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C&S ENGINEER VOICE

【連載/かんたんCohesity】【第4回】バックアップサーバーとして使うCohesity

データマネジメント
2019.10.29

こんにちは。SB C&S 中原です。

「かんたんCohesity」と題してCohesityの機能を連載でご紹介しています。
「Cohesityでは何を統合できるのか」、「Cohesityの操作はかんたん」ということをお伝えしていければと思います。

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プロローグ セカンダリストレージとは
第1回 Cohesityの「買い方」
第2回 Cohesityはセットアップも「かんたん」
第3回 NASとして使うCohesity
第4回 バックアップサーバーとして使うCohesity
第5回 Cohesityによるバックアップの"活用"
第6回 Cohesityならコンテナも「かんたん」

番外編 Cohesityの裏側を知ろう
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※上記連載を予定していますが、変更・追加の可能性がありますこと予めご了承ください。

今回は第4回です。
Cohesityをバックアップサーバーとして利用できる点には連載第1回で少しだけ触れました。 今回はCohesityのバックアップ機能をさらに掘り下げてご紹介いたします。
なお、今回ご紹介する機能はオプションライセンスである"Cohesity DataProtect"として提供されるものです。 (DataProtectのみ導入することはできません。基本ライセンスであるDataPlatformが併せて必要になる点にご留意ください。)

 

おさらい:柔軟性のあるライセンス

ライセンスについては連載第1回でご紹介しましたが、バックアップに必要となるDataProtectライセンスについて改めて確認しておきましょう。

バックアップ製品のライセンスは複雑という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。他社バックアップ製品ですと、ライセンスがマシン台数分必要だったり、データベースなどアプリケーション用のライセンスを買い揃えないといけないようなものがあります。 構築後、もしもシステム構成を変更するような場合にはライセンス保有状況の確認・見直しが必要になります。

Cohesityの場合、バックアップ用のライセンスはDataProtectの一種類のみです。 CohesityはWindows/Linuxをはじめ仮想環境、データベースなど様々なワークロードのバックアップに対応しています。 しかしバックアップ対象が仮想環境でもデータベースでも追加のライセンスは必要ありません。

また本ライセンスは重複排除後の容量に基づくサブスクリプションですので、バックアップ対象の台数やコア数などを意識する必要もありません。 重複排除されたバックアップデータが購入したライセンスを超過しなければ、何をどれだけバックアップしても問題ありません。

※ スナップショットをクラウドへ保存するような場合は別のオプションライセンスが必要になります。詳しくは連載第1回「オプションライセンス: クラウド連携」の項をご参照ください。

 

バックアップ取得までの流れ

Cohesityでバックアップを取得する際の主な操作は以下の通りです。

■(物理マシンの場合など) Cohesity Agentのインストール

VADPバックアップのような場合は除きますが、バックアップ対象のマシンに「Cohesity Agent」をインストールします。
Cohesity AgentはCohesity Dashboardからダウンロードできます。

■Source(バックアップ対象)の登録

Cohesityではバックアップ対象のことを「Source」と呼びます。 バックアップを取りたいサーバーを予めSourceとしてCohesityに登録しておく必要があります。 VADPバックアップを行う場合には、仮想マシン(VM)をホストするESXi ServerやvCenter ServerをSourceとして登録しておきます。

■Policyの作成 (任意)

CohesityではJob実行間隔やバックアップの保持期間を「Policy」として設定・定義します。 単一Policyを複数のバックアップジョブ(Protection Job)に使い回すこともできます。

デフォルトでは以下のPolicyが存在していますのでこれを利用してもよいですし、実行間隔や保持期間を細かく設定したい場合には事前にPolicyを作成しておきます。
 ・Gold:   バックアップ間隔1時間、2日保持
 ・Silver: バックアップ間隔6時間、7日保持
 ・Bronze: バックアップ間隔1日、30日保持

■Protection Jobの作成

上記のような準備が終わったらいよいよバックアップジョブ(Protection Job)を作成します。
Protection Job作成の画面を見てみましょう。 以下は物理環境をファイルベースでバックアップするときのジョブ作成画面です。

cohe-filebk.png

なお、Cohesityでは基本的に永久増分でバックアップが取得されます。 初回バックアップはどうしてもフルバックアップになりますが、2回目以降は増分データのみバックアップされますのでバックアップ所要時間が短くなります。

 

リカバリ

先にバックアップ方式が「永久増分」であると申し上げました。 従って、リカバリ時にフルバックアップのリカバリ→増分バックアップのリカバリといった手間は発生しません。任意の時点のバックアップを「1回リカバリするだけ」で復旧が完了します。

リカバリの操作もDashboardから行います。 ここではファイル単位のリカバリを例にご紹介します。 Dashboardでは以下のようにバックアップしたデータを階層構造で見ることができます。
cohe-recv1.png

右側に「Add to Cart」と「Download File」の2つのボタンがあります。
「Download File」をクリックするとCohesity Dashboardからファイル単位でダウンロードできます。 ダウンロードしたファイルの保管先はWebブラウザでCohesity Dashboardを開いている端末上です。 (Webブラウザからのダウンロードですので、端末上にCohesity Agentをインストールしておく必要はありません。)
もちろん、「Add to Cart」をクリックすれば元あった場所(または別の場所)へのリストアすることも可能です。

 

リカバリ対象データの検索

Cohesityでバックアップを行うと、データに「インデックス」を付与することができます。 これによりCohesityクラスタ内にあるバックアップデータの中から任意の文字列を含むファイル・フォルダを探すことができます。以下は「*」で検索した画面です。
cohe-recovery.png

任意の文字列や「*」(ワイルドカード)を入力するだけで、物理/仮想、ファイルベース/ブロックベースを問わず全てのバックアップデータからファイル・フォルダを探してくれます。

この画面からファイル/フォルダを選択してリカバリを実行することもできます。リカバリしたいフォルダやファイルの名称が分かっている場合にはこちらの検索機能を利用すると便利です。

なお、弊社の環境では待ち時間なく検索結果が表示されました。まさしく、クラスタ内のデータをGoogleライクに検索できるという訳ですね。

 

今回はCohesity DataProtectによるバックアップ・リカバリをご紹介しました。
Cohesityはアーカイブ、レプリケーション、クローンといった機能も備えています。 これらの機能を利用するにはまずCohesityのProtection Jobで対象データをバックアップする必要があります。 従ってこれらの機能を利用するにはCohesity DataProtectライセンスが必要になる点にご留意ください。

次回の「第5回 Cohesityによるバックアップの"活用"」ではCohesityのクローン機能をご紹介しますのでご覧頂ければ幸いです。

 

 

※ サービスや製品の仕様ならびに動作に関しては、予告なく改変される場合があります。

Cohesity連載 前回の記事はこちら

著者紹介

SB C&S株式会社
技術統括部 第1技術部 2課
中原 佳澄