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NetApp Keystoneが実現する次世代のストレージ運用をご紹介!

ストレージ / HCI
2026.03.24

みなさん、こんにちは。
SB C&S 技術担当の河村です。

これまでエンジニアボイスでは、NetAppの製品や特徴の紹介、検証報告など、「機能」にフォーカスした記事を数多く投稿してきました。

今回は少し趣向を変えて「ストレージの購入形態」に着目し、NetAppのサブスクリプション型ストレージサービスについてご紹介していきたいと思います。

 NetApp Keystoneとは?


昨今、新しいストレージの購入形態が注目される中、NetAppからもサブスクリプション型のストレージサービスが展開されました。

それが「NetApp Keystone」です。

NetApp Keystoneは、前章でご紹介したようなNetAppのオンプレミスストレージを従量課金モデルで提供するストレージサブスクリプションサービスです。

HWはもちろん多種多様なデータ管理が可能なストレージOS「ONTAP」の機能をそのままご利用いただけることも大きなメリットになります。

サポートされる製品

Keystoneで利用可能なストレージは以下になります。

  • FASシリーズ
  • AFF A/Cシリーズ
  • ASA A/Cシリーズ
  • Storage GRID
NetAppから提供されている全てのオンプレミスストレージがサポートされており、当然ですがNAS/SAN/S3といったプロトコル、ONTAP Oneライセンスに含まれるすべての機能(SnapshotやARP/AIなど)が利用可能です。

パフォーマンスサービスレベル

パフォーマンスサービスレベルは、ストレージモデルやプロトコル、最小契約容量など、ストレージを導入するワークロードに合わせた性能を補償するための指標になります。

ワークロード別に4つのレベルが存在します。
  • EXTREME:ミッションクリティカル(分析、データベースなど)
  • PREMIUM:Tier1ワークロード(VDI、仮想化基盤など)
  • STANDARD:汎用サービス(ファイル共有、Webサーバーなど)
  • VALUE:バックアップ、DR

利用プロトコルや対応ストレージについては、以下の画像と公式マニュアルをご参照ください。

パフォーマンスサービスレベル.png

支払金額の考え方

Keystoneでは、以下の要素によって月々(または四半期、半年、1年ごと)の支払金額が決まってきます。

  • パフォーマンスサービスレベル:ワークロードを加味した性能保証
  • コミット済み容量:月々の利用のために確保される固定容量
  • バースト容量:コミット済み容量を超えて使用した容量

計算方法は以下です。

[ コミット済み容量(TiB) + "当月発生した"バースト容量(TiB) ] × パフォーマンスサービスレベルに応じた契約単価 = 月々の支払金額

※実際のお見積りやシミュレーション等については、弊社担当営業までお問い合わせください。

Keystoneの利用に必要なシステム

実際にKeystoneを利用する際は、ストレージだけでなく、日々使用されているデータ容量を監視するシステムを合わせて導入する必要があります。

ここでは、Keystoneの利用に必要なシステムについてご説明していきます。

【請求管理システム】
利用状況、サブスクリプションのアセット、支払金額などKeystone全体を管理するためのシステム

  • Keystoneダッシュボード
    • Keystoneの利用状況、支払金額などを可視化するためのSaaSベースの管理コンソール
    • NetAppコンソール(旧BlueXP)またはActive IQ Digital Advisorからアクセス可能
  • Keystone Data Collector
    • ストレージのデータ利用状況を監視/収集するためのエージェント
    • Active IQ Unified Managerを通して監視対象のストレージに接続
    • VMware vSphere上のOVAまたはLinuxへのソフトウェアとして提供
  • Active IQ Unified Manager
    • NetAppストレージの統合管理/監視ツール
    • 健全性、パフォーマンス、容量、セキュリティ設定状況など一元管理
    • VMware vSphere上のOVAまたはWindows、Linuxへのソフトウェアとして提供
【監視システム】
Keystoneで利用されているストレージが正常に動作しているか、健全性、障害状況、SLAなどを監視するためのシステム
※本システムはKeystoneのサポート用途として利用されるため、ユーザーには開示されずNetApp側で使用されます。
  • Keystone IT Operations Management(ITOM) monitoring solution
    • Keystoneで利用しているストレージを監視するためのツール
    • コンピュート、メモリ、ストレージリソースなどの状態を監視
  • IT Operations Management(ITOM) Collector
    • ストレージの健全性などのリソース状況を監視/収集するためのエージェント
    • Windows、Linuxへのソフトウェアとして提供

