こんにちは、Microsoft 365 相談センターの五味です。2024年9月現在、買い切り型のオフィス ソフトの最新版はOffice LTSC 2021ですが、ついに10月、Office LTSC 2024がリリースとなります。
そこで今回の記事では、【 Office 2024のリリース情報や、クラウドシフトの選択肢を視野に入れていただくためにも、オンプレとクラウドのOfficeの違い 】について紹介していきます。Officeの買い替えを検討されているお客さま、Officeの入れ替え時期のお客さまを担当されている販売店の皆さまはぜひご一読ください。
『五味ちゃんが解決!Microsoft 365 Appsの謎』
【変更時期/提供開始時期】
2024年10月1日〜
※SB C&S株式会社での取扱い開始時期です
【対象製品/値上げ率】
・Office Standard / Professional Plus 約10%値上げ
・Office for Mac Standard 約10%値上げ
・単体アプリケーション(Word / Excel / Outlook / PowerPoint / Access) 約8%値上げ
最終的な価格やお見積については、弊社の担当営業、または日頃お取引のある販売店さままでお問い合わせください。
2024年9月18日現在、以下のプログラムで販売が決定しています。
また、2024年9月18日現在、以下のプログラムについては確認中となります。
Office LTSC 2024のご購入を検討されていらっしゃる場合には、下記にご注意ください。
Office LTSC 2024をご購入を検討されていらっしゃる皆さん、「買い取り型、永続ライセンスで今まで買ってきたから」というだけの理由で、Office LTSC 2024を選ぼうとしていませんか?
大切なことなので繰り返しますが、「Office LTSCは、オフラインや工場などの専用端末での利用を想定された製品です。オンライン環境での通常業務目的で利用する場合は、Microsoft 365 Apps の利用が推奨されます。」
そもそもOffice LTSC 2024の「LTSC」とは「Long Term Service Channel」の略で、長期のサービスチャネル(を必要とする方向けの)のOfficeという意味です。工場や病院、機密を扱う上でどうしても24時間365日オフラインでなければならない特殊端末向けの製品なのです。
Microsoftが、買い切り型のOfficeをOffice LTSCとして名称を変更し使用用途を限定してきていることや、昨今のテレワークやハイブリッドワークといった多様な働き方への対応を背景として、今多くのお客さまが、Officeアプリケーションからクラウドシフト、DXを図っています。ぜひみなさんもOffice買い替えのタイミングで、クラウドシフトしてみませんか?
クラウドのOfficeは、「Microsoft 365」です。
Microsoft 365 というと「なんか余計なものがたくさんついてきそう」とか「買い切り型じゃないからなんか面倒そう」とか、いろんな誤解や良くない先入観をお持ちの方もいらっしゃいますよね。初めてクラウドに足を踏み入れる際はたしかに、そうした疑念を持つのも致し方ありません。
しかしOffice LTSCが長期のサービスチャネルを必要とする特殊デバイス向けとしてリリースされている以上、クラウドシフトという選択肢を視野に入れていただくためにも、クラウドのOfficeに対する誤解に対する回答や、オンプレとクラウドのOfficeの比較を簡単にしていきながら、クラウド型OfficeのMicrosoft 365 Appsについて説明してまいります。
Microsoft 365 というと、どうしても「なんか余計なものがたくさんついてきそう」と誤解される方もいらっしゃいますが、Word, Excel, PowerPointといったいわゆるオフィス アプリケーション のみのプランもあります。以下にプランを記載しますので、是非参考にしてみてください。
(300名以下の組織での利用)Microsoft 365 Apps for business: 1,236円/月・ユーザー(税抜)
(300名以上の組織での利用)Microsoft 365 Apps for enterprise: 1,799円/月・ユーザー(税抜)
Microsoft 365はクラウドサービスだから、オフラインだと作業できないと思っていませんか?
