こんにちは、Microsoft 365 相談センターの五味です。2023年4月1日からクラウド製品は現在の価格から15%、オンプレミスの製品は20%という大幅値上げ...ということで、現在の契約を前倒しで更新いただいたり、契約更新のタイミングでプランを変更したり、あるいは商流を変えたい、なんてケースもありますよね。
そこで今回の記事では、【 契約更新のタイミングで、購入先/プラン/支払タイミングを変えられる?変えたらどうなる? 】というよくある疑問について解説していきます。
2023年4月1日から、全世界的なドル高の影響により、為替を反映させた金額に値上げとなると発表がありました。
現時点(2023年1月12日時点)で詳細な価格は判明しておりませんが、クラウドサービスは現在の価格から+15%、永続ライセンス系を含むオンプレミスの製品は+20%の値上げが予定されています。「プライスプロテクション」が適用されるため、3月中までにお乗り換えいただければ、現在の値上げ前の価格で1年間ご利用いただくことができます。
お客さまにとって非常に大きな値上げとなりますため、旧CSPでご契約(後述)の場合は、2023年3月中までにNCEにお乗り換えいただくことで、1年間コストを抑えることができます。
プライスプロテクションとは、端的に表すと、年契約のライセンスの利用価格を契約期間中(1年間)固定する制度のことです。下図を見ていただけるとわかりやすいかなと思います。
例えば、今日、私がMicrosoft 365 Business Premiumを2,390円/月・ユーザー・税抜(※NCE年契約の参考価格)で契約したら、今日から1年間、私のこの製品の月額利用料は2,390円で据え置かれます。2023年4月に値上げがあって市場価格は2,748円になっても、私は2,390円で使い続けられる「プライスプロテクション」が適用されているため、値上げの影響を受けません。もしBusiness Premiumを値上げ後に追加しても、その利用料は1ユーザーあたり2,390円で利用できます。
ちなみに、ここの図は値上げのイメージですが、実は「値下げ」があったとしても2,390円のままなので、一長一短ではあったりします。ただ、予算のとりやすさを考慮すれば、ありがたい制度ですよね。
ライセンスの購入先の販売店を変えたいというケースは往々にして発生すると思いますが、契約更新のタイミングであれば購入先の変更は可能です。
既存のライセンスの有効期限切れ前にライセンスを有効化していただくことにより、Microsoft 365環境を引き続き利用できます。特にファイルを保存しているSharePointやOneDrive for Businessへのアクセスに影響が出ないか、心配されるお客さまも多くいらっしゃいますが、既存のライセンスの有効期限切れ前にライセンスを有効化していただければ、Microsoft 365のサービスをストップさせることなく、従業員のみなさまにお使いいただけます。もちろん、いままでのメールやチャットの履歴も問題なく引き継がれます。
販売店変更にあたっては、契約期間を1日以上重複いただくことを推奨しております。また、この重複期間中のライセンス利用料は、お客さま負担となります為、この点もご注意ください。
販売店Aで購入したMicrosoft 365の契約期間:2022年2月10日~2023年2月9日
販売店Bで購入するMicrosoft 365の契約期間:2023年2月8日~2024年2月7日
支払タイミングを月額(月払)から年額(年払)に変更したい、またはその逆というご要望もあるかと思います。ここでは現在どんな契約かが重要となってくるので、自社の契約をよくご確認ください。
2023年現在、Microsoft 365のCSPのご契約には、旧CSPとNCE(New Commerce Experience)という2つの契約方法(CSPライセンスの"買い方")があります。旧CSPの新規提供は2022年3月に終了しており、現在旧CSPでご契約中の場合、今年の更新のタイミングでNCEに乗り換えていただく必要があります。
現在旧CSP(NCEではない)でライセンスをご契約中の場合、契約更新のタイミングで、旧CSP月額からNCE年契約・年払、月契約・月払*、または旧CSP年額からNCE年契約・月払、月契約・月払*に変更することができます。
