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C&S ENGINEER VOICE

【連載/かんたんCohesity】【第5回】Cohesityによるバックアップの"活用"

データマネジメント
2019.11.07

こんにちは。SB C&S 中原です。

「かんたんCohesity」と題してCohesityの機能を連載でご紹介しています。
「Cohesityでは何を統合できるのか」、「Cohesityの操作はかんたん」ということをお伝えしていければと思います。

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プロローグ セカンダリストレージとは
第1回 Cohesityの「買い方」
第2回 Cohesityはセットアップも「かんたん」
第3回 NASとして使うCohesity
第4回 バックアップサーバーとして使うCohesity
第5回 Cohesityによるバックアップの"活用"
第6回 Cohesityならコンテナも「かんたん」

番外編 Cohesityの裏側を知ろう
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※上記連載を予定していますが、変更・追加の可能性がありますこと予めご了承ください。

 

今回は第5回です。
突然ですが、皆様はバックアップデータを"活用"されていますでしょうか。
近年、「データをバックアップとしてただ保管しておくのではなく活用しよう」という気運が高まってきたように思います。 しかし「具体的な活用例」をイメージするのは難しいのが現実ではないでしょうか。

前回、Cohesityのバックアップ機能をご紹介しました。Cohesityではこのバックアップデータを利用して、テスト・開発環境を提供することができます。今回はこの機能をご紹介します。

 

Cohesity Test&Dev とは

CohesityにはTest&Devという機能があります。 その名の通りテスト・開発環境を提供する機能であり、一言で表現すると「クローン」です。 バックアップデータからクローンを作成してテスト・開発環境として提供できます。

本機能により View / 仮想マシン / Microsoft SQL Server データベースのクローンを作成することができます。

なお、バックアップからのクローン作成のため、当然ながらTest&Devを利用する前に対象環境をバックアップしておく必要があります。さらにバックアップを行うためオプションライセンスであるCohesity DataProtectが必要になる点にご留意ください。(Cohesityのバックアップ機能については連載第4回をご参照ください。)

 

従来のクローンとの違い

クローンというとvSphere仮想マシンのクローンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。 本記事では、例としてVADPバックアップからのクローン機能をご紹介します。

Cohesityを利用しなくともvSphereだけで仮想マシンのクローンを作成することはできます。 Cohesityによるクローンとの違いは何でしょうか。 一番の違いは「利用されるディスクリソース」です。

vSphereのクローン機能では、ESXi上の既存DatastoreにVMが作成されていました。
Clone-1.png

Cohesityは自身のView(NFS)に仮想マシンのクローンを置いてESXiにNFSマウントさせます。
Clone-2.png

このため、ESXiサーバーの既存Datastoreやローカルディスクを消費しません。 また、バックアップからの「クローン」ですので、元の仮想マシンやバックアップデータが変更されることはありません。

  

マウント・VM作成は全てCohesityで処理

さらにCohesityを利用する利点として、「操作が簡単」「クローン提供が速い」といった点が挙げられます。Test&Devのタスクを作成すればCohesityがvSphereのNFSマウントとVM作成を自動で行ってくれ、Cohesity独自のファイルシステムにより迅速にクローンを作成できます。

以下が実際のクローン作成画面です。
CloneVM-1.png

"Selected Objects"がクローン作成元になるバックアップで、"Clone Location"でクローン作成先のvSphere環境を指定します。(今回はvCenter Serverを指定しています)

これで[Finish]をクリックすると、vSphere Web Clientで仮想マシンが利用可能な状態になります。[Finish]をクリックした後のvSphere Web Clientが以下です。 作成したクローン「copy-ws2016」がパワーオンされた状態ですぐに使えるようになっています。

vSphereでどんなタスクが発生していたかを見てみましょう。
CloneVM-3.pngデータストアの作成や仮想マシンのパワーオンが行われているのがお分かり頂けるでしょうか。これは私がvSphere Web Clientを操作した訳ではなく、Cohesityが実行したものです。 なお、弊社の環境では一連の処理が10秒程度で完了しました。

 

クローンの「お片付け」もCohesityで簡単に

クローンの利用が終わったら、Cohesity Dashboardで[Yes, Tear Down]をクリックするだけでクローンVMを削除してくれます。(厳密には、CohesityがNFSデータストアのアンマウントと仮想マシンの削除を自動で行ってくれます。) お片付けも楽々ですね。

 

今回はCohesity Test&Devによるバックアップデータの"活用"をご紹介しました。
弊社ではCohesity物理アプライアンス版の検証機を無償で貸出しています。 クローン提供のスピードをぜひ実機で体感して頂ければと思います。

次回はCohesityのコンテナ機能についてご紹介します。 「コンテナ」と言うと敷居が高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、Cohesityならコンテナの利用も「かんたん」です。 お楽しみに。

 

※ サービスや製品の仕様ならびに動作に関しては、予告なく改変される場合があります。

Cohesityのバックアップ機能については前回の記事をご参照ください

著者紹介

SB C&S株式会社
技術統括部 第1技術部 4課
中原 佳澄