Microsoft 365 の Office (Microsoft 365 Apps)に含まれる Word, Excel, PowerPointなどのOffice アプリは全て、オフラインでも利用できます。30日に1回ライセンス認証が裏で走るため、最低月一回はインターネットに接続しなければなりませんが、それ以外は新幹線や飛行機の中、電波の入らない工場や施設内など、オフライン環境でもご利用いただけます。
Microsoft 365はクラウド型とは言いますが、クラウドからOfficeのローカルアプリケーションをダウンロード・インストールするという違いなだけなので、もちろんいつものWord, Excel, PowerPointがパソコン上で使えますよ。
Microsoft 365で提供されるOfficeは「常に最新版」と謳っていますが、とはいえ会社のシステムの互換性検証などもあって、すぐに最新版にする訳にはいかないというケースもありますよね。
Microsoft 365のOfficeは確かに古いOfficeのバージョンにダウングレードすることはできないのですが、Officeの過去のバージョン/ビルド番号を確認し、それを指定してインストールすることで、過去のビルド番号のOfficeを使うことは出来ますよ。プログラムの更新頻度も、最新チャネル(最新版が準備でき次第提供)の他に、月次(毎月第2火曜日)・半期(7月と1月)で選ぶことが出来ます。
その他のクラウド型のOfficeへの疑問は、こちらのホワイトペーパーで詳しく解説しています!ぜひ御覧ください。
『五味ちゃんが徹底解説!Microsoft 365 Appsの謎』
Office LTSC | M365 Apps | |
---|---|---|
買い方 | 買い取り型(永続ライセンス) | サブスクリプション型(使う分だけ契約) |
利用対象 | デバイス | ユーザー |
インストール形式 | C2R(Office展開ツールによる設定必要) | C2R |
認証方式 | MAK認証/オフラインでの電話認証 | インターネットによるオンライン認証 |
スマホ・タブレットでの利用 | × | ○ |
クラウドストレージ(OneDrive) | × | ○ |
Office Online | × | ○ |
オンプレのVDI/RDS環境での利用 | ▲(RDS環境のみ可) | ○ |
クラウドのVDI/RDS環境での利用 | ×(クラウドへの持ち込み不可) | ○(Apps for enterpriseのみ可) |
ダウングレード権 | ○ | ▲(ビルド番号指定によるインストール可) |
アップグレード権 | × | ○ |
使用可能台数 | 2台 | 5台(1ユーザーあたり) |
同一ライセンスによるMac利用 | × | ○ |
最後に、サポートライフサイクルについてもお話しておきたいと思います。サポートライフサイクルとはMicrosoft製品のサポート期間を規定するポリシーのことで、①メインストリームサポート、②延長サポート、③サポート終了という3つのフェーズがあります。
製品が一般的なサポートと更新プログラムの提供を受ける期間のこと。メインストリームサポートの期間中は、以下のようなサポートが提供されます。
●セキュリティパッチと更新プログラム: 製品のセキュリティを保護するためのパッチや機能の改善が提供されます。
●バグ修正: 製品内の問題やエラーに対する修正やアップデートが提供されます。
●一般的な技術サポート: 製品に関する一般的な問題や質問に対する技術サポートが提供されます。
メインストリームサポート期間の終了後に提供される追加のサポートオプションです。メインストリームサポートが終了した後も、特定の製品に対してセキュリティアップデートやパッチなどの限定的なサポートが提供されます。延長サポートの主な特徴は次のとおりです。
●セキュリティアップデート: 製品のセキュリティを保護するための重要なセキュリティパッチやアップデートが提供されます。
●有償サポート: 延長サポート期間中にサポートを必要とする顧客は、有償のサポートオプションを利用することができます。
●新機能やバグ修正の提供は限定的: 延長サポートでは、通常は新しい機能やバグ修正などの一般的なサポートは提供されません。提供されるのは主にセキュリティ関連の更新のみです。
そして延長サポートの期間も終了すると、製品はサポートされない状態になります。=これを「サポート切れ」と表現します。
サポート提供が終了し、製品はサポートされない状態になります。
このフェーズでは、新しいセキュリティアップデートやバグ修正は提供されず、サポートオプションも利用できなくなります。セキュリティリスクに常時さらされ続ける状態となり、非常に危険なため、ユーザーは最新のバージョンに移行することが推奨されます。
なぜこのようなお話をしているかと言うと、Office LTSCのサポート期間をよくご認識いただきたいからです。
従来のOffice製品(Office 2019まで)は、メインストリームサポートに加えて延長サポートが5年間提供されていました。そのため従来は、Officeを買うとメインストリームサポートが"買ってから"5年、その後延長サポートが5年の合計10年がサポート期間として提供されていました。
しかし、Office LTSCは、この延長サポートがありません。更に、従来は「買ってから」サポートが5年でしたが、現在は「製品が発売されてから」5年となっていることにも注意が必要です。
例えば、今年2024年に発売されるOffice 2024を、Office 2019の延長サポートが切れる2026年10月に買うのであれば、単純にサポート期間はあと3年となります。
過去に発売されたOfficeアプリケーションのサポートライフサイクルを図にまとめてみました。
現時点で、Office LTSC 2024はOffice LTSC 2021と同じく、メインストリームサポートの5年間のみがサポート期間(=延長サポートはない)となっており、2029年10月頃にサポート終了となる予定です。
いかがでしたか?今回は、【 Office 2024のリリース情報や、クラウドシフトの選択肢を視野に入れていただくためにも、オンプレとクラウドのOfficeの違い】についてご紹介いたしました。
この他、法人でのMicrosoft 365導入時(導入前)のご相談は、Microsoft 365相談センターまでお気軽にお問い合わせください。
Microsoft 365の専任スタッフが皆さまからのお問い合わせやご相談に丁寧に回答いたします。
それではまた、次回のブログでお会いいたしましょう!
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