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この記事のライター:Microsoft 365 相談センター 五味ちゃん

こんにちは、Microsoft 365 相談センターの五味です。
7月から8月にかけてぐっと感染者が増えた新型コロナウイルスも、そろそろ落ち着いてきたと判断されたのでしょうか。東京都では先日、飲食店の営業時間短縮が解除されましたね。

さてそんな中、8月からなんと日本限定のTeams単体(!?)のお手軽プラン「Remote Work Starterプラン」が提供開始となりました。
お問い合わせも非常に増えてきておりますので、今回の記事では、 【 Remote Work Starterプランとは? 】 について詳しくご紹介していきます。

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Remote Work Starterプランとは?

Remote Work Starter プランとは、Microsoft 365(Office 365)の中でも特にリモートワークに役立つウェブ会議・ビジネスチャット機能である「Microsoft Teams」を手軽に開始していただくためのお手軽なプランです。

「Teams単体プラン」と表現してしまうと、若干語弊・誤解が生じてしまいます。
というのも、本来Teamsは、Office 365(Microsoft 365)の中に含まれるグループウェア機能(メール・スケジュールのExchange Online、ファイルストレージ・ファイル共有のSharePoint Online/OneDrive for Businessなど)をフル活用したサービスだからです。

例えば、ミーティングの参加者のスケジュールの空き時間を提案してもらって会議を組んだり、チームに共有したファイルを共有フォルダに保存して同時編集を行ったり、タスク管理ができたり。そうした作業が全てTeams上で出来るのは、その他の基盤と連携しているからなんですね。
このRemote Work Starter プランも、他の基盤、例えばOneDrive for BusinessやSharePoint Onlineとの連携は発生しています。

ですから、このRemote Work Starter プランはTeamsで出来ることが全部できるTeams単体プランである、ということではありません。まさにこれからTeamsを使っていきたいと考えている企業にとっては、まず手始めに利用してみるのにぴったりな、まさに「スターター」プランという立ち位置のプランとなっております。

では、次にこのプランの出来ること・出来ないことを見ていきましょう。

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Remote Work Starterプランで出来ること・出来ないこと

上でお話したように、Teamsは本来他の基盤と連携して真価を発揮するサービスでもあるので、ここで「Remote Work Starter」プランでは何ができるのかを見極めて、ご利用を検討ください。

1. 出来ること(付帯する機能)

  • チャット/通話/ビデオ会議/ファイル共有(Teams)
  • 個人用ファイルストレージ(OneDrive for Business Plan 1)
  • ファイル共有(SharePoint Online Plan 1)
  • webブラウザ上でのOfficeドキュメントの閲覧・編集(Office for the web)
  • 簡易的なメール(Exchange Online Kiosk)
  • webフォーム作成機能(Forms)
  • ビデオ会議のレコーディング(録画)データの保存(Azure Media Services)

特に注意いただきたいのが、Exchange OnlineとAzure Media Servicesという(あまり聞き慣れない)部分です。

(注意事項 1) メールはExchange Online "Kiosk"。容量や利用形態に制限

Exchange Online Kioskでは、メールの容量が1人あたり2GBのみであることに加えて、使える利用形態がweb(Outlook for the web)のみといった制限があります。本気のリモートワークでExchange Onlineをフル機能で使いたい時には、ちょっとこちらの機能では物足りないかもしれません。

(注意事項 2) Azure Media Services

Azure Media Servicesは、上記の通り、ビデオ会議のレコーディング(録画)データの保存機能として提供されるものです。
この後出てくる提供されないもの「Stream」の代わりとして提供されます。通常のTeams会議のレコーディングデータは「Stream」上に保存されますが、Remote Work Starter プランには「Stream」が付帯していないため、Azure Media Services上で、一時的(21日間)に動画を保存します。ビデオ会議でレコーディング(録画)したデータは、Teamsクライアント上に表示され、そこからダウンロードすることができますよ。

2. 出来ないこと

  • 300名以上を超えての契約
    ※法人様向けのOpenライセンスプログラムでの提供もありません
  • Teams ライブイベント(詳しくはこちらも参照ください)の作成
    ※尚、ライブイベントの作成には、Office 365 E1以上が必要です
  • Outlook による MAPI 接続 [メール/予定表]
    ※IMAPも提供されません
    ※Outlook for the webによる利用、またはPOP接続だけが許可されます。
  • Stream
    ※Remote Work Starter プランでは、これの代わりにAzure Media Servicesが提供されます
  • Microsoft 365 Business Voice 電話連携
    ※Microsoft TeamsでのMicrosoft 365 Business Voice連携による一般電話回線での代表電話着信機能が使えません
  • SharePoint Online の容量拡張
    ※Office 365 Extra Storage:SharePoint Onlineの容量拡張用オプションプランで容量追加できません
  • 日本以外(海外)での利用
    ※日本独自のプランのため、海外での利用は対象とされていません

『Teamsの無料版と有償版の違い』は別記事でご紹介中

 

まとめ

いかがでしたか?
今回の記事では、 【 Remote Work Starterプランとは? 】 について、詳しく解説いたしました。

【 Microsoft 365 伝道師 五味ちゃんのワンポイントまとめ 】

  • Remote Work Starter プランとは、Office 365(Microsoft 365)の中でも特にリモートワークに役立つウェブ会議・ビジネスチャット機能である「Microsoft Teams」を手軽に開始していただくためのお手軽なプランである
  • Remote Work Starter プランでは、Teamsの基本的な機能が備わっているが、メール・スケジュールの部分がExchange Online Kioskの機能のみであること、会議の録画の保存がStreamではなくAzure Media Servicesになること、が特に異なるポイント
  • Remote Work Starter プランは、300名以上での契約やTeams ライブイベントの作成、OutlookによるMAPI接続、SharePoint Onlineの容量拡張や日本以外での利用など、通常のプランで提供されているTeamsと違って制限が多く存在する
  • Remote Work Starter プランで出来ること・出来ないことをきちんと理解した上で、どのプランを契約するか検討しよう!

この他、法人でのMicrosoft 365導入時(導入前)のご相談は、Microsoft 365相談センターまでお気軽にお問い合わせください。
Microsoft 365の専任スタッフが皆さまからのお問い合わせやご相談に丁寧に回答いたします。

  • ※ 導入後のお問い合わせは、販売店さま、もしくは購入後の問い合わせ窓口までお願いいたします。

それではまた、次回のブログでお会いいたしましょう!

 

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