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話題のEverpure(Pure Storage) × Nutanix 早速検証してみた!(概要編)

ストレージ / HCI
2026.03.24

こんにちは、SB C&S中田です。

今回は、Everpure(旧称Pure Storage)とNutanixの統合ソリューションについてです。

2025年7月に発表されて以来、その情報についてパートナー様より問い合わせを受けることも多かったです。VMwareの事情もあり、みなさま関心の高い内容なのではないかと思います。

参考 : Nutanix との統合による新たなソリューションを発表
https://blog.purestorage.com/ja/news-events/pure-storage-solution-with-nutanix/

そんな待望の本機能ですが、昨年12月末にリリースされたPurity OS 6.10.3にてついに利用可能となりました。

そして今回その機能を、弊社検証機を用いて萩原テクノソリューションズ株式会社様にて検証していただきました。その情報や構築の様子・検証内容について、全3回の記事に渡ってみなさまにお伝えしたいと思います。
第1回となる今回は、その概要についてです。まずは座学、ということでみなさまお読みいただければ幸いです。


検証実施:萩原テクノソリューションズ株式会社 様
https://www.hagiwara-ts.co.jp

本社所在地:愛知県名古屋市東区泉二丁目28番23号 高岳KANAMEビル

主な事業内容:
 ・業務コンサルティング、ERP/MES/IoTソリューション提供、ITプラットフォーム基盤構築
 ・FAシステムや特殊計測システムの設計・製造・販売および産業用コンピュータの開発製造・販売
 ・IT機器、計測機器および組込機器の販売

問い合わせ先:dp-sp@hagiwara.co.jp


 

アーキテクチャ概要

ご存じの方も多いかと思いますが、本機能は「AHVの外部ストレージとしてFlashArrayを利用する」というものです。これによりAHVを3Tierで利用することが可能となります。
3Tierのため、容量のみの拡張も容易です。

では、アーキテクチャとしては従来のHCIとしての運用とどのような点が違うのでしょうか?これについて、下図をもとに解説します。

画像2.png

① データの流れについて

従来の(HCIとしての)AHVでは、書き込みはノードごとに作成されるCVM(コントローラーVM)を介して、ローカルディスクに書き込みが行われます。
FlashArrayを利用する場合もこれに関しては同様で、ホストからの書き込みデータはCVMを通ります。ただし、CVMはパススルーされます。

また、HCIアーキテクチャでのCVMでは、書き込みデータに対する重複排除や圧縮も実施されます。
しかしFlashArrayを利用する場合には、ストレージ側の機能として重複排除や圧縮機能が備わっているため、CVMでは重複排除や圧縮処理を行わない設計となっています。

FlashArrayとの間の通信はNVMe over TCPのみがサポートされています。これに対応した(サポートされる)スイッチやNICについては、次項「サポート対象の機器」をご覧ください。

 

② データの格納方法について

従来の(HCIとしての)AHVでは、各ディスクを統合したStorage Container(vSphereでいうところのvSAN Datastore)が作成され、ここに仮想マシンのディスク(vDisk)や仮想マシン構成情報が格納されます。
しかしFlashArrayを利用する場合、AHVから仮想マシンを作成すると、仮想マシンディスクごとにVolumeが作成される、というvSphereでいうところのvVolのような形をとります。

また仮想ディスクはデータ格納用としてマウントされるデータディスク以外にも、vTPMディスク、UEFIディスク、ISOディスクといった各種ディスクもそれぞれVolumeが作成されます。さらに、先述のそれぞれのディスクごとに、メタデータ用ディスクもセットで作成されます。

参考 : Nutanix Snapshot Behavior with Everpure FlashArray
https://support.purestorage.com/bundle/m_nutanix/page/Solutions/Nutanix/topics/c_nutanix_snapshot_behavior_with_pure_storage_flashArray.html

 

サポートされる機器・構成など

以下は2026年3月現在でのサポートされる機器・構成です。まだリリースされたばかりの機能であることから今後も拡充が予想されるため、最新情報については各リンク先をご覧ください。

① ソフトウェア面の互換性

各種ソフトウェアのバージョンについては、以下が要件となっています。

AOS AHV Foundation Ciscoサーバー向け
Foundation Central
HPEサーバー向け
Foundation Central
Prism Central Purity//FA
7.5 11.0 5.10 1.10 2.0 7.5 6.10.3

