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Copilot for Microsoft 365 入門 (Teams, OneNote)

AI
2024.09.23

みなさんこんにちは。
みなさん普段の業務で Teams や OneNote などをお使いかと思いますが、Teams や OneNote などをさらに効率的に活用したいと考えたことはございませんか?
そのようなお客様に向けて、AI (Microsoft Copilot) を Microsoft 365 に取り入れた Copilot for Microsoft 365 についてご紹介したいと思います。

Copilot for Microsoft 365 とは

Copilot for Microsoft 365 は、その名の通り Microsoft 365 に組み込まれた Copilot (副操縦士) です。
Word や ExcelPowerPoint などの Microsoft 365 アプリに組み込まれており、ユーザーが行う文書編集やデータ処理、プレゼン資料の作成をサポートします。
さらに、自然言語処理技術を活用してユーザーの指示を理解し、適切なサポートを提供します。
今回は Copilot for Microsoft 365 で行える機能を、実際の操作画面を紹介しながら、活用のポイントを解説していきます。

Copilot for Microsoft 365 の機能

Copilot for Microsoft 365 がアプリケーション上でどのように動作するか見ていきましょう。
今回は Teams と OneNote について見ていきます。

Teams

Copilot を Teams に連携することで、録画した会議について Copilot に様々な作業を任せられるようになります。
会議の議事録はもちろん、参加者の発言頻度や会議の要点、タスクの洗い出しまで自動的に作成してくれます。

さっそく Teams の Copilot の機能を見ていきましょう。
Copilot が 連携された Teams では、チャットなどで会議を録画したのちに「まとめ」タブが作成されます。
※会議の参加者の名前を黒塗りで隠しています。

「まとめ」タブ内には、様々な情報が Copilot によってまとめられています。
一つずつ見ていきましょう。
「話者」では、会議中の参加者の発言頻度を見ることができます。
誰が発言しているかを一目で見ることができる UI になっており、どのような会議だったかを把握しやすくなっています。

スライド1.PNG「トピック」では、会議中に話し合われた主要なテーマや議題がまとめられています。
会議の流れを把握し、重要なポイントを素早く理解することができます。

スライド2.PNG「チャプター」では、会議の特定の部分に簡単にアクセスできるように自動的に区切りのポイントが設けられています。
あとで会議を見返す際などに非常に便利な機能です。

スライド3.PNG「AI メモ」では、Copilot が自動的に会議で会話された内容について、どのようなことが話されたか、決定したかのメモを作成します。
フォローアップタスクでは、参加者が会議を通して行うべきタスクを自動的に書き出してくれます。
会議中に都度メモをとらなくても、Copilot がすべて行ってくれるため参加者は会議に集中することができます。

スライド4.PNG「トランスクリプト」では、会議の内容を自動的に文字起こしをしてくれます。
「えー」や「あー」などの発言も文字起こししてしまうため、そういった発言が多いと少し読みにくくなってしまうかもしれません。
文字起こしの精度については、漢字の変換は誤ることがありますが、あまりにもかけ離れた内容を文字起こしするといった動作は見られませんでした。

スライド5.PNGCopilot をウィンドを開いてプロンプトを入力して Copilot に指示をすることも可能です。
会議内容についての質問や、どのような発言があったのかなど事実確認などをするのにも有効です。

スライド6.PNGいかがでしたでしょうか。
Teams の Copilot を使うことで個人が議事録をとる必要がなくなります。
また、会議に参加できなかったメンバーが簡単に会議の内容を見返すことができるようになります。

Teams を普段の会議に使用されている方は、Copilot を活用することでさらに業務効率化を進めることができます。

OneNote

Copilot を OneNote に連携することで、ノートの構成や整理の提案、タグ付けのサポートを行うことができます。
また、ウェブから情報を収集して、リンクや画像の挿入を行うこともできます。

先ほどの Teams で作成された「AI メモ」を OneNote へコピーペーストして試してみます。
OneNote ではリボンの右側に Copilot ボタンが追加されます。

スライド9.PNG次回の会議に向けて、足りない内容を提案してもらおうと思います。
プロンプトは「花火大会の開催にあたって、決めるべき内容で足りない項目を教えてください」としました。

スライド10.PNG

WEB から情報を取得して、どのような項目を追加するべきか提案をしてくれました。
取得したソースのリンクも回答に含まれているので、信頼に足るソースか確認をすることも可能です。

次は、メモに名前が多く含まれてしまっているので、名前を削除して見やすくまとめてもらいましょう。

スライド11.PNG

名前がなくなり、煩雑だったメモが見やすいかたちに成形されました。

いかがでしたでしょうか。
メモを書いているときのシチュエーションは様々です。
急いでいるときや会話しながらメモをしているときもあるかと思います。
OneNote の Copilot を使うことで、煩雑で長くなってしまったメモを簡潔にまとめることができるようになります。

また、メモから重要な点を抜き出したり、やるべきタスクを洗い出すといったこともできるようになります。
日常的に使うメモで Copilot を使うことによって、メモを読み返したり、まとめたりする時間を効率的に使えるようになります。

まとめ

本記事では Copilot for Microsoft 365 の Teams と OneNote の活用についてお伝えしました。
Teams や OneNote で Copilot を活用することによって、日常業務の効率化を図ることが可能です。
現時点ではプレビューになっている機能もありますが、今後のアップデートでさらに機能が充実していく予定です。
Copilot for Microsoft 365 について、これから他の解説記事も投稿していきますので、ぜひご一読頂けますと幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 第1技術部 4課
中澤 陽斗