用対象:
アクセス頻度が低く CPU 負荷が変動するマネージドサービス。
常時稼働だがアイドル時間が多いワークロード。
課金モデル:
ECPU 単位で実際に CPU を使った秒数(消費した CPU 時間)のみ課金。
例:
Autonomous Database
MySQL HeatWave
まとめ
項目 | OCPU | ECPU |
---|---|---|
単位 | 1 OCPU = 2 vCPU | 1 ECPU = 1 vCPU |
主な対象 | VM・ベアメタルインスタンス | Autonomous Databaseなど |
課金方式 | 固定リソースに対する時間課金 | 使用量に応じた従量課金 |
柔軟性 | 固定 | 高い(自動スケーリング) |
基本的にはサービスによって課金モデルは固定されています。
ECPU はマネージドサービス専用と考えておくと混同せずにすっきりすると思います。
今回はここまで。
また次回まで、みなさまごきげんよう。
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著者紹介

先端技術統括部
DXコンサルティング部 デジタルイノベーション課
永瀬 晋作
みなさま、ごきげんよう。