参考 : Pure Storage FlashArray Integration Software Compatibility Matrix

https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Nutanix-Cloud-Platform-with-Pure-Storage-Compatibility-and-Interoperability-Matrix-v7_5:top-pure-storage-flasharray-integration-software-compatibility-matrix-c.html

 

② サポートされるNutanix(AHV)のハードウェア

現在サポートされているのは、以下のハードウェアとなります。

Cisco(※) HPE
HCOAF220C-M7S ProLiant DL325 Gen10 Plus v2
HCOAF220C-M7SN ProLiant DL360 Gen10 Plus
HCOAF240C-M7SN ProLiant DL360 Gen11
HCOAF240C-M7SX ProLiant DL365 Gen11
HCOX210C-M7SN ProLiant DL380 Gen10 Plus
UCSB-B200-M5 ProLiant DL380 Gen11
UCSB-B200-M6 ProLiant DL385 Gen10 Plus v2
UCSC-C220-M6S ProLiant DL385 Gen11
UCSC-C220-M6SN  
UCSC-C240-M6SX  

参考 : Compatibility and Interoperability Matrix
https://portal.nutanix.com/page/compatibility-interoperability-matrix/platform-compatibility/compute-platforms

また現在上記に記載はありませんが、一部Dellサーバー(Dell PowerEdge 15Gおよび16G)についてもサポートされているようです。

さらにAHVはFlashArrayとの接続時、Foundationによるクラスタの展開が必要となります。新規構築が必要となり、既存環境への導入はサポートされませんのでご注意ください。
加えて、検証環境では3ノード以上、本番環境では5ノード以上がサポート対象となる点にもご注意ください。

※FlashArrayにかかわらずCiscoサーバーでは現在、AHVで外部ストレージを利用する際にCisco Intersight Managed Mode (IMM)が必要となります。この要件のため、間接的にFabric Interconnectが必須要件となっています。

 

③ サポートされているEverpureのハードウェア

現在サポートされているのは、以下のハードウェアとなります。

シリーズ モデル
FlashArray//X //X20 //X50 //X70 //X90
FlashArray//XL //XL130 //XL170 //XL190
FlashArray//C //C40 //C50 //C60 //C70 //C90

上記のR3,4,5がサポートされています。C20(RC20)がサポートされない点については注意が必要です。

また、FlashArrayについては新規構築でなくとも、既存環境への導入もサポートされています。

参考 : Nutanix and Everpure Requirements, Limits and Feature Compatibility
https://support.purestorage.com/bundle/m_nutanix/page/Solutions/Nutanix/topics/r_nutanix_and_pure_storage_requirements_limits_and_compatibility.html

その他、ネットワークカードは10GbE、25GbE,100GbEかつFlashArrayの各モデルに搭載可能なカードが対象となります。また、MTUは1500および9000がサポートされています。
詳細は以下をご覧ください。

FlashArray Transceiver and Cable Support
https://support.purestorage.com/bundle/m_general_flasharray_hardware_reference/page/FlashArray/FlashArray_Hardware/99_General_FA_HW_Reference/topics/concept/c_flasharray_transceiver_and_cable_support.html

 

④ライセンス上の制約

Nutanixには、コンピュートオンリーのライセンス(NCI-C)があります。しかし、こちらを利用する場合には物理CPUコア数として2000コア以上の利用が必要となります。

参考 : Nutanix Cloud Infrastructure-Compute(NCI-C)
https://www.nutanix.com/ja/library/datasheets/nci-c?utm_source=chatgpt.com

上記より小規模な環境で利用する場合にはコンピュートオンリーのライセンスは適用できず、ストレージも含む通常のライセンス(NCI)が必要となりますのでご注意ください。

 

次回はいよいよ実際の導入を行う【構築編】となります。実際の構築を踏まえたポイント等について解説していく予定ですので、ぜひお読みください!

▼ 次回
話題のEverpure(Pure Storage) × Nutanix 早速検証してみた!(構築編) (作成中)

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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部 第1技術部 2課
中田 浩嗣 - Hirotsugu Nakata -

VMware担当を経て、現在ストレージ担当の中でもPure Storageを専任に担当するプリセールスエンジニア