パッと手軽にPure Storageの特長を掴みたい。
そんなあなたのために、Youtubeで「5分で理解(わか)る、FlashArray!」動画シリーズを公開中です。ぜひこちらも合わせてご覧ください!
==========以下本編==========
こんにちは、SB C&Sの中田です。
突然ですが、Pure Storage FlashArrayはファイル用途でも利用できるって、皆様ご存知でしたか?
Purity6.0より実装されたFA Fileという機能を利用すれば、FlashArrayはブロックに加え、SMB/NFSを利用することが可能となります。
基本的な動作の検証については、以前書きました以下の記事にまとめてありますので、そちらをご覧いただければと思います。
https://licensecounter.jp/engineer-voice/blog/articles/20230330_flasharray_practice_08.html
そんなFA Fileですが、Purityのバージョンアップを経て徐々に機能拡張しております。
今回は、ファイルサーバーとして利用する観点で考えたとき、みなさまが気になるいくつかのポイントについて検証を行ってまいりましたので、その結果をお伝えします。
はじめに : FA Fileの利用開始の方法について
現状、FA File機能の利用のためには、Pure Storageサポートに連絡して有効化をしていただく必要があります。これは検証等で利用する場合も例外ではなく、デフォルトの状態ではFA Fileの機能は無効化されています。
本機能の検証にあたり、まずは機能の有効化を実施しました。
日本では、ご担当の保守パートナー様(ASP)に連絡していただき、使用目的などを申請することで利用が可能となります。
検証環境の各機器のOSのバージョン
OSバージョンは以下の通りです。
クライアント端末、AD : Windows Server 2016(build : 14393.4583)
FlashArray : Purity6.4.4
Quotaについて
Quota機能は、利用容量を制限するための機能です。Purity6.1.7にてサポートされました(ディレクトリに対するQuotaは実装されていますが、ユーザーごとのQuotaは実装されておりません)。
以下のような形で設定ができました。
"Enforce" は要するに、その容量以上のファイルの格納をさせるか、それとも強制的にさせないかの選択です。「ソフトリミット」「ハードリミット」みたいな呼び方をされることもあります。
Enforceをオンにした場合には、ちゃんと既定容量以上のファイルを格納できないよう動作することが確認できました。
またEnfoeceを有効化しない場合は、アラートが発報されます。
最初のスクリーンショットに写っている"Ignore Usage"は、現在の利用容量を無視して、新たにルールを設定する設定でした。
例えば、すでに10GBの容量を利用しているディレクトリに対し、5GBまでに制限するルールを適用できるか否か、といった設定となります。
2Byte文字対応について
共有名を日本語にできるかどうか、というのは気になりましたので調べてみました。
結果、Managed Directoryは日本語で設定することはできませんでした。
しかし、共有配下に日本語のディレクトリを作成すること自体は問題なくできましたので、こちらで多くの場合は対応可能かと思います。
認証ソースについて
認証ソースとしては、Microsoft ActiveDirectory(2012以降), LDAP(OpenLDAP)、ローカル認証がサポートされています。
今回はWindows2016を対象にGUIから設定し、動作を確認できました。
さいごに
いかがだったでしょうか?
Pure Storageのメインはやはりブロックではありつつも、FA Fileで他の用途のストレージも統合して使っていただけるのであれば、今までにも増して導入いただける機会が増えるのではないかなと思っています。
FA Fileは今後も少しずつ触っていくつもりですので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
Pure Storageに関する全ての記事はこちら
著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部 第1技術部 2課
中田 浩嗣 - Hirotsugu Nakata -
VMware担当を経て、現在ストレージ担当の中でもPure Storageを専任に担当するプリセールスエンジニア