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FortiClient Standaloneを使ってみる ~製品の特徴からVPN接続まで~

Fortinet
2026.09.09

こんにちは。
SB C&SでFortinet製品のプリセールスを担当している草野です。

今回は、新たに登場した FortiClient Standalone をご紹介します。

FortiGateのリモートアクセスVPNではFortiClientが広く利用されていますが、

「VPNを利用したいだけなのでFortiClient EMSまでは必要ない」
「最新版のFortiClientを利用したい」
「メーカーサポートのあるFortiClientを利用したい」

といったケースもあるのではないでしょうか。

FortiClient Standaloneは、このようなニーズに対応した有償のFortiClientです。

今回はFortiClient Standaloneの特徴や、どのような環境に適しているのかをご紹介するとともに、実際にFortiGateへのIPsec VPN接続まで試してみたいと思います。

免責

FortiGate_Automation.png

FortiClient Standaloneとは

FortiClient VPN(無償版)はVPN用途で広く利用されていますが、無償版の提供状況が変化しており、最新版と同じサイクルでは提供されていません。

一方、VPNを利用するお客様からは、

・最新版のFortiClientを利用したい
・最新のパッチを適用したい
・EMSを構築せずVPNを利用したい
・メーカーサポートを受けたい

といったニーズがあります。

そこで選択肢となるのが FortiClient Standalone です。

forticlient_standalonevpn1.png

FortiClient Standaloneは、VPN利用を中心とした機能構成となっており、FortiClient EMSを構築することなく、FortiIdentity Cloudを利用してライセンスを管理します。
また、最新パッチやセキュリティ修正の提供、メーカーサポートに加え、FortiToken Mobileライセンスも標準で付属します。

他のFortiClientとの違い

FortiClient VPN(無償版)、FortiClient Standalone、FortiClient EMSの主な違いを比較すると以下のとおりです。

forticlient_standalonevpn2.png

FortiClient StandaloneはVPN利用を中心とした製品です。
一方、ZTNAタグを利用した端末状態に応じたアクセス制御やEndpoint Protectionなど、端末管理・セキュリティ機能が必要な場合には、FortiClient EMSを選択します。

また、FortiClient Standaloneのライセンスはユーザー単位となっており、1ユーザーにつきFortiToken Mobileライセンスが1つ標準で付属します。
最小購入数量は50ユーザーで、1ユーザーにつき最大3台まで利用できます。

FortiClient Standaloneはこんな場合におすすめ

ここまでの内容を整理すると、FortiClient Standaloneは以下のような環境に適しています。

・FortiGateのリモートアクセスVPNを利用したい
・VPN利用が中心で、FortiClient EMSによる端末管理は必要ない
・最新版のFortiClientを継続して利用したい
・メーカーサポートを利用したい
・VPN接続にMFAを導入したい

これまでFortiClient VPN(無償版)を利用していた環境や、VPN用途を中心にFortiClientを検討している場合には、新たな選択肢となります。

FortiClient Standaloneを使ってみる

それでは、実際にFortiClient Standaloneを使ってみます。
まず、FortiClient Standaloneの基本的なシステム構成は以下のとおりです。

forticlient_standalonevpn3.png

FortiClient Standaloneでは、FortiIdentity Cloudがユーザー管理、ライセンス認証、MFAなどを提供します。
また、Microsoft Entra IDやGoogle、LDAPなどの外部認証基盤と連携することも可能です。

今回の検証では、FortiIdentity Cloudに登録したローカルユーザーを使用し、FortiClient Standaloneをインストールした端末からFortiGateへIPsec VPNで接続します。

導入の流れ

FortiClient Standaloneを利用するまでの大まかな流れは以下のとおりです。

forticlient_standalonevpn4.png

管理者側でFortiIdentity Cloudの設定とユーザー登録を行った後、利用者側でアカウントの有効化、FortiClientの導入、VPN接続を行います。
ここからは、導入の流れに沿って主なポイントを確認していきます。

