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Nutanix製品の構成・運用に必要な情報について

萩原 隆博 - Takahiro Hagiwara - (Nutanix NTC)
2026.03.09

こんにちは。SB C&Sで技術支援を担当している、萩原です。

Nutanixには、様々な製品があり、各製品のアップデートも頻繁に行われております。新機能に触れることや既存機能が日々改善されており、クラウドライクな製品であると感じます。このクラウドライクというキーワードのとおり、Nutanixは、ユーザーに対してアップデートパス(段階アップグレード)や各製品バージョンの組み合わせによるいわゆるコンパチビリティを意識せずにバージョンアップを行うLCM(Life Cycle Manager)という機能が実装されています。
一方、LCMでコンパチビリティに該当しない環境は、アップデートがグレーアウトされる仕様から、ユーザーが意図的に特定のバージョンにアップグレードを行いたくても、アップグレードができない事象が発生します。

Nutanixには、LCMでコンパチビリティを意識せずにアップデートはできますが、製品自体は、それぞれのコンポーネントごとにコンパチビリティが存在していることに注意が必要です。例えば、Prism Central 7.5を新規展開するクラスターのAOSが、6.10であれば、これはコンパチビリティの範囲外となるため、AOSをあらかじめアップデートしておく必要があります。

LCMとしては、アップグレードのミスを防ぐ(コンパチビリティ範囲外のサポートされない構成を生まない)という点において優れておりますが、意図的に特定のバージョンアップを行う場合は、あらかじめ必要な環境バージョンの情報を確認しておく必要があります。

今回は、コンパチビリティやアップグレードなど、様々な構成時に確認しておくべき情報の確認方法をご紹介します。

アップグレードパスの確認

アップグレードパスの確認は、Nutanix Support Portalの「Document」→「Upgrade Paths」から確認できます。
例えば、Prism Centralを選択した場合、現在のバージョンとアップグレードしたいバージョンを選択することで、アップグレードがサポートされる対象かを確認することができます。アップグレードがサポートされない場合、アップグレードできるバージョンを1度挟んで段階アップグレードを行う必要がありますので、目的のバージョンを遡って対応できるバージョンを確認していく必要があります。

(参考)Upgrade Paths
https://portal.nutanix.com/page/documents/upgrade-paths

ハードウェアとAOSのサポート情報

ハードウェアにもどのAOSやAHVがサポートされているかのコンパチビリティがあります。あまりに古いハードウェアの場合、最新版のAOSはインストールができません。各ハードウェアとそれに伴うAOSやAHVなどプラットフォーム部分の対応バージョンを確認できます。また、PureStorageとの接続など、Nutanixをコンピュートノードとして利用する場合の、ハードウェアコンパチビリティ情報も提供されます。
(参考)Compatibility and Interoperability Matrix / Platform Compatibility
https://portal.nutanix.com/page/compatibility-interoperability-matrix/platform-compatibility

各ソフトウェアの組み合わせによるコンパチビリティ

例えば、AOSの特定バージョンで利用できるNutanix Filesのバージョンはどれかなどの、プラットフォームのバージョンを基準にNutanixの各ソフトウェアがどのバージョンに対応しているかを確認することができます。AHV Guest OSやDisaster Recoveryにおける詳細な機能ごとのコンパチビリティ、NCCやNGTなどもこちらで確認ができます。
(参考)Compatibility and Interoperability Matrix | Nutanix Products / Tools
https://portal.nutanix.com/page/compatibility-interoperability-matrix/aos/interoperability

構成の最大値

コンパチビリティと同じように大切なことは、構成の最大値です。例えば、1台のAHVホストに対して何台までの仮想マシン稼働がサポートされるのかなど、様々な環境についての設定できる最大値を確認することができます。AOSバージョンが変わることで、こちらの構成の最大値が変更されることもありますので、定期的な確認が必要です。
(参考)Nutanix Configuration Maximums
https://portal.nutanix.com/page/documents/configuration-maximum/list

製品のサポート終了日付情報

各製品には、サポート終了時期があり、そのサポート終了に合わせてソフトウェアの定期的なアップグレードを行うことで、ソフトウェアのサポート維持を行う運用が一般的です。サポート期限直前になってあわててアップグレードの計画を立てるのではなく、前もって製品のサポート終了日を確認していただき、計画的なアップグレードを行うことがお勧めです。AOSやAHV以外にFilesはもちろん、MoveやCSI Volume Driverなど普段あまりサポート終了を意識しない製品についても記載があります。
(参考)End of Support Life Information - Software Releases
https://portal.nutanix.com/page/documents/eol/list?type=aos

まとめ

従来は、情報がしっかりまとまっていなかったところもありましたが、ここ数年でNutanixのドキュメント周りは整備が一段と進んでおります。構成の最大値など、環境を構築する際にあとからトラブルを生まないための情報から、アップグレードの情報、サポート終了の情報など、構築から運用、リプレースの計画と、Nutanixを業務利用する際に、必要な情報を紹介いたしました。
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