本日は最近よくお問合せをいただいている、「Skype for BusinessのPSTN通話と会議」に関する話題です。
※PSTN(Public Switched Telephone Networks)とは・・・?
公衆交換電話網、一般の加入電話回線ネットワークのことです。
今回は簡単に"電話回線"としましょう!
尚、インターネットのネットワークのことは、IP(インターネットプロトコル)ネットワークと呼びます。
お問い合わせの内容を伺っていると、Skype for Businessを使って電話回線と連携できるところに皆さんの期待があるようですね。
しかし、電話回線とインターネット回線は、そんなに簡単には組み合わせて使えない事情があります。
では今、日本でSkype for BusinessのPSTN通話と会議がどこまでできるのか?
今回はOffice 365のクラウドサービスだけでどこまでできるかを解説しますね。
(オンプレミスのSkype for Business Serverや3rd Partyソリューションを使って実現しようすると、 それはそれで超高額になってしまいます。)
・PSTN通話(国内、国際)
→Skype for Business Onlineを利用して電話回線に対する外線へ発信、外線からの着信ができるということ
→PC/スマホが会社の固定電話になるイメージをお持ち下さい
・PSTN会議(別名:ダイヤルイン会議)
→Skype for Business 会議に電話回線から音声だけで会議に参加すること
→一昔前は、ダイヤルイン会議や3者通話のような音声だけの会議がよくありましたよね
・PSTN通話(国内、国際)
→Skype for BusinessのアドオンライセンスとCloud PBX、さらに国内・国際通話料金プランを借りれば使えるように見えますが、日本ではまだ使えません!!
(・・・皆さん、今はあきらめてください。いつの日か日本にもリリースされるはずです。)
・PSTN会議(別名:ダイヤルイン会議)
→日本で利用できます!
・・・が、PSTN会議は、Microsoftの直接販売(MOSPと呼ばれるライセンスプログラム)でのみ提供されています。
該当プランをご利用であれば、Office 365管理画面の「サービスを購入する」画面の画面右上「カート」からアドオンライセンスとして追加購入可能です。
(お客様自身がOffice 365の管理画面から調整、直接購入して頂く必要があります。)
基本的には以下を基準としたライセンスの構成(必要に応じてアドオンライセンスの追加)から利用が開始できますが、詳細は次のURLをご参照ください。
(といっても、Office 365のクラウドだけのサービスでは、PSTN通話は日本で使えませんが...)
●Skype for Business Online Plan 2(Enterprise系の単品として契約した場合のプラン)
●E1
●E3
●E5
※E5のようなデラックスプランでは、PSTN連携アドオンライセンスは不要なのですが、
実際には販売しているプランは、E5 "without PSTN"。
PSTNはついていませんよ、というプランになっております。
日本で提供されているE5プランは、日本語未対応の機能が多すぎて、現状では値段のわりにイマイチ魅力が感じられないような気もします。
(ATPはとても魅力的ですけれど。)
【参考】Skype for Business アドオン ライセンス
https://support.office.com/.../Skype-for-Business-%25E3%2582%...
※MicrosoftのWebでは、いかにもPSTN通話ができるように読めますよね...
"国内"通話料金プランと書かれていますが、これは日本を指しておらず"(米国)国内"を指しているものと思われますので、ご注意くださいね。
Skype for Businessの"PSTN"、日本ではまだ全面展開とは行かないようです。
※こちらの記事は掲載時の情報となり、今後変更となる可能性がございます。
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