SB C&Sの最新技術情報 発信サイト

C&S ENGINEER VOICE

SB C&S

【VCF 9.1 構築シリーズ】第2回 VCF 9.1の新規構築

仮想化
2026.06.24

この記事は「VCF 9.1構築シリーズ」の第2回目です。

VCF 9.1においてもVCF9.0時と同様に、VCF InstallerによってManagement Domainを構成する全コンポーネントの展開と構成を自動化していく手法が取られています。

本記事では、VCF Installerを使用したVCF 9.1の新規構築(Greenfield)の手順について解説していきます。

環境図

今回の検証環境の全体図になります。第2回目では、赤枠の範囲を解説します。

環境図.png

VCF 9.1の新規構築

VCF 9.1でのVCF Installerでは、デプロイまでのステップとして「概要」「計画」「準備」「デプロイ」の4つの区分が用意されています。
それぞれのステップにて適切な情報を入力していくと、最後にVCF環境を自動構築できるようなフローとなっています。

図1.jpg

概要

ブラウザからVCF Installerへログインします。ユーザー名には、admin@localがすでに入力されていますので、設定したパスワードを入力します。

図2.jpg


デプロイに進みます。今回はVCFを構築していくため、「VMware Cloud Foundation」を選択します。

図4.jpg


VCFの構成要素とコンポーネントに関する説明が書かれています。第1回にて説明した、VCFフリート・VCFインスタンスに関する内容を踏まえて、これから出来上がる環境をイメージできたら「次へ」をクリックして進みましょう。

図5.jpg


新しいVCFフリートをデプロイします。既存でVCFフリートがある環境の場合、VCFインスタンスを追加する作業もVCF Installerから行うこともできます。
「続行」をクリックします。

図6.jpg

計画

既存のコンポーネントの有無を問われます。
今回は全て新規インストールとなるため、チェックを入れずに「次へ」をクリックします。

図7.jpg


VCFのサイズを選択します。今回は高可用性モデルを採用し、展開サイズは中規模とします。
「次へ」をクリックします。

図8.jpg


ネットワークオプションを設定できます。
デフォルト設定では、ESXホスト管理ネットワークと仮想マシン管理ネットワークが分かれます。カスタマイズすることで、その時の要件に応じたネットワーク構成を取ることも可能です。
今回は「カスタマイズ」を選択してみます。

図9.jpg


VCF Operations・VCF Automationを特定のvDS、もしくはNSXセグメントへ接続することも可能です。この場合は2つのデプロイがここではスキップされ、後日デプロイすることになります。
下記のようにカスタマイズ設定を行った後、「次へ」をクリックします。

図10.jpg


続いて、ストレージの設定に移ります。今回は、vSAN ESAを選択します。
「次へ」をクリックします。

図11.jpg


ここまでの設定内容を確認します。

図12.jpg


下にスクロールしていくと、FQDNとIPアドレスプールを確認できる箇所があります。ここの「生成されたFQDNのウィザードへの事前入力」をクリックすると、この後設定が必要となるIPアドレスやFQDNの入力をここで事前に完了させておくことが可能です。VCF 9.1ではコンポーネント数の増加に伴い、必要となるIPアドレス・FQDNの数が増加しています。ここで一括入力しておくことで、この後の入力にかかる手間を全て削減することができるため、利用されることをお勧めします。

図13.jpg


プリフィックス・サフィックス・ドメインを入力しておくことで、全てのFQDNに共通して反映させることが可能です。
全て完了したら「保存」をクリックします。

図14.jpg

準備

VCFフリートの全般的な情報を入力していきます。また、今回のデプロイモデルは単一ノードにします。

  • バージョン
    • VCFのバージョンを選択する
  • VCFインスタンス名
    • 任意のVCFインスタンス名を入力する
  • 管理ドメイン名
    • vCenterやvDSなど、Management Domain内のオブジェクト名に一部つけられる名前
  • DNSおよびNTPサーバー
  • DNSサフィックス名

全て入力し終えたら、「次へ」をクリックします。

図15.jpg


続いて、ESXホスト情報を入力していきます。ホストのFQDNを入力します。ホスト数を増やしたい場合は、「ホストの追加」をクリックして、入力枠を増やせます。今回は4台のESXをManagement Domainとして構成するため、1台分追加しておきます。