各Collectorに関するホスト(VMやOSなど)の用意とインストールまでは、ユーザー側で用意する必要があり、
その後、リモートにてKeystoneの作業チームにより各Collectorの設定が行われます。
Active IQ Unified Managerについてはユーザー側でインストールから設定まで必要になります。

上記のシステムとストレージを組み合わせて、Keystone全体を管理します。

システム構成.png


 Keystoneのメリット


最後にKeystoneを利用する際のメリットについてまとめます。

ONTAPの全機能が利用可能

なんといってもNetAppの魅力と言えば、ONTAPの豊富なデータ管理機能になるのではないでしょうか。

Keystoneは、ONTAP Oneというオールインワンライセンスを前提としたサービスとなっており、契約中はONTAPのすべての機能を利用することができます。

※以下、一部紹介
  • データ保護機能
    • Snapshot
    • SnapMirror
    • SVM DR
  • セキュリティ機能
    • ARP/AIまたはARP/AI for Block
    • Fpolicy
    • Multi-Admin Verification
  • マルチテナント機能
    • SVM
    • IPspace       など

ONTAPの機能.png

ストレージ導入/運用におけるハードウェア周りの作業費用が不要

サブスクリプション型のため、お客様環境へのストレージ設置、ケーブル結線、初期デプロイなどの作業費用は不要になります。
 ※デプロイ後の設定(ボリューム作成やネットワーク設定など)は含まれません。

  • 新規契約時のストレージ設置からデプロイまでの作業費用
    • 物理作業:ストレージ配送から開梱、ラックマウント、ケーブル結線
    • デプロイ作業:ONTAPインストール、クラスタ構築、Aggregate(ストレージプール)設定
    • 監視システム作業:Keystone Data CollectorおよびITOM Collectorの設定(インストールまではユーザー作業)
  • 契約容量拡張時のディスク増設作業費用
  • 販売終了後の保守サポート終了時やハードウェア故障が原因によるハードウェア入れ替え作業費用

カスタマーサクセスサービスでサービス利用を効率化

サブスクリプションでストレージの利用さえ開始してくれればお役御免!
ではなく、日々の利用状況やデータ使用量、パフォーマンスサービスレベルが最適かどうかなど、無駄のない契約になっているかをサポートしてくれるサービスが利用できるため、継続的にKeystoneを利用する上でのチェックとして最適です。

長期契約(2年以上)であれば、最大2回まで基本契約容量を減量することも可能になっているため、容量とコストを最適化するためにこうしたサービスが利用できることも大きなメリットになるのではないでしょうか。

また、ONTAPやファームウェアのアップデートなどもNetAppの保守/サポートで対応可能です。

Gemini_Generated_Image_4q6sn4q6sn4q6sn4.png

※これらはリモートでの対応になります。

 まとめ             
 

今回は、NetAppのサブスクリプション型ストレージサービスであるKeystoneについて紹介させていただきました。

Keystoneは、単なる「ストレージのサブスクリプション」ではなく、容量・性能・監視・ライフサイクル管理までを包括したストレージサービスです。

重要なのは「安いか高いか」ではなく、自社の成長速度やワークロード特性に合った調達モデルかどうかです。
変化の激しい時代において、インフラを所有するのか、サービスとして活用するのか、その選択肢の一つとしてKeystoneは有力な検討対象となると思います。


※サービスや製品の仕様ならびに動作に関しては、予告なく改変される場合があります。
※本記事は2026年3月時点の情報に基づいて作成しています。
 その後のアップデートによる仕様変更等についてはメーカードキュメントをご参照ください。


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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部 第1技術部 2課
河村 龍 - Ryu Kawamura -