こんにちは。SB C&Sの羽根です。
2021年4月29日、PTCより3D CADソリューションの最新版である「Creo 8.0」がリリースされました!今回のリリースでは設計者が喜ぶような使いやすさが向上する機能アップデートが非常に多く搭載されている印象です。又、これまでロングターム、ショートタームという考え方がありましたが、この8.0のタイミングからその考え方が撤廃され、全てロングタームになるようなイメージです。下記のアップデートをご確認頂き、是非新バージョンをご利用ください。
■ユーザビリティの向上
毎年 Creo は作業方法の簡易化を図り、生産性の向上を支援しています。Creo 8 では、穴フィーチャー、板金、Render Studio などの機能が強化されています。
- モデルツリー機能の強化
- 設計アイテムを取り込んでグループ化することで、モデル構造を容易に理解できるようになります。
- スナップショット機能
- 履歴を確認して、モデル履歴の選択された時間でキルトやボディを表示したりコピーしたりすることができます。
- 穴フィーチャー
- タップ穴やねじ切り穴の機能が強化され、1 つのスケッチで複数の穴を配置できるように改良されました。
- 分離不可能アセンブリ
- 購入した部品のコンポーネント管理が容易になります。
- Render Studio
- サポートされている GPU を利用できるオプションがあります。Creo 8 は、ワークフローを合理化することで時間、エラー、コストを削減し、全社規模で品質を向上させます。
■MBD と詳細
Creo 8 は、ワークフローを合理化することで時間、エラー、コストを削減し、全社規模で品質を向上させます。
• ワークフローの合理化、セマンティック定義、シンボルギャラリーを含むシンボルのモダナイゼーション
• GD&T Advisor のアセンブリサポートと、寸法作成のワークフローの改良
• スタンドアロン・アノテーション用のアドバンスサーフェス・コレクション機能
• 設計意図をより簡単に伝えられる新しいスケッチツールを含む詳細機能の強化
■最適化とシミュレーションの拡張
ジェネレーティブデザインは、ユーザーが指定した一式の基準に基づいて設計を自律的に作成し、シミュレーション・ツールは設計決定を誘導し、検証を支援します。 以下の機能強化によってイノベーションを促進できます。
- ジェネレーティブデザイン
- 自動エンベロープ、ドラフト処理、および半径拘束
- Creo Simulation Live
- 定常状態フロー解析
- Creo Ansys Simulation
- メッシュおよびたわみ制御の改善
■付加 / 除去製造
Creo 8.0 は、シミュレーションによる格子設計や、除去製造における加工の改善など、付加製造と除去製造の両方で設計の改善と簡素化に役立ちます。
• シミュレーションによる格子設計では格子に手動で変動性を追加するプロセスが排除されています。 CSL と Creo Simulate からのシミュレーション結果を使用して、格子の変動性を最適化できるようになりました。この機能には、同じ格子フィーチャー UI とワークフローからアクセスできます。
• トレイとビルド方向の強化による印刷適正の改善
• 使いやすい同時 5 軸および 3+2 軸の無衝突ツールパスによる 5 軸高速加工機能
Creo は 3D CAD ソリューションとして、製品のイノベーションを促進し、スピーディーな高品質の製品づくりを支援します。学習が容易な Creo は、製品設計の初期段階から製造以降の段階に至るまでをシームレスに結びつけます。実績のある高度な機能を、ジェネレーティブデザイン、拡張現実、リアルタイム・シミュレーション、付加製造、IoT などの新しい技術と組み合わせて、迅速な繰り返し作業、コスト削減、製品の品質向上を実現できます。変化が速い製品開発の分野で、競争優位と市場シェアを獲得するために必要な変革ツールを提供できるのは Creo だけです。
■まとめ
新バージョンはいかがでしたでしょうか。より詳しく新バージョンの機能をご覧になりたい方は下記のページにてCreo8.0のデータシートを公開しておりますので是非、ダウンロードをお願いいたします。
資料ダウンロード先:IT Exchange「Creo 8.0ページ」
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著者紹介
SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