Office 365の製品なのに

IT管理者向け

公開日

2016年06月16日（木）

最終更新日

2024年09月13日（金）

Office 365の製品の中に、"Azure AD"という名前の機能があります。
『Office 365の製品なのにAzure？』と、お客さまの頭を混乱させてしまうポイントの１つです。

Azure ADとは、
・どんな機能？
・どのAzure ADを買うの？
・どこで設定するの？
・・・と迷わえれるケースが多いです。

そこで本日は、Azure ADについて、ご案内いたします。

◆ "Azure AD"とは、クラウド側のAD（Active Directory）！

AD（Active Directory）といえば、通常はオンプレミス環境で、ユーザー情報管理（IDやパスワード、ユーザーのグループ管理）に使われますよね。
そのクラウド版ADが「Azure AD」です。

◆ Azure ADの無料エディションが標準装備！

Office 365をご利用いただくと３つあるAzure ADのエディションの無料版Azure AD Freeが標準で付きます。

【３つのAzure ADエディション】
・Azure AD Free　→　これがOffice 365に標準で入っています！
・Azure AD Basic
・Azure AD Premium

≪≪Azure ADの各エディションの違いはこちらをご確認下さい↓≫≫
https://azure.microsoft.com/.../pri.../details/active-directory/

◆ Azure AD FreeはOffice 365で何をしてくれるの？

Office 365のユーザー情報は、Azure AD Freeにすべて登録されています。
Office 365の管理画面の見た目上では、Office 365にユーザー登録しているように見えますが、裏ではAzure ADが動いているということです。
管理画面の「設定」＞「Azure AD」を表示すると、Office 365とは異なるAzure AD専用の管理画面へ行けますよ。
※Azure ADとADの関係性は別の機会にご紹介しますね。

【無料の Azure Active Directory サブスクリプションの登録】
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn832618.aspx

◆Azure AD Rights Management（RMS）は、Office 365、Azure、どちらの製品？

もう１つAzureとOffice 365の境界線が曖昧なのが、通称「Azure AD RMS」ですよね。
Azureの名前が付くので、Azureで買おうとしても買えません。
Office 365のオプションとして初めて買えるサービスなんですよね。
でも、管理設定をしようとすると、ほとんどはAzure AD側のAzure AD RMSの「Rights Management」専用画面での設定が多いのですが・・・。

「Azure AD RMS」は...
・ユーザー情報側の管理をAzure AD側で設定。
・アクセス権や操作制御は、Office 365側で設定。
Azure ADとOffice 365の両方で設定する必要がありますね。
*Azure AD RMSはオンプレミスのファイルサーバーとの連携も制御も可能なんです。
（以前ご紹介のコチラも見てください。）
https://www.facebook.com/...theater

【Azure Rights Management と AD RMS を構成する】
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj739831.aspx

Office 365とAzure ADの関係性をご理解いただけましたでしょうか？