
みなさま、こんにちは。植木です。
今回は、企業の生成AI活用を支えるプラットフォーム「JAPAN AI」の全体像と主な機能を紹介します。
生成AIは便利な一方で、全社展開には特有の課題があります。
JAPAN AIは、統制(ガバナンス)と現場活用を両立するために、
CHAT/AGENT/STUDIO/SPEECHなどの機能を1つの基盤で提供しています。
本記事では、各プロダクトの概要を整理したうえで、選定のポイントと導入ステップも紹介します。
目次
1.JAPAN AIとは
JAPAN AIは、生成AIを全社で安全に活用するためのAIプラットフォームです。
社内データ活用や外部連携、自動化、議事録作成を1つの基盤で提供し、
導入後の管理・統制から定着・改善まで運用しやすい設計が特徴です。
JAPAN AIが提供する3つの価値
1.現場で使える
ー 日々の業務に「すぐ活用」できる機能が豊富。
2.企業として安全に使える
ー 権限/制御/ログなど、統制の前提を置いた上で活用を広げられる。
3.運用できる(定着・改善できる)
ー 導入後のモニタリングと改善運用を行いやすい。
2.生成AIを企業で導入するときの課題
生成AIは、文章作成/要約/アイデア出しなどですぐに効果が出やすい一方、
全社に展開しようとすると次のような課題にぶつかりがちです。
・ツールが部門ごとにバラバラで、利用状況/コスト/ノウハウが分散し、全体管理が難しい
・情報漏えいリスクやルール未整備が障壁となり、情シス/管理部の承認が下りず全社展開できない
・使い方が属人化し、成果が安定せず、「一部の詳しい人しか使わない」状態になる
つまり、現場では「便利なAI」だけではなく、「企業として使い続けられる仕組み」も求められています。
3.JAPAN AIのプロダクト
2026年1月現在、JAPAN AIは用途に応じた8つのプロダクトを提供しています。
1) JAPAN AI CHAT
【URL】:https://japan-ai.co.jp/chat/
【概要】:法人向けの生成AI活用プラットフォーム
【主な機能】
・複数LLMを個別契約なしで利用/切替(ChatGPT/Gemini/Claude等)
・データ連携、各種ファイル取り込み(PDF/Office/CSV/URL等)
・テンプレート(プリセット)提供/内製
・独自開発RAGによる高精度な社内データ検索/回答
・管理画面で利用状況の可視化(利用/効果の把握)
【特徴】
・学習データに利用されない環境
・上場企業水準のセキュリティ
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2) JAPAN AI AGENT
【URL】:https://japan-ai.co.jp/agent/
【概要】:特定タスクを自律的に実行する「AI社員(AIエージェント)」を、ノーコードで作成・運用できるプラットフォーム
【主な機能】
・業務に合わせたAIエージェント作成
・提案資料作成、企業調査、文章作成、領収書→CSV変換、スケジューラー等のタスク実行
・公式(職種別)エージェントの提供
・スマートフォン用のネイティブアプリの提供
【特徴】
・ノーコード&AIの支援で簡単にAIエージェントを作成可能
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3) JAPAN AI SPEECH
【URL】:https://japan-ai.co.jp/speech/
【概要】:会議音声の文字起こし/話者分離/議事録生成に特化したAI議事録ソリューション
【主な機能】
・高精度文字起こし、議事録生成、要約/フォーマット変換
・話者分離/話者判別(発言者識別)
・業界用語対応(簡単なファインチューニングで精度向上が可能)
・ビジネスツール連携
【特徴】
・会議の証跡化/二次活用まで含めた設計
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4) JAPAN AI SALES
【URL】:https://japan-ai.co.jp/sales/
【概要】:営業組織向けに、商談〜記録〜入力作業(SFA/CRM)をAIで自動化し、生産性を上げるプロダクト
【主な機能】
・SFA/CRMの入力工数削減(データ収集&入力の自動化)
・商談の議事録作成
・営業メール作成/送付、活動履歴の収集/更新(Gmail/Outlook等との連携)
【特徴】
・営業現場の入力負債削減
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5) JAPAN AI MARKETING
【URL】:https://japan-ai.co.jp/marketing/
【概要】:マーケの施策立案/制作/分析(PDCA)を、複数のAIエージェントで支援するプラットフォーム
【主な機能】
・ターゲット探索(顧客層抽出、特徴/消費傾向の分析)
・ペルソナ生成、SWOT分析、キーワード調査
・SEO記事/LP生成、広告レポート作成(PPT出力等)など
【特徴】
・制作だけでなく分析/レポーティングも含めて自動化対象
・過去の事例(ナレッジ)を蓄積/分析し、属人化しがちなノウハウも全体共有可能
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6) JAPAN AI STUDIO
【URL】:https://japan-ai.co.jp/studio/
【概要】:AIエージェント/データ/ワークフロー/UIを組み合わせて、業務アプリ/業務プロセスを構築・運用するプラットフォーム
【主な機能】
・テンプレートベースでプロジェクトを迅速立ち上げ
・RAG/GraphRAG等のナレッジ管理、カスタムオブジェクト/ストレージ
・ワークフロー(トリガー/条件分岐/アクション)で業務自動化
・外部ツール連携(GitHub/Notion/Slack/Googleカレンダー等)
【特徴】
・プロジェクト単位でデータ/ツール/文脈を共有
・多彩なUIアウトプット
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7) JAPAN AI HR
【URL】:https://japan-ai.co.jp/hr/
【概要】:採用/人事業務を、基準設計〜選考実務まで一気通貫で支援するHR特化プロダクト
【主な機能】
・求人票作成、選考基準(評価基準)作成
・書類選考スクリーニング(基準に沿ったスコアリング等)
・面接の文字起こし → 議事録 → 評価レポート作成
