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この記事のライター:Microsoft 365 相談センター 五味ちゃん

こんにちは、Microsoft 365 相談センターの五味です。営業の売上データなど、膨大なデータを分析し、グラフを用いながら分かりやすく可視化する場合には、BIツールが便利ですよね。最近Microsoft 365 相談センターには、Microsoft が提供する BIツールである「Power BI」に関するお問い合わせが増えてきています。

そこで今回の記事では、【 Power BI とは何か、無料・有料版のライセンス体系、特徴や注意点 】 を解説していきます。

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1.Power BI とは

(1)Power BI とは

Microsoft Power BIとは、Microsoftが提供するBIツールのサービス名です。BIツールのBIとは「ビジネス インテリジェンス (Business Intelligence)」の略で、例えば売上実績など、企業の膨大なデータを分析、ひと目で分かるように可視化して、ビジネスの迅速な判断・意思決定に役立つソフトウェアのことです。

データ分析の専門的知識やプログラミングなどの知識がなくても、誰でも自分の欲しいデータを分析し、ビジュアル化されたレポートを作成することができることがポイントです。

(2)Power BI に含まれるもの(構成)

Power BIには、「Power BI desktop」、「Power BI Service」とPower BIのモバイルアプリが含まれます。

①Power BI desktop

Power BI Desktop はPCにインストールするWindows デスクトップ アプリケーションのことで、様々なデータソース(オンプレ、クラウド問わず)に接続してデータを抽出・分析し、レポートを作成することができます。Power BI Desktop を使用してレポートを作成した後、"Power BI サービス" を使用して、レポートを他のユーザーと共有します。

②Power BI Service

Power BI オンラインとも呼ばれます。Power BI desktop で作成したレポートを表示するためのツールというイメージです。Power BI desktopでレポートを作成してから、Power BI サービスに「発行」するのが一般できですが、Power BI サービスでも直接 Power BI レポートを作成する(SalesforceなどのSaaSのオンライン データからダッシュボードとレポートを自動的に作成する)こともできます。

③Power BI モバイルアプリ

Power BI は、iOS、Android用のモバイル アプリも提供しています。外出先などではPCを立ち上げてデータを見ることが直ぐにできないというシーンもあるかもしれませんが、このアプリを使えば、スマホやタブレットからPower BIのレポートを利用できます。

 

2.Power BIのライセンス(プラン)の体系と価格

Power BIには無料版と有料版があります。

(1)無料版 Power BI

無料版のPower BIでは、自分だけでクラウド上で視覚的にデータを分析、レポートを表示する機能と、Poewer BI Desktop を使ってレポートを作成することができます。

Power BI にサインアップ(無料)、Power BI Desktop のインストールはこちら

(2)有料版 Power BI

有料版のPower BIには、ユーザーサブスクリプションのライセンスとノード(容量)サブスクリプションのライセンスがあります。

①ユーザーサブスクリプション

Power BI Pro(Office 365 E5/Microsoft 365 E5に含まれる):1,090円/ユーザー・月(税抜)
利用ユーザー単位でPower BI上でレポートを作成、データの分析、他のユーザーとレポートを共有できるライセンス

Power BI Premium per User:2,170円/ユーザー・月(税抜)
利用ユーザー単位でPower BI上でレポートを作成、データの分析、高度な分析機能(機械学習)、他のユーザーとレポートを共有できるライセンス
なお、Power BI Pro および Microsoft 365 E5 ライセンスを保持しているユーザーには、Power BI Premium にステップアップするためのアドオンが用意されています。(1 ユーザーあたり$10/月)

②ノード(容量) サブスクリプション

Power BI Premium P1,2,3,4,5:543,030円~/容量・月(税抜)
Power BI Proで作成されたレポートを大規模に利用者へ公開するためのライセンス

