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C&S ENGINEER VOICE

【連載/かんたんCohesity】【第3回】NASとして使うCohesity

データマネジメント
2019.09.25

こんにちは。SB C&S 中原です。

「かんたんCohesity」と題してCohesityの機能を連載でご紹介しています。 前回はCohesityのセットアップとDashboardについてご説明しました。今回からはCohesityがどのような役割を担えるのかという点も含めてご紹介していければと思います。

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プロローグ セカンダリストレージとは
第1回 Cohesityの「買い方」
第2回 Cohesityはセットアップも「かんたん」
第3回 NASとして使うCohesity
第4回 バックアップサーバーとして使うCohesity
第5回 Cohesityによるバックアップの"活用"
第6回 Cohesityならコンテナも「かんたん」

番外編 Cohesityの裏側を知ろう
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※上記連載を予定していますが、変更・追加の可能性がありますこと予めご了承ください。


今回は第3回です。
Cohesityには様々な機能があることは前回までにご説明しましたが、やはりNAS(ファイルサーバー)としての利用が基礎になります。NASとして利用する上での特徴が色々とありますので、詳しくご紹介したいと思います。
なお、今回ご紹介する機能は"Cohesity DataPlatform"(基本ライセンス)として提供されるものです。(Cohesityのライセンス体系については連載 第1回をご参照ください。)

 

最大の強みは「拡張性」

Cohesityの特色のひとつが「拡張性」です。物理アプライアンス版であれば最小3ノードでクラスタリングしますが、ノード数の上限がありません。1クラスタあたりのノード数は「3~∞」です。 (Cohesity社ではCloud環境で256ノードまで検証済です。)
さらに、ノードを増やせば増やすほど処理能力もリニアに向上します。 「どんなにデータが増えてもCohesityの性能は低下しない」ということですね。
もちろん、最初は最小の3ノード構成にして、需要が増えていくごとにノードを追加していくことも可能です。

なお、これを実現しているのはCohesityが開発した「SpanFS」という分散ファイルシステムです。 拡張性だけでなく、重複排除やマルチプロトコルといった機能もここに持たせています。 (詳細は「番外編」でご紹介したいと思います。)

 

CohesityをNASとして使う前に

まずはCohesityの論理的な構造をおさえておきましょう。 構造を簡単な図にしてみました。

Partition.png

■Partition

複数ノードでクラスタリングすることは前述の通りですが、このクラスタひとつにつきひとつのPartitionがデフォルトで存在しています。 クラスタとPartitionは必ず1対1の関係です。 普段、システム管理者がこのPartitionを意識することはほとんどありません。

■StorageDomain

Partitionの中には1つ以上のStorageDomainが存在しています。(デフォルトで1つ"DefaultStorageDomain"が存在しています。) この中にViewを作成していきます。
cohe-storagedomain.png

StorageDomainごとに重複排除・圧縮・暗号化などのオン/オフを設定することができます。
Cohesityの重複排除はソフトウェアベースで処理されますので、CPUに負荷がかかります。 もしも重複排除がききにくいデータを保管するのであれば、StorageDomainを新たに追加作成して重複排除をオフにするといった使い方もできます。

■View

Cohesityをファイルサーバーとして利用する場合、Viewを作成する必要があります。StorageDomainの中に1つ以上のViewを作ることができます。このViewひとつひとつに対して、NFSマウントしたりCifsアクセスしたりします。
Viewで利用できるプロトコルは NFS / SMB / S3 の3つです。 NFS / SMB / S3 の3つを同時利用できる「マルチプロトコル」に設定することも可能です。

 

大きな特徴として、CohesityではStorageDomain / View のどちらも作成時に容量の指定をしません。容量可変で切り出します。
他のストレージ製品ですと、領域を切り出す際に例えば「○TBをNFSとして使う」という設定が必要なものがあります。Cohesityではこのような容量の指定をせずにViewを作成できます。 「容量を割り振り過ぎたかも...」「容量が少なすぎたかも...」といった心配がありません。 (クォータを設定して使用領域の"上限"値を指定することは可能です。) 空き領域が各々のStorageDomain、Viewに分散せずに済むのもポイントですね。

 

Viewを切り出す

前回ご紹介したDashboardを使って簡単にViewを作成できますので、その様子をご紹介します。 以下はView作成画面です。

Cohe-View1.png

設定項目は「Viewの名前」「Viewが所属するStorageDomain」「QoS Policy」「プロトコル」などです。[Create View]ボタンをクリックすればViewが作成されます。これでNFSマウントしたりCifsアクセスしたりできるようになります。

※QoS Policyの項では、利用するディスク(SSDのみに書き込むか、HDDとSSDの両方を使うか)や当該Viewに対する処理のプライオリティを高くするか低くするかをドロップダウンで選択できます。デフォルトでは「Backup Target Low」が指定されています。この設定ですとシーケンシャルデータはHDD、ランダムデータはSSDへ書き込まれます。

もちろん、より詳細な設定を行うことも可能です。 下にスクロールすると"Advanced"の設定項目が表示されます。ここでQuotaやアクセス制御など設定することができます。

Cohe-View2.png

 

ディスク利用状況を確認する

Cohesityはデフォルトで重複排除が有効になっていますが、IT管理者の方であればやはり空き容量がどの程度あるかは気になると思います。 Dashboardでのディスク利用状況は以下のように表示されます。

Cohe-storage1.png画面の上中央部分から「Cohesityクラスタとしての総容量は90.1TiB、うち90TiBが空き領域 (消費されたディスク容量は122.6GiB)」であることが分かります。

削減されたデータ容量については画面右上から確認することができます。 この画面では「Cohesityに送信された容量(Data In)が165.1GiB、実際にCohesityに書き込まれた容量(Data Written)が75.2GiB」および「重複排除率 1.2x、圧縮率 1.8x」であることが分かります。 (この環境にはまだあまりデータを保存していない(データの重複部分が少ない)ので、データ削減率が小さい値になっていると思われます。重複排除率や圧縮率については環境によって値が異なる点にご留意ください。)

さらにこれらの値が時間経過と共にどう推移したかを画面下部のグラフで確認することもできます。

 

今回はCohesityのNASとしての利用方法をご紹介しました。
次回の「第4回 バックアップサーバーとして使うCohesity」もぜひご覧頂ければ幸いです。

 

 

※ サービスや製品の仕様ならびに動作に関しては、予告なく改変される場合があります。

著者紹介

SB C&S株式会社
技術統括部 第1技術部 2課
中原 佳澄