・候補者/ポジション管理
【特徴】
・評価のばらつき(属人性)と入力負荷をAIで抑える
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8) JAPAN AI CALL
【URL】:https://japan-ai.co.jp/call/
【概要】:AIが自然音声で架電し、SMS送信/CRM更新など架電業務一式を自動化するプロダクト
【主な機能】
・シナリオ会話(分岐)+プロンプトによる柔軟会話
・留守電対応、自動再架電
・SMS送信、顧客DB更新、分析
【特徴】
・最新の音声モデルで、人間に近い自然な音声
・応答速度(2〜5秒目安)
4.機能全体像
ここまで紹介したJAPAN AIのプロダクトや機能を、役割別に整理すると次の通りです。
1.全社共通入口(CHAT):
ー 複数LLMを一元管理し、日常業務に組み込みやすい設計
2.社内データ活用(RAG・連携):
ー 独自RAGで社内情報を参照し、高精度な根拠付き回答を実現
ー ファイル取り込みや外部ツール連携で、情報が散らばっていても一つの導線で利用可能
3.業務自動化・定着(AGENT・STUDIO):
ー ノーコードでエージェント作成、ワークフロー化で標準業務を構築
4.音声業務の資産化(SPEECH・CALL):
ー 文字起こし・議事録・架電を自動化し、会話情報を標準フォーマットで蓄積
5.部門特化支援(SALES・MARKETING・HR):
ー 営業・マーケ・採用など、成果が見えやすい領域から横展開
5.選定のポイント
生成AI製品は選択肢が多く、比較の軸を誤ると
「導入したのに使われない」「ツールが増えすぎて統制不能」といった状態になりがちです。
選定時は、次の3点を基準にすると判断がぶれにくくなります。
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1.ツールの分散を防ぎ、運用をシンプルにできるか
最初は文章生成だけでも、運用が進むと社内検索・議事録・自動化へとニーズが広がります。
その都度ツールを追加すると、運用負荷が一気に増えます。
【選定の視点】
・将来的な拡張も同一基盤で対応できるか
・追加機能のたびに別ツール契約が必要にならないか
【JAPAN AIでは】
・CHAT/AGENT/STUDIO/SPEECHを1つの基盤で提供し、統合運用が可能
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2.現場の使いやすさと情シスの統制を両立できるか
現場の使いやすさだけを優先すると統制が弱くなり、逆に統制だけを強めると現場で使われなくなります。
【選定の視点】
・利用促進の機能(テンプレート、業務データ連携)が充実しているか
・統制の機能(権限管理、ログ、可視化)も標準装備されているか
・両者を対立させず、同時に実現できる設計か
【JAPAN AIでは】
・全社共通の入口で統一しつつ、管理・可視化機能で統制を実現
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3.導入後の運用(定着/改善/管理)まで回せる設計か
PoCで終わらせず全社で伸ばしていくには、「作って終わり」ではなく、
運用しながら改善するサイクルが欠かせません。
【選定の視点】
・作成したエージェント/ワークフローを、他部門でも再利用できる仕組みがあるか
・成功事例をテンプレート化し、全社に展開できる機能があるか
【JAPAN AIでは】
・STUDIOでプロジェクト管理、テンプレート化が可能
・AGENTと併用し、部門業務を標準化して横展開できる
6.全社導入の進め方
全社で生成AIを定着させるには、段階的に進めることが重要です。
次の3ステップで検討すると、導入後の運用も安定します。
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1.入口を統一する(CHAT)
全社員が迷わず使える共通の入口を用意します。
文章作成/要約/調査整理など、日常業務から利用を広げましょう。
【進め方のポイント】
・テンプレートなどで利用シーンを示し、学習コストを下げる
・早い段階で利用状況やつまずきを把握できる状態にする
ここで重要なのは、最初から完璧を目指さないことです。まずは「使われる土台」を整えます。
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2.社内データと連携する(RAG+各種連携)
社内ルールや手順など、正確さが求められる情報はRAGで参照できる状態を作ります。
【進め方のポイント】
・規程/手順/FAQなど、参照頻度の高い情報から着手する
・更新頻度や版管理のルールを決め、情報の鮮度を保つ
・ストレージ/業務ツール連携で、探す手間を減らす
【補足】
・会議が多い組織では、SPEECHで議事録の型を揃えると効果を実感しやすく、
議事録の品質や形式が整うことで、会議内容がナレッジとして蓄積され、
共有・引き継ぎ・意思決定にも活用できます。
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3.効果が出た業務から自動化する(AGENT/STUDIO)
利用が進むと、「毎回プロンプトを書く」だけではなく、
定型業務を仕組みとして回したいニーズが出てきます。
そこで、効果が出た業務から順に、AGENT/STUDIOでエージェント化・ワークフロー化し、
再利用できる形にしていきます。
【進め方のポイント】
・入力(フォーム/ファイル/問い合わせ)→処理(要約/分類/チェック)→出力(通知/記録)の
流れを整理
・部門ごとに繰り返す作業を、テンプレート+ワークフローで標準化する
・改善した手順を個人のノウハウで終わらせず、チームの「型」として更新する
7.さいごに
JAPAN AIは、生成AIを「個人の便利ツール」から、
「全社の業務基盤」へ引き上げるためのプラットフォームです。
CHATで利用を広げ、RAGで根拠を揃え、AGENT/STUDIOで再利用できる形に落とし込むことで、
無理なく定着と改善を進められます。
小さく始めて成果を積み上げながら、組織全体の生産性向上につなげていきましょう。
この記事が、みなさまの検討や推進の参考になれば幸いです。
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著者紹介
ICT事業本部 技術本部
先端技術統括部 DXコンサルティング部 デジタルイノベーション課
植木 真