有償版Power BI導入の相談はこちら

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3.無料版と有料版の違いと注意点

(1)無料版の特徴と注意点

  • Microsoftアカウントを使って、無料でサインアップ(利用開始)ができる
  • Microsoftアカウントを使ったPower BI環境から有料版のPower BI Pro(新規Microsoft 365/Office 365テナント)への切替えは手続きが複雑となるため、Power BI無料版の利用をお勧めはしない(セルフサインナップテナントと呼ばれる管理者のいないテナントが作成される。既存のテナントへの移行、統合はできない)

(2)有料版 Power BI proの特徴と注意点

  • MicrosoftアカウントではなくMicrosoft 365アカウントを利用
  • Power BI Proで作成したレポートを共有する側と、共有される側の両方にPower BI Proのライセンスが必要
  • 共有される側はPower BI PremiumライセンスでPower BI Proで作成されたレポートを参照することも可能

(3)有料版 Power BI Premium の特徴と注意点

  • 「ユーザー」ライセンスと「ノード」ライセンスがある
    ※「ユーザー」ライセンスは2021年3月から新規に販売開始されたライセンス
  • 「ユーザー」ライセンス
    →Power BI Premium(ユーザーライセンス)は、Power BI Proライセンスの機能を全て含む
    →MicrosoftアカウントではなくMicrosoft 365アカウントを利用
  • 「ノード」ライセンス
    →「ノード」ライセンスを選択する際には、ノードの仮想マシンスペックに応じたプランを選定
    →Power BI Premium(ノードライセンス)でレポートを表示するためには、Power BI Proライセンスを持ったユーザーがレポートの作成、公開が必要
    →Power BI Premiumで利用するストレージは、Azureサブスクリプションによる容量自動拡張契約も可能
    →Power BI Premiumノードライセンス(P1,2,3,4,5)契約時は、オンプレミスのPower BI Report Server利用特典が提供される

Power BI Pro, Power BI Premium (ユーザーライセンス、ノードライセンス)のより詳細な比較はこちらのMicrosoftのページをご参照ください。

有償版Power BI導入の相談はこちら

 

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、 【 Power BI とは何か、無料・有料版のライセンス体系、特徴や注意点 】 を解説いたしました。

Power BIはMicrosoft アカウントがあれば誰でも無料で始めることができる、データを分析し可視化するツールです。ただし、Microsoftアカウントを使ったPower BI環境から有料版のPower BI Pro(新規Microsoft 365/Office 365テナント)への切替えは手続きが複雑となるため、Power BI無料版の利用をお勧めしておりません。

そのため、ビジネスでPower BIをご利用される場合は、はじめから有料版のPower BI ProないしPower BI Premiumのご利用をご検討ください!

Office 365 E5 と Microsoft 365 E5にはPower BI Proが含まれていますが、なかなかそう多くの企業が最上位プランであるE5をご契約されているわけではありません。現在Microsoft 365・Office 365をご利用中の場合は、現在のご契約プランを確認の上、Power BI利用希望者分をアドオンでご契約いただいたり、プランのアップグレードをぜひご検討くださいね。

Power BIは特に経営層や管理職層がビジネスの判断を下すのに非常に役立つツールですが、現場レベルでも売上分析やマーケティング指標のレポート化など役立つ場面が非常に多いですよ。Power BI ProやPower BI Premiumの導入のご相談は、ぜひMicrosoft 365 相談センターまでお気軽にお問い合わせください!

この他、法人でのMicrosoft 365導入時(導入前)のご相談も、Microsoft 365相談センターまでお気軽にご相談ください。
Microsoft 365の専任スタッフが皆さまからのお問い合わせやご相談に丁寧に回答いたします。

  • ※ 無料版の Power BI はご自身でインストール、ご利用ください。無料版に関するお問い合わせには回答いたしかねます。
  • ※ 導入後のお問い合わせは、販売店さま、もしくは購入後の問い合わせ窓口までお願いいたします。

それではまた、次回のブログでお会いいたしましょう!

 

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