現在すでにNCEでライセンスをご契約中の場合、支払い方法を変更することはできません。
NCEへのお乗り換えのタイミングはもちろん、旧CSPやNCEで契約期間中でも、プランアップグレードや契約数の追加はもちろんOKです。既存契約のアップグレードの場合、翌月に差額をご請求します。(詳細は普段お付き合いをされている販売店さままでお問い合わせください)
■ 旧CSPをご契約中の場合
NCEへのお乗り換えのタイミング(=契約更新のタイミング)でのプランのダウングレードや契約数の減数は可能です。また、旧CSP契約期間中のプランのダウングレードや、減数・解約も可能です。
■ NCEをご契約中の場合
契約更新のタイミングでのみ、プランのダウングレードや契約数の減数が可能です。また、契約期間中の解約はできませんのでご注意ください。
購入先変更と同じように、プランを変更しても、既存のライセンスの有効期限切れ前にライセンスを有効化していただければ、Microsoft 365のサービスをストップさせることなく、従業員のみなさまにお使いいただけます。もちろん、今まで保存してきたファイルや、メール、チャットの履歴も問題なく引き継がれます。
CSPライセンスの"契約方法"である「NCE」では、契約期間内のプランのダウングレードやライセンス数の減数、解約ができません。(アップグレードやライセンスの追加は可能です。)
旧CSPではここの部分の縛りが緩かっただけに、お客さまにはご不便をおかけしますが、Microsoft側の変更によるため、何卒ご理解いただければと思います。
例えば、採用期間が限定されている業務委託や派遣社員の分のライセンスなど、前もって契約期間内に利用が終了すると判明しているライセンスをご契約される場合には、「月契約・月払」をお選びいただくことをオススメします。年契約(年払・月払)と月契約・月払は混在させることが可能なので、下図のように賢くライセンスを契約ていきましょう!
2023年現在、Microsoft 365のCSPのご契約には、旧CSPとNCE(New Commerce Experience)という2つの契約方法(CSPライセンスの"買い方")があります。旧CSPの新規提供は2022年3月に終了しており、現在旧CSPでご契約中の場合、今年の更新のタイミングでNCEに乗り換えていただく必要があります。
旧CSP、NCEについてはよく分からないというお客さまもいらっしゃると思いますので、詳しくはMicrosoft 365 相談センター、または日頃お付き合いされている販売店さままでお問い合わせください。
エンドユーザーさまがSB C&S商流で初めてライセンスを契約する場合は、「CSPリセラー承認」という作業が必要になります。
これは簡単に言うと、エンドユーザーさまからMicrosoftに対して、「SB C&Sをパートナーとして認めるよ」と申請いただくことで、エンドユーザーさまの作業が必要です。「うちの会社に対して、一次代理店であるSB C&Sから、Microsoftのライセンスを払い出していいよ」とMSに申請していただくというようなイメージですね。
いかがでしたか?今回の記事では、【 契約更新のタイミングで、購入先/プラン/支払タイミングを変えられる?変えたらどうなる? 】というよくある疑問について解説いたしました。
この情報は、従来販売店さま向けにしてきた内容ではありますが、最近はNCEやら値上げやら、と変化が激しく、お客さま側でもしっかりご理解いただく必要があるためまとめてみました。もしご不明な点があれば、ぜひSB C&SのMicrosoft 365 相談センターまでお問い合わせくださいね。
この他、法人でのMicrosoft 365導入時(導入前)のご相談は、Microsoft 365相談センターまでお気軽にお問い合わせください。
Microsoft 365の専任スタッフが皆さまからのお問い合わせやご相談に丁寧に回答いたします。
それではまた、次回のブログでお会いいたしましょう!
Microsoft 365導入にあたって情報収集中の方に嬉しいホワイトペーパーをご提供しています。
Microsoft 365導入にあたって不明点などございましたら、Microsoft 365相談センターへ。Microsoft 365に精通したスタッフが皆さまからのお問い合わせをお待ちしております。