こんにちは、Office 365相談センターの五味です。
2019年4月2日よりG Suiteの価格が値上げされましたよね。※
Googleが提供する G Suiteは文書作成のドキュメントや表計算のスプレッドシートなどのOffice Suiteとして開発され、Office 365と競合するサービスとして展開されています。
Office 365と同様のサービスを含んでいますが、ブラウザベースでのみでしか稼働出来ない点や、G Suiteには含まれないOffice 365のサービスがあるなどの違いもあります。
G Suiteの価格改定を機にOffice 365への移行を検討したいとのご相談もいただいていますので、今回はG SuiteからOffice 365へ「移行可能なデータ」や「移行上の注意点」についてご紹介したいと思います。
Office 365への移行を検討する上で、G Suiteで作成したドキュメントやデータ類が正しく移行できるのか?という点はとても気になりますよね。
まずは、データ類の移行上の注意点も含め移行できるデータについてご説明します。
G Suiteで作成したドキュメントファイル類は原則的にOffice 365へ移行できます。"スプレッドシート"はExcelへ、"ドキュメント"はWordへ等、それぞれに対応するアプリのドキュメントファイルへ変換できます。
ただし、書式やフォント、デザインなどはうまく変換できない場合があるため、注意が必要です。
また、スプレッドシートで作成したデータをExcelで表示させると、セルやグラフがうまく表示されない、画像やオブジェクトが変形するといったケースがあります。データ集計や計算だけでなく、プレゼンテーションやレポートなどに使用するドキュメントの場合は、特に注意しておいた方がよさそうです。
G SuiteからOffice 365へ移行する際には、アプリごとにデータの移行を行います。代表的な移行方法についてご紹介します。
・表計算(スプレッドシート⇒Excel)
・文書作成(ドキュメント⇒Word)
・プレゼン資料(スライド⇒PowerPoint、Sway)
これらのアプリのドキュメントは、G Suiteでファイルを開き、「形式を指定してダウンロード」から、Office形式のファイルを選択すれば、それぞれ移行先のファイルに変換してダウンロードできます。
・メーラー(Gmail⇒Outlook)
GmailのメールデータをOutlookへ移行する場合、GmailのデータをOutlookへインポートするか、同期する方法があります。
GmailのメールデータをOutlookにインポートするには、次の手順が必要です。
①GmailにOutlookで接続し、メールデータをエクスポートする。
②エクスポートしたデータをOutlookにインポートする。
なんだか回りくどいようですが、Outlookの形式でエクスポートするにはこの方法が一番簡単です。
操作方法の詳細は次のサイトを参考にしてください。
連絡先を移行する場合は、Gmailから直接連絡先データをエクスポートできます。
連絡先の移行方法の詳細については次のページを参考にしてください。
参考:Gmail の連絡先を Outlook にインポートする
・スケジューラ(カレンダー⇒Outlook)
カレンダーをOutlookへ移行する場合、カレンダーのデータをエクスポートし、Outlookへインポートする方法と、同期化する方法があります。
エクスポートはカレンダーのページから直接実行できます。詳しい操作方法は次のページを参考にしてください。
参考:Outlook への Google カレンダーのインポート
同期方法はご案内してきましたが、「もう少し簡単に移行が行えるツールとかないのか!?」「もう誰かに任せたい...」なんて方もいらっしゃいますよね。
移行にお悩みの場合は、Office 365相談センターにご相談ください。
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G Suiteとほぼ同様のサービスがOffice 365でも提供されてはいますが、相違点もあります。ユーザーからすると若干使い勝手の違いを感じる場面もあるかと思いますので、移行を考えるにあたってはG Suite と Office 365 それぞれの違いについても予め理解しておいたほうが良いでしょう。そこで、ここでは主な相違点について紹介します。
G mailはラベルでメールを仕分けしますが、Outlookでは主にフォルダーを使います。
ハングアウトmeetには会議のメモを取る機能、注釈等を共有化するホワイトボード機能、投票機能、質疑応答マネージャがありません。また、ハングアウトの参加者は最大30名ですが、Microsoft Teams では最大250名まで可能です。
SharePointでは、Android、iOS向けアプリがあり、モバイル端末からでもアプリを通したアクセスが可能です。Webブラウザによるアクセスは両者とも可能です。
WordにはPDFの編集、文章校正ツール、豊富なスタイルやテーマ、手書きでの書き込み、透かし機能等が含まれています。
Excelはピボットテーブル、フラッシュフィル(データの自動入力)、SmartArtなどの視角効果、クイック分析ツールの利用など豊富な追加機能が利用可能です。
PowerPointはSmart Artやストーリーボードツール、デザインアイデアなどの豊富な作成支援が利用可能です。
Swayを使って簡単に美しいレポートを作成することもできます。
いかがでしたでしょうか?
今回はG SuiteからOffice 365へ移行を考えていらっしゃる方へ、移行可能なデータと移行時の注意点についてご紹介してみました。
冒頭にもお話しした通り、値上げをきっかけにセキュリティーや業務効率化などを考慮して、Office 365への移行を検討されている方が増えています。ただし、G SuiteからOffice 365への移行にあたっては、データをそのまま移せないものもあるので事前の確認を心がけてください。
Office 365とG Suiteの比較については、こちらの記事もご覧いただければ参考になるかと思います。
Office 365 vs. G Suite!機能や価格を比較してみた!
G SuiteからOffice 365への移行検討に際してご不明な点や不安なことがある、G SuiteからOffice 365に移行したときのコストメリットが知りたい、などのご相談は、Office 365相談センターまでお気軽にお問い合わせくださいね。Office 365の専任スタッフが皆さまからのお問い合わせやご相談に丁寧に回答いたします。
それではまた、次回のブログでお会いいたしましょう!
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