※今回はFortiClient Standaloneの利用イメージをご紹介するため、FortiIdentity Cloudの初期設定手順については割愛します。

FortiIdentity Cloudにユーザーを登録

まず、管理者がFortiIdentity Cloudにユーザーを登録します。
ユーザー登録時には、招待状によるアクティベーションと招待メールの自動送信を有効にします。また、複数ユーザーを一度に登録することも可能です。

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登録したユーザーにはアクティベーション用のメールが送信されます。
利用者は受信したメールからアカウントを有効化し、パスワードを設定します。

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今回はMFAを利用するため、FortiToken Mobileもアクティベートします。

forticlient_standalonevpn6.png

これでユーザー側の準備は完了です。

FortiClient Standaloneを導入

続いて、端末にFortiClient Standaloneをインストールします。
インストール後にFortiClient Standaloneを起動すると、招待コードの入力が求められます。

forticlient_standalonevpn7.png

ユーザー登録時に受信したメールに記載されている招待コードを入力してログインします。その後、ブラウザが起動するため、ユーザー名とパスワードを入力してFortiIdentity Cloudで認証を行います。
認証が正常に完了すると、FortiClient Standaloneのライセンス認証も完了します。

forticlient_standalonevpn8.png

このように、FortiClient StandaloneではFortiIdentity Cloudを利用してライセンス認証を行います。

FortiGateにVPNを設定

FortiClient Standaloneの準備ができましたので、FortiGate側にVPNを設定します。今回の検証ではFortiOS v8.0を使用しました。
FortiOS v8.0では、FortiClient Standalone用のVPNウィザードが用意されています。

forticlient_standalonevpn9.png

このウィザードを利用することで、VPNトンネルや認証方式など、VPN接続に必要な設定を行うことができます。
また、FortiIdentity Cloudから取得した情報を選択することでSAML連携を容易に設定でき、FortiGate側で設定を行うと、FortiIdentity Cloud側にもSAML設定が自動的に作成されます。

FortiClient StandaloneからVPN接続

FortiGate側の設定が完了したら、FortiClient StandaloneにVPN接続先を設定し、実際に接続してみます。
VPN接続を開始するとFortiIdentity Cloudの認証画面が表示されるため、登録したユーザー名とパスワードを入力します。
続いて、FortiToken Mobileへのプッシュ通知、もしくはOTPを利用して認証を行います。

forticlient_standalonevpn10.png

認証が完了すると、FortiClient StandaloneからFortiGateへのIPsec VPN接続が確立します。

今回の検証では、FortiIdentity Cloudによるライセンス認証から、FortiToken Mobileを利用したMFA、FortiGateへのIPsec VPN接続まで、一連の流れを確認できました。

まとめ

今回は、FortiClient Standaloneの特徴と、実際の導入からVPN接続までをご紹介しました。

FortiClient Standaloneでは、FortiClient EMSを構築することなく、最新版のFortiClientやメーカーサポートを利用できます。また、FortiToken Mobileライセンスが標準で付属しており、FortiIdentity Cloudと組み合わせることで、MFAを利用したVPN接続も構成できます。

特に、「VPN利用が中心で、最新版のFortiClientやメーカーサポートも利用したい」といったお客様に適した製品です。

今回の検証でも、FortiIdentity Cloudによるライセンス認証からMFAを利用したVPN接続まで、一連の動作を確認することができました。

これまでFortiClient VPN(無償版)を利用していた環境や、VPN用途を中心にFortiClientを検討されている場合には、FortiClient Standaloneもぜひ選択肢の一つとしてご検討ください。

以上、FortiClient Standaloneのご紹介でした。

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※本ブログの内容は投稿時点での情報となります。今後アップデートが重なるにつれ
 正確性、最新性、完全性は保証できませんのでご了承ください。

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著者紹介

SB C&S株式会社
技術本部 技術統括部 第3技術部 2課
草野 孝