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【Nutanixキッティングサービス】既存クラスタへのノード追加操作(AOS 6.5-AHV版)

ストレージ / HCI
2023.04.13

本記事では、追加用ノードの購入にあたり、弊社のNutanixキッティングサービスをご利用いただいたお客さまに向けた既存クラスタ拡張の参考手順です。

実際にクラスタ拡張作業を行う際は、Nutanixの公開ドキュメントをご参照の上、作業を進めてください。作業中に不具合などが発生した場合は、Nutanixサポートへお問い合わせください。

Expanding a Cluster(AOS 6.5)
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Web-Console-Guide-Prism-v6_5:wc-cluster-expand-wc-t.html

免責事項

  • 本記事に記載されている内容は、本資料作成時点での情報や資料に記載した機器型式・OS/ソフトウェアバージョンでの検証結果に基づいております。技術的な問題や提供サービスの変更等により、紹介している手順が将来的に変更になる場合や実現できなくなる場合が想定されます。記載内容の確実性を保証するものではない旨、あらかじめご了承ください。
  • 本記事に記載されている内容は本資料作成時点での Nutanix サポートポータルに記載されている情報を元にしております。実際に作業される際は最新情報をご確認ください。

1.設定値の確認

弊社のNutanixキッティングサービスが完了した追加ノードには、すでにお客さま指定のIPアドレスが設定されています。
弊社提供のNutanix設置手順書を参考に設定内容が正しいことを確認してください。

2.クラスタ拡張

①既存クラスタの管理GUI「Prism Element」(以下、Prism)にログインします。
 本手順は、AOS 6.5.2(LTS)の環境をもとに作成しています。expand_aos65_ahv_1.png

②メインメニューから「設定」-「クラスタ拡張」をクリックし、クラスタ拡張画面に遷移します。
 「Expand Cluster」を選択し、「次へ」をクリックします。

expand_aos65_ahv_2.png

③追加ノードが検出されることを確認します。

expand_aos65_ahv_3.png

 追加ノードが検出されない場合に考えられること

  • 追加ノードの電源が起動していない...電源を起動する
  • 追加ノード上のCVMが停止している(本来は自動起動)
  • ハイパーバイザー/CVM/ネットワークスイッチにおけるVLAN設定が正しく設定されていない
  • 追加ノードで接続しているポートが仮想スイッチvs0(br0)のアップリンクポートではない

④追加したいノードをチェックし、CVM/ハイパーバイザー/IPMI のIPアドレスの値が正しいことを確認し、「次へ」をクリックします。

expand_aos65_ahv_4.png

⑤ノードタイプを選択し、「次へ」をクリックします。

expand_aos65_ahv_5.png

 ノードタイプについて

  • HCI Node...既存クラスタに対し、コンピュートリソース(CPU、メモリ)とストレージリソースの増設を行います。
  • Storage-only...既存クラスタに対し、ストレージリソースのみ増設します。ストレージノード上では、CVMを除く仮想マシン(ユーザーVM)を起動することはできません。

⑥「Skip Host Networking」をクリックします。

expand_aos65_ahv_6b.pngのサムネイル画像

 「Networking」画面では、管理ネットワーク通信を行うボンドポート br0 のアップリンクを指定することができますが、本手順は弊社のキッティングサービスによってすでにインストールが済んでいる環境のため、何も指定せずにスキップしています。

⑦クラスタ拡張が行えるかを事前にチェックする場合は「Run Checks」をクリックして結果を確認します。
 クラスタ拡張を行う際は、「Expand Cluster」をクリックします。

expand_aos65_ahv_7.png

⑧進捗状況を確認します。
 途中で他の画面に遷移することも可能です。

expand_aos65_ahv_8.png

 他の画面に遷移した後は「タスク」画面から進捗状況を確認できます。

expand_aos65_ahv_9.png

⑨クラスタ拡張に関するすべてのタスクが完了したらクラスタ拡張操作は完了です。
 Prismから追加したノードを確認することができます。
 この環境では、1ノードを追加するために15分程度かかりました。

expand_aos65_ahv_10b.png

3.ライセンスの適用

追加したノード分についてはライセンスが適用されていません。
Nutanix社ドキュメントに従い、ライセンス情報を更新してください。

Rebalancing Licenses After a Cluster Capacity Change (Manually Manage License)

https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=License-Manager:lmg-licmgr-rebalance-ul-t.html

お使いのライセンスによって操作画面が異なります。

  • AOSなどの旧ライセンス...Prism Elementからライセンス適用を行います。
  • NCIなどの新ライセンス(クラウドプラットフォームライセンス)...Prism Centralからライセンス適用を行います。

以上

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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 第1技術部 3課

長濱 歳也 -Toshiya Nagahama-

◇◇◇執筆書籍◇◇◇
・(2019年5月)Nutanix Enterprise Cloud クラウド発想のITインフラ技術
・(2017年4月)Nutanix Hyper Converged Infrastructure入門