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【Cato Networks】X1600 5Gモデル WAN冗長と切替検証結果

SASE
2026.08.13

皆さん、こんにちは。

SB C&Sでネットワーク/セキュリティ関連のプリセールスを担当している 大東です。

前回、投稿した Socket X16005Gモデルについて実際に有線と5G SIMでのWAN切替についての検証結果をお伝えします。

有線LANと5G SIMをX1600と接続し実際にWANが切れた場合の動きなどについて解説していきます。

■X1600に関する以前の記事はコチラ

【Cato Networks】X1600 5Gモデル (ハードウェア情報)について

【Cato Networks】X1600-5Gモデルのセットアップと接続手順

検証環境構成

構成はシンプルに、Socket X1600に有線経由でISP、SIM経由でCATO側と接続。Socket配下にパソコンを1台設置した形です。

パソコンのデフォルトゲートウェイはCATO SocketのLAN側に設定しています。

※Socket自体がCATOCloudに対して、有線及びSIM経由でTLS/DTLSでトンネルを接続している形です。

pict.png

CATOクラウド上でのSocket画面

cato_Socket.png

[ホーム]>[トポロジ]画面でも、有線LAN側とSIM側の両方ともCATO側に接続されていることが分かります。

【有線WAN:検証環境のISP経由で接続】

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【SIM:前回同様に OCXのCAS Connectで接続】

pict.png

[ネットワーク]>[対象サイト]>[サイト設定]>[ソケット]のインタフェース画面

pict.png

CELLULARインタフェースの優先度は「ラストリゾート」という設定にしています。

pict.png

優先度には、1(アクティブ)、2(パッシブ)、3(ラストリゾート)の3種類があります。

アクティブ:常時利用となり、複数回線ある場合は負荷分散をします。

パッシブ:通常は待機となり、アクティブ回線が利用不可の場合のバックアップ回線です

ラストリゾートは、ActiveもPassiveも使えない場合にだけ使う"最後の手段"の回線となり、通常はLTEや5Gなどの従量課金や非常用回線で利用

という形にすることが一般的です。

「パッシブ」はユーザー通信は流さないが、PoPとのDTLSトンネルやKeepAlive、SLA測定などを実施しています。そのため、ネットワーク的には稼働中の状態です。

「ラストリゾート」は通信量や従量課金を抑えるために、ごく少数のシステム通信やKeepAliveだけの通信となります。

基本的には、アクティブ、パッシブ回線が全滅した際に「ラストリゾート」は働きますが、ラストリゾートが発動するにあたり、発動するまでの時間を設定することができます。

pict.png

回線の切り替えはパケットロス/レイテンシ/ジッタなどのCATOによる閾値を超えた場合に発生します。

ごくわずかな時間の障害などでSIM側に切り替わらないようにするためにこの設定をすることが多いのですが、今回はすぐに切り替わってほしいため、あえて「0」秒にしています。

※この設定は、各サイトのSocket側での設定で個別で上書きも可能です。

WAN側の設定としては、下記のような形が推奨となります。

パターン1:主回線+副回線+LTE

WAN1:Active
WAN2:Passive
CELLULAR:Last-resort

おすすめ用途:

  • 通常は有線回線だけ使う
  • 有線バックアップまでは普通に使ってよい
  • LTE/5Gは本当に最後だけ使いたい
  • モバイル回線の通信量を抑えたい

パターン2:有線2本を常用、LTEを最後の保険

WAN1:Active
WAN2:Active
CELLULAR:Last-resort

おすすめ用途:

  • 有線2本は常時使って可用性と品質を高めたい
  • LTEは有線2本が両方だめな時だけ使いたい

有線LANとSIMの切り替え試験

実際の切り替えは、有線ISPのWAN回線で通信中に、WANのLANケーブルを抜線する形で行います。

以下は、1秒に1回Pingを打つようにして、10秒経過後にLANケーブルを抜線した場合の結果です。

pict.png

Pingとしては、「11」「12」秒のログがない状態です。切替自体は数秒のPing落ちはありますがすぐに切り替わりました。

切り替わり後、多少時間の揺らぎはありますが、徐々に安定していきました。

これだけでもかなり早いことが理解いただけると思います。

今回利用したSIM(OCX Cas Connect)の実力

CATOとは少し話が変わりますが、今回利用したSIMはソフトバンクグループのBBIX社とSB C&Sで共同開発した「CAS Connect」という5GのSIMを利用しています。

5G経由でBBIX社のデータセンターに繋がりますが、BBIXのデータセンターはCATOのPoPとも直接接続をしているため、スピードがとても速いのが特徴です。

Image (11).jpg

以下の画面は、Socketにリモートから入り、[NetworkTool]から有線ISPとSIM(OCX CAS Connect)で、MicrosoftTeamsのIPアドレスに通信した場合のTraceroute結果となります。

有線ISPの場合と比べてOCXのSIMだとホップ数が少ないことが分かります。

【有線ISP】

pict.png

【CAS Connect SIM】

pict.png

OCXについては、通常の有線ISPもあります。

SASE契約の際にインターネット回線も見直すような案件も多いのですが、SASE業者と直接接続している回線業者と契約し品質とスピードを併せ持った回線に変更するのも一つの方法だと思います。

OCX光(OCXの有線ISP契約)についての詳細はコチラをご確認ください。

CAS Connectについての詳細はコチラをご確認ください。

まとめ

X1600 5Gモデルについてこれまで3回にわたってお伝えしてきました。

Cellular版があることで、SocketとSIMがあればどこでもすぐにCATO網に接続ができる環境がつくれます。

また、有線ISPとの代替やBCP対策としてもSIMでの運用は一つの方法論として検討しても良いのではないかと考えています。

現行はX1500を導入している拠点であったとしても、X1600へのリプレースも容易に実施することが可能です。

弊社では、CATOの勉強会や希望に応じてハンズオンなども実施しておりますので、担当営業までご相談いただければ幸いです。

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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 第1技術統括部 ソリューション技術部 2課
大東 智裕 - Tomohiro Daito -

SIer、エンドユーザー情シス/マーケなどを経て、2022年より現職。
九州・中国地区でネットワーク/セキュリティ/ゼロトラストを中心としたプリセールスエンジニアを担当。
#Zscaler Top Engineer Award'24
#Zscaler Best Evangelist Award'25
#Zscaler Best Sales Engineer Award'26