次に、ESXのrootパスワードを入力します。

パスワード入力後、ホストのフィンガープリントを確認します。「すべてのフィンガープリントを確認」をクリックすれば、全ホストのフィンガープリントの確認を行うことができます。

図16.jpg


フィンガープリントの確認まで無事終了したら、「次へ」をクリックして進みます。

図17.jpg


続いてネットワークの設定を行います。設定するネットワークはESX管理・仮想マシン管理・vMotion・vSANになります。各ネットワークにおいて、VLAN ID・MTU・CIDR・GWを設定していきます。
また仮想マシン管理ネットワークに関しては、チェックを入れることでESX管理ネットワークと同ネットワークにすることが可能です。
全て入力し終えたら、「次へ」をクリックします。

図18.jpg図19.jpg


続いて、VCF管理コンポーネントの設定に移ります。記入が必要なFQDNは下記になります。
事前にFQDNを入力しておくと、全て自動で反映された状態になっています。

  • VCF Operations
    • プライマリー、レプリカ、データノードのFQDN
  • クラウドプロキシ
  • License Server
  • VCF管理サービス
    • フリートコンポーネント
    • インスタンスコンポーネント
    • Identity Broker
    • VCFサービスランタイム
  • VCF Automation
    • VIP
    • VCFサービスランタイム

図20.jpg

図21.jpg


続いて、vCenterの情報を入力していきます。

  • アプライアンスの FQDN
  • データセンター名
  • クラスタ名
  • ドメイン名

全て入力し終えたら、「次へ」をクリックします。

図22.jpg


続いて、ストレージの情報を入力していきます。今回はvSANを選択したため、ストレージタイプがvSANとなっています。
任意のvSANデータストア名を入力し、「次へ」をクリックします。

図23.jpg


続いて分散仮想スイッチ(vDS)の設定になります。vDSの構成には、事前構成済みのデフォルトプロファイルを使用するか、カスタムプロファイルを作成していくか、選択することができます。

今回はデフォルトプロファイルを使用します。

  • デフォルト
    • 1つのvDS上にESX管理、仮想マシン管理、vSAN、vMotion、NSXトランスポートゾーンの各ポートグループが最初から自動的に作成されている
  • カスタムスイッチ構成
    • デフォルトとは異なり、最初からポートグループが作成されていないため、手動で設定していく

今回はカスタムスイッチ構成を選択します。

図24.jpg


事前定義済みプロファイルであるデフォルト構成からコピーして構成します。

図25.jpg


ESX管理・仮想マシン管理・vMotion・NSX・vSAN(利用時のみ)のvDS設定を行なっていきます。
設定が完了したら「次へ」をクリックします。

図26.jpg

    図27.jpg


    続いてNSX Managerの情報を入力していきます。今回はHAノードで作成するため、展開されるNSX Managerアプライアンスの数は3台になります。

    • クラスタのFQDN
    • アプライアンスのFQDN

    全て入力し終えたら、「次へ」をクリックします。

    図28.jpg


    最後にSDDC Managerの設定を行います。

    • アプライアンスの FQDN

    内容を確認し問題がなければ、「次へ」をクリックして確認に進みます。

    図29.jpg

    デプロイ

    入力した内容に問題がないかを確認し、問題なければ「次へ」をクリックして事前チェックに進みます。

    図30.jpg


    事前チェックのステータスが"成功"になればデプロイへ進むことができます。
    ステータスが"警告"の項目については、内容を確認した上で「確認」をクリックすると、先へ進むことができます。

    図31.jpg


    デプロイが開始されると、下記の画面で進行状況が把握できます。

    図32.jpg


    全てデプロイが完了すると下記の画面になります。これでVCF 9.1の新規構築は完了です。画面にある「VCF Operationsユーザーインターフェースを開く」をクリックすることで、VCF Operationsのログイン画面へ飛ぶことができます。

    図33.png

    この先はVCF Operationsにログインし、各操作を行なっていくことになります。

    以上でVCF 9.1の新規構築の手順が完了となります。

    著者紹介

    SB C&S株式会社
    ICT事業本部 技術本部 第1技術統括部
    第1技術部 1課
    大塚 亜人夢 - Atomu Otsuka -

    VMware vExpert