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Nutanix AOS 6.1(STS)の新機能紹介

ストレージ / HCI
2022.03.07

はじめに

こんにちは、SB C&Sの友松です。
この記事では、NutanixのコアソフトウェアであるAOSのバージョン「6.1(STS)」の情報をお届けします。AOS 6.1、昨年6月に発表されたメジャーアップデートである6.0に続く、最新のSTS(Short Term Support)バージョンとして、2022年2月下旬にリリースされました。

現在は、LTSバージョンである「5.20」が一般的に利用されているかと思いますが、今後は6.X世代が最新のLTSとしてリリースされる見込みですので、今のうちから情報収集されることをおすすめします。

※この記事は、Nutanixのリリースノートをもとに作成しておりますので、詳細は以下リンク先をご確認ください(My Nutanixアカウントが必要となります)。


AOS 6.1 で追加された主な新機能

今回は、AOS 6.1で追加された新機能について、いくつかピックアップして紹介します。

◇ PrismからAHVホストをメンテナンスモードへ移行

Prismからの操作で、AHVホストをメンテナンスモードへ移行することができるようになりました。また、Prismにてメンテナンスモードへ移行した場合は、CVMも自動でシャットダウンされるように改良されており、より安全かつ簡単にノード全体をメンテナンスモードへ移行できるようになっています。
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ストレージ容量のサマリーレポートの可視化

Prismホーム画面「Storage Summary」の詳細にて「Resilient Capacity」と「スナップショット(Snapshots)」の容量が確認できるようになりました。Resilient Capacityとは、例えばn+1といった冗長性を確保した状態で使用できるストレージ空き容量のことです。
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Expand Clusterによるストレージ専用ノードの追加

PrismからExpand Clusterを使用して、既存クラスターへストレージ専用ノード(Storage-only node)が追加できるようになりました。Expand Clusterにて「Storage-only」を選択することによって、ストレージ専用ノードをイメージングしたり、クラスターに追加したりすることができます。
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クラスターからの複数ノードの削除

既存クラスターから複数のノードを同時に削除することができるようになりました。これまでは、1ノード削除しクラスターのデータ冗長性が回復してから、次のノードの削除操作を都度実施していました。この機能追加では、削除したい複数のノードに連続で削除フラグを付けることによって、クラスターがデータの冗長性を確保しながら1ノードずつ自動で削除するように機能します。これにより、Nutanixクラスターのリプレース等で複数ノードをより効率的に削除できるようになります。最大で同時に4ノードまで削除可能です。
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Windows Server 2022 ゲストOSのサポート

Windows Server 2022がAHV上のゲストOSとしてサポートされました。ただし、ハイパーバイザーとしてHyper-V 2022を利用することは、現在は非サポートとなりますのでご注意ください。
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NGTによるWindowsパフォーマンスモニター(perfmon)の統合

クラスター上のWindows仮想マシンへNutanix Guest Tools(NGT)をインストールすることで、ゲストOSのWindowsパフォーマンスモニターから、ホスト固有のメトリックを監視できるようになりました。これにより例えば、仮想マシンがホストのCPUリソースをどのくらいの割合で使用できているかといったことが、仮想マシンのWindowsパフォーマンスモニター側から監視できるようになります。
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Prism Central(pc.2022.1)の主な新機能

AOS 6.1のリリースに合わせて、Prism Central(pc.2022.1)もリリースされています。Prism Centralにも複数の新機能が追加されていますので、ピックアップして紹介します。

カテゴリを使用したホストアフィニティポリシー

複数の仮想マシンに対して、ホストアフィニティポリシーを一斉に適用することができるようになりました。この機能は、Prism Centralにてホストアフィニティポリシーを作成し、管理しているクラスターのホストや仮想マシンのカテゴリへ割り当てることで有効化できます。
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カテゴリを使用したAHV仮想マシンのストレージポリシー

暗号化や圧縮、ストレージQoSといったストレージポリシーを、AHV仮想マシンのカテゴリ単位で割り当てることができるようになりました。この機能は、Prism Centralにてストレージポリシーを作成し、管理しているクラスターの仮想マシンのカテゴリへ割り当てることで有効化できます。
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ストレージコンテナの管理

Prism Centralにて、管理しているクラスターのストレージコンテナを作成・変更・削除できるようになりました。これまでストレージコンテナは、Prism Elementからのみ管理できるものでしたが、この機能追加によってPrism Centralからも同様の操作ができるようになっています。
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ボリュームグループの機能強化

Prism Centralからの操作で、ボリュームグループをAHV上の仮想マシンへ直接接続することができるようになりました(Prism Elementでは以前からサポート済み)。また「Load Balance Volume Group」が Prism Central から設定可能になっており、こちらはボリュームグループのvDISK接続を、ローカルだけでなく、クラスター内のCVMに均一に分散させることができるようです。
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まとめ

この記事では、2022年2月にリリースされたAOS 6.1(STS)やPrism Central(pc.2022.1)の新機能を紹介しました。今回ピックアップした内容以外にも様々な機能が追加されていますので、メーカーのリリースノートでも詳細を確認されることをおすすめします。

今後もAOSアップデートについて情報を発信していく予定ですので、ぜひまた当ブログへ情報を収集しに来ていただければ幸いです。

◇Nutanixのリリースノートは以下リンクをご参照ください。(My Nutanixアカウントが必要となります)
◇LTSとSTSについては、こちらの記事をご参照ください。

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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 ICT事業戦略・技術本部 技術統括部 第1技術部 3課
友松 桂吾 - Keigo Tomomatsu -

DC運用、MBA留学などの経験を経て、2019年にSB C&S入社。若いうちに技術を習得しておきたいとの想いから、日々HCIや仮想化製品をいじり回している。ちなみに好きな食べ物はささみ。