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この記事のライター:Microsoft 365 相談センター 五味ちゃん

こんにちは、Microsoft 365 相談センターの五味です。一度はなくなったと思われていた Emotet が2021年11月頃からまた攻撃活動を再開しています。実は私も Emotet が流行りたての頃、残念ながら Emotet に感染してしまった企業からのメールを受け取ったことがあるのですが(もちろん迷惑メール報告しましたけれども)、その内容が非常に巧妙なので驚いたことを記憶しています。

差出人は過去にメールのやり取りをしたことのある(そうでない場合もありますが)実在の企業・人物の氏名とメールアドレス、メールの内容もEmotetに感染した人のメールが流用され、あたかも「正規のメールへの返信を装う」内容となっていたり、業務上開封してしまいそうな巧妙な文面となっているんです。例えば、「五味さま、お世話になっております。先日の請求書を添付いたします。(添付にエクセルファイル)」と言った具合に。

Emotet だけではないですが、近年の標的型メール攻撃の「巧妙さ」には本当に気をつけたいと感じます。特に、以前は当たり前に横に同僚が座っている環境でしたが、コロナで在宅勤務などリモートで仕事する人も増えていますよね。チャットなどで頻繁に会話していれば良いのですが、なかなかコミュニケーションが取れていないと、こんな巧妙なメールが来たらウッカリ気づかずに開いてしまう可能性、高まりますよね。

そこで今回の記事では、Exchange Online の人気のオプションプランでもある【 標的型メール対策に役立つ Microsoft Defender for Office 365 】の機能やプラン・価格をまとめてご紹介します。

資料ダウンロード!『10分でEmotet対策!Microsoft 365で標的型攻撃メールに対処する方法』

1.Microsoft Defender for Office 365 とは?何が出来る?

(1) そもそも標的型攻撃メール とはなにか?

「標的型攻撃」とは、冒頭にご紹介したEmotetのように、知り合いや取引先のふりをしてマルウェアが仕込まれたようなファイルを添付したり、フィッシングサイトや表示しただけでマルウェアをダウンロードするよう誘導するような、悪意のあるサイトに誘導するためのURLリンクを記載したメールを送信し、PCやスマホをマルウェアに感染させようとする(ひいては、そこから個人情報を入手するなど)攻撃のことを指します。
その手口や内容は非常に巧妙化しており、残念ながら日本でもさまざまな企業が標的型攻撃の餌食になっています。

(2) Microsoft Defender for Office 365とは

Microsoft Defender for Office 365とは、標的型メール対策ができるサービスです。以前は、Office 365 Advanced Threat Protection (ATP) と呼称されていたサービスですね。

メールに添付されたファイルやURLを検査し、悪意のあるファイルやURLから守ってくれます。

Defender for Office365

(3) Exchange Online Protection があるから必要ない?違いは?

Microsoft 365・Office 365の中でメール・スケジュールサービスを提供する Exchange Online には、Exchange Online Protectionという機能が標準搭載されていますよね。この機能で「アンチスパム」、「アンチウイルス」、「DKIM/DMARC」対応がされているため、Microsoft 365・Office 365ユーザーは、安心してメールサービスをお使いいただけます。

しかし、近年、標的型メールは非常に巧妙化してきており、これだけでは不完全です。特に冒頭にご紹介したような、添付ファイルがついていたり、URLが記載されていたりする場合、その中身が安全かどうか、Exchange Online Protection だけでは完璧にガードできません。Exchange Online を更に安全に使うには、このDefender for Office 365 (Plan 1)を使って、添付ファイルやURLが安全かどうかをチェックしましょう。URLが怪しい場合は正常なURLへ修正したり、削除する他、怪しい添付ファイルは削除されます。

 

2.Microsoft Defender for Office 365 のプラン展開と価格

Microsoft Defender for Office 365 は、Plan 1、Plan 2 という2つのプランが展開されています。

Microsoft Defender for Office 365 のプラン展開と価格
プラン名 機能 価格(税抜)
Plan 1
  • Exchange Online の添付ファイル、リンク検査
  • OneDrive for Business, SharePoint Online, Teams 上の悪意のあるファイルの自動検疫
299円/ユーザー・月
Plan 2
  • Plan 1の機能
  • 脅威トラッカー(注意すべき脅威の確認)
  • 脅威エクスプローラー(脅威/侵入状況確認)
  • 攻撃シミュレーター(脆弱性のあるユーザーの特定)
749円/ユーザー・月

注目いただきたいのが、OneDrive for Business, SharePoint Online, Teams 上の悪意のあるファイルの自動検疫という機能。悪意のあるファイルを「開く」や「ダウンロード」を禁止したり、警告を表示してくれるすぐれものです。

コロナ禍の影響でリモートワークが主体となり、日頃のドキュメントはすべてTeamsを活用して共有していませんか?それが外部からダウンロードしたもので、たまたま悪意のあるファイルだったら?Microsoft Defender for Office 365 ではそうした脅威までブロックしてくれます。

 

資料ダウンロード!『10分でEmotet対策!Microsoft 365で標的型攻撃メールに対処する方法』

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、Exchange Online の人気のオプションプランでもある【 標的型メール対策に役立つ Microsoft Defender for Office 365 】をご紹介しました。ぜひこれを気にMicrosoft Defender for Office 365の導入を検討してみてください!

【 Microsoft 365 伝道師 五味ちゃんのワンポイントまとめ 】

  • Microsoft Defender for Office 365 とは標的型メール対策ができるサービス
    メールに添付されたファイルやURLを検査し、悪意のあるファイルやURLから守ってくれる。
  • Microsoft Defender for Office 365 Plan 1:299円/月・ユーザー
  • Microsoft Defender for Office 365 Plan 2:749円/月・ユーザー
    Plan 2では、Plan 1に加えて、脅威のトラッカーや状況確認、ユーザーの検出まで行える

この他、法人でのMicrosoft 365導入時(導入前)のご相談は、Microsoft 365相談センターまでお気軽にお問い合わせください。
Microsoft 365の専任スタッフが皆さまからのお問い合わせやご相談に丁寧に回答いたします。

  • ※ 導入後のお問い合わせは、販売店さま、もしくは購入後の問い合わせ窓口までお願いいたします。

それではまた、次回のブログでお会いいたしましょう!

 

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この記事の執筆者

五味 愛子

SB C&S株式会社
ICT事業本部 クラウドプラットフォーム推進本部
クラウドプラットフォーム推進統括部 販売推進部 企画課 課長

2012年よりMicrosoft製品の販売促進およびBtoBマーケティングを担当。Microsoftクラウドの魅力を“現場目線で分かりやすく・楽しく伝える”ことをモットーに、販売代理店様とともに日本企業のクラウドシフトやDX促進に取り組んでいる。

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