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Red Hat認定資格の入り口! RHCSAポイント解説 (RHEL 10)

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2026.03.04

みなさんこんにちは。

2026/01/27にRHCSAを受験し合格しましたので、今回はポイントを解説していきたいと思います。

バージョンはRHEL 10で受験しました。

 

まず感想ですが、大変難しく感じました。

過去にLPIC 3などを取得していたので多少自信があったのですが、RHCSAの問題には選択肢がないため、仕様どおりに仮想環境を作り上げなければいけないところが大きく難易度を上げていると感じました。

選択肢がないので、なんとなく知っていて、「これかな?」という曖昧な理解が通用しないのです。

 

今回はLPIC等の選択式試験との違いや勉強方法を中心に解説していきます。

RHCSA試験って?

正式名称:Red Hat Certified System Administrator

試験時間:3時間

 

Red Hat認定資格の中で土台となる資格です。

上位のRHCERHCAといった資格に挑戦するためには必須前提資格となっています。

 

試験の詳細はこちらをご参照ください。

https://www.redhat.com/ja/services/certification/rhcsa

筆者のバックグラウンド

前提条件が気になる方も多いと思いますので、私の簡単な経歴を記載します。

技術的な実務経験はなく、5年ほど前に以下の試験に合格しました。

  • 情報処理安全確保支援士
  • CCNA
  • LPIC 300, 303, 304
  • Java Gold SE8

 

業務の都合で技術分野から離れておりましたが、現在Red Hat製品の担当となりましたのでRHCSAを受験しました。

長期間離れていると忘れていることも多く、いろいろと思い出しながら勉強していました。

難しいと感じた3つの理由

  • 選択肢がない

言わずもがな一切選択肢がありません。

見られるのは、環境の指示書と、Web上の製品仕様書 (英語) manコマンド (英語) のみです。

 

  • 再起動前提での設定が必須

試験終了後、環境は再起動されて採点されます。

永続化されていない設定は、そこに関係する設定とともに0点判定になってしまう可能性があります。

 

  • 実務的なトラブルシューティング

実務では様々な状況でトラブルシューティングする機会が多いと思います。

RHCSAではまっさらな環境から作り上げる以外にも、問題解決能力も問われることにも注意が必要です。

学習方法

私はRed Hat Partner Training Portal (以下、Training Portal) を使用して学習を進めました。

Training Portalについての詳細は以下の記事をご参照ください。

Red Hat Partner Training Portalのご紹介|技術ブログ|C&S ENGINEER VOICE

※Training Portalはビジネスパートナーのみが利用可能なコンテンツとなっておりますのでご注意ください。
※トレーニングコンテンツは、多数のトレーニングオプションが提供されているRed Hat Learning Subscriptionからも受講可能です。

 

Training Portalでは学習用のテキストに加え、試験対策用の仮想環境をボタン一つで立ち上げられるため、実際にコマンドを使用しての学習がとても簡単に行えます。

この仮想環境内で小テストや、設定が合っているか採点を受けられるので、試験対策の観点で考えると、パートナー企業に所属している場合は非常に恩恵を受けられると思います。実務経験がない、または少ない方ほど、Training Portalの環境はおすすめします。

勉強期間は半年ほど前からゆるやかに始め、本格的な試験対策は3か月ほどかけて行いました。

使用したトレーニングは以下の3つです。

  1. Red Hat System Administration I (RH124) v10.0
  2. Red Hat System Administration II (RH134) v10.0
  3. RHCSA Rapid Track (RH199) v10.0

 

3番のRapid Track12番の要点をまとめたものです。

時間のない方が全容を知るのに最適ですが、12番の受講もおすすめします。

これらのトレーニングで出題範囲は網羅されていました。

実務でLinuxを使われている方であれば、すでに理解している箇所を飛ばせるので、勉強時間を短縮できると思います。

全体を通した注意点

  • 受験は試験場がおすすめ。ただ試験場が少ない...

スクリーンショット 2026-01-29 150513.png

Pearsonなどの試験と違い、独自の試験センターが設けられています。

日本では3か所 (横浜、中野、恵比寿) です。私は横浜で受験しました。

個人宅で受験できる仕組みもありますが、USBに試験環境を作成する手順が発生してしまう点と、作成したUSBの不良やネット回線などが悪いと受験できなくなってしまう可能性があります。

また、試験開始時に外部Webカメラを使って部屋の内部を撮影する手順がありますので、環境を作る手間を考えると、東京近郊にお住まいの方は試験場での受験が望ましいです。

 

  • 英語が苦手だとあっという間に時間が溶ける

問題文は日本語で出題されます。翻訳も問題ありません。

ただ、環境は英語なのでmanコマンドはもちろん英語です。

私は英語をしっかり読まなければ理解できないため、かなり時間を取られてしまいました。

「少し忘れたから確認しよう」と思って調べ始めると、意外と見つからないこともあります。実際、私はその状態に陥りました。

きちんと見直す時間を考えると、問題はもっと余裕をもって解き終わってないといけないのですが、探す場所が多いとどうしても時間がなくなってしまいますので、マニュアルを探すか諦めるかを早めに判断する必要があります。

ちなみに仮想環境の影響か、再起動に時間がかかるケースもありましたので、時間配分はお気をつけください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

試験についてはあまり具体的なことは記載できないため、やや抽象的な内容になってしまいましたが、試験を通して実環境を設定する力がつきました。

コマンドだけでなく、オプションや設定ファイルの記述方法、環境復旧まで覚えていなくてはいけないので、より実務に即した内容であると感じます。

次はRHCEを目指して勉強していこうと思います。

みなさんもぜひ、より実践的な難易度のRHCSA試験に挑戦してみてください。

 

 

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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部 第2技術部 2課
中澤 陽斗