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新人ブログ Vol.1 (SD-WANの公開サーバー設定)

渡邊 理史
2019.03.15

本ブログは、日々お客様よりいただくネットワーク・セキュリティプロダクトに関するお問い合わせを、

エンジニア1年生が先輩の指導を受けながら検証などを行い、回答した内容を一問一答方式でまとめたブログです。

<お問い合わせNO.1 SD-WANの公開サーバー設定について>

SD-WANインターフェースで、公開サーバーの設定はできますか?

 

今回ご要望いただいた構成は以下のような構成です。

 

お客様のお問い合わせ
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Fortigateをゲートウェイ機器として利用予定です。

固定IP(8個)が提供されるISPを2つ契約しようとしています。
・ISP1 xxx.xxx.xxx.1 - xxx.xxx.xxx.6
・IPS2 yyy.yyy.yyy.1 - yyy.yyy.yyy.6

※8IP固定ということは、連続した8個のIPのうち、最初と最後のIPは使えません。

・WANロードバランシングを使用(内部→インターネット)

・Webサーバーはinternal側に接続します

Webサーバー --- VIP1 --- xxx.xxx.xxx.3
Webサーバー --- VIP2 --- yyy.yyy,yyy.3

として公開することは可能か。
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今回のケースをまとめると、要点は以下要件をクリアする必要があります。

  • 2つのISP同時にFortiGateに終端することができる
  • SD-WAN機能を利用し、WANのロードバランスを利用する
  • D-NAT(宛先NAT)を使って、各グローバルIPを使ってWebサーバーへアクセスできる

 

では早速イメージの共有と、設定の確認をします。

修正1.png

インターネットからWebサーバーに対して、10.199.1.3と10.199.2.3へアクセスできれば成功です。

<FortiGateの設定イメージ>
今回はFortiOS6.0.4で確認しています。

ブログF2.jpg

・WANインターフェースの設定画面
SD-WANインターフェースにWAN1とWAN2を設定しました。

ブログF3.png

・SD-WANインターフェース設定

ブログF4.png・スタティックルート設定

ブログF5.png

・VIPの設定
スタティックNATの設定は、以下のようにそれぞれのグローバルIPに関連づくように設定

ブログF6.pngブログF7.png

・ポリシーの設定
ポリシーの設定はSD-WANインターフェースだと、楽々ですね。
それぞれのインターフェースでポリシーを作成する必要はありません。

ブログF8.png

<確認画面>
外部からのWebページへのアクセス結果

パソコンのブラウザーからWebサーバーへアクセスしてみました。
どちらのグローバルIPへのアクセスもできました。

ブログF9.pngブログF10.png

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検証後記
SD-WANインターフェースを使ったことがなかったけれども、意外と簡単に設定ができます。
今回のような構成の場合、WebサーバーへのアクセスをFortiGateだけでは負荷分散できませんのでご注意ください。

お問い合わせNO.1 「SD-WANの公開サーバー設定」でした。

SD-WAN機能もFortiOS6.0になって、より使いやすくなりました。
ぜひ皆さまもご活用ください。みなさまからのお問い合わせお待ちしております。

以上