みなさん、こんにちは。 SBC&Sでプリセールスをしております、舘林です。
最近、CohesityをバックアップのSaasサービスとして利用する案件が増えてきております。
Cohesityではマルチテナント機能を使用することにより、サービスをプロバイダーとしてバックアップ(BaaS)やディザスタリカバリ(DRaaS)、ファイルサービスなどを提供することができます。
前回のマルチテナント機能の紹介の記事では会社で組織毎に使用する想定で紹介しておりました。サービスプロバイダーとしてサービスを提供する場合、サービスを使用するためにテナント毎に自由にIPアドレスを使用できる必要があります。
Hybrid Extenderを介すことで以下のようにネットワーク分離でき、テナント毎に自由にネットワークを構成することができます。
Hybrid Extenderは仮想環境で稼働する、仮想アプライアンスとなります。そのため、事前に環境をご用意して頂く必要がございます。
Hybrid Extenderの仮想要件は以下となります。
・メモリ4GB
・プロセッサ4vCPU
それでは以下より、Hybrid Extenderを使用した、マルチテナント構成の構築手順を説明いたします。
※環境の構成は以下となります。
Cohesity:Virtual Robo Edition v6.6.0d_u5
仮想環境:VMware ESXi 6.7.0
1.テナント毎に使用するストレージドメインの作成と組織の作成
Hybrid Extenderを構成するまでの手順は以下の記事で紹介しておりますのでご確認ください。
手順は1〜4の4.3 「割り当てる、ストレージドメインとユーザ(管理者ユーザ)を選択します。」まで手順を進めてください。
2.Hybrid Extenderの有効化
2.1 Hybrid Extenderを有効化し、Hyxを追加を押します。
2.2 「Hybrid Extender展開ステップ」が開くのでダウンロード押してダウンロードページに遷移します。
2.3 Hybrid ExtenderのOVAを選択し、ダウンロードします。
3.Hybrid Extenderのデプロイ
3.1 仮想環境に移動し、Hybrid Extenderをデプロイします
案内に沿って環境にあわせて手順を進めていきます。
3.2 ネットワークの選択でVLANを選定します
DataNetworkとSecondaryNetworkでは以下の方針に従って選択します。
・DataNetwork HybridExtenderとCohesity間の通信
・SecondaryNetwork HybridExtenderとテナント間の通信
3.3 構成に問題ないこと確認しF INISHを押します
3.4 デプロイが完了したらHybrid Extenderを起動します。
4.Hybrid Extenderへの構成ファイルの展開
4.1 Hybrid Extender が起動したらCohesityの画面に戻り、構成ファイルをダウンロードします
※ダウンロードが押せない場合、画面のリロード試してください。
4.2 ダウンロードした構成ファイルをHyblid Extenderにアップロードします
http://<HybridextenderのIPアドレス>:29994/upload にアクセスし構成ファイルをアップロードします。
4.3 Cohesityの画面に戻り、Hybride Extenderが接続されていることを確認します
Hybrid Extender環境の構築は以上となります。
テナントの仮想OSから割り当てられたCohesityのリソースにアクセスへはHybrid ExtenderのIPアドレスを指定して頂くことで可能です。
さいごに
いかがだったでしょうか。Cohesityではサービスプロバイダーとしてマルチテナント環境の構築を簡単にすることができます。Hybrid Extenderを経由した構成では一部の機能に制限がございますのでメーカドキュメントご参照頂ければと思います。
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