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この記事のライター:Microsoft 365 相談センター 五味ちゃん

こんにちは、Microsoft 365 相談センターの五味です。Microsoft 365(Office 365)の製品って、すぐ名前が変わってしまってキャッチアップするのがとても大変なのですが、皆さんはいかがですか?

今回の記事では、つい最近「また」名前が変わったセキュリティのツールの一つ 【 Microsoft Defender for Cloud Apps 】 についてご紹介します。名前がコロコロとよく変わってしまうのは悩ましいですが、テレワークや在宅勤務の導入に伴うクラウドサービスの利用拡大で、以前にも増してセキュリティ対策をきちんと行う必要に迫られている中で心強い味方となってくれます。情シスのあなたの心配事、Microsoft Defender for Cloud Apps で減らすことが出来るかもしれません!

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1.Microsoft Defender for Cloud Apps とは?

(1)Microsoft Defender for Cloud Apps

Microsoft Defender for Cloud Apps とは、Microsoft 365(Office 365)のセキュリティを強化できるオプションプランのことです。このサービスは、不審なアクセスや操作への対策として効果を発揮します。

(2)Microsoft Defender for Cloud Apps、その名称の変遷

今までMicrosoft 365(Office 365)含め、Microsoftのプロダクトに触れてきた方でも、Microsoft Defender for Cloud Appsと言われると、「なんか前は違う名前だったような...」とか「なんか似たような名前のやつが他になかったけ?」と思われる方も多いのではないでしょうか。「新製品なのかな?」と思いきや、実はこのMicrosoft Defender for Cloud Apps、新機能ではありません。

名称変更や機能統合を経て強化されるなど、紆余曲折を経て、現在(2022年1月時点)はMicrosoft Defender for Cloud Appsという名称となりました。元々、Office 365にASMというプロダクトがあり、EMS(Enterprise Mobility Suite)に元祖Cloud App Security(CAS)が登場。その後、ASMはOffice 365 CASと名称を変え、更にEMS側のCASと機能統合され、MCAS として提供されます。その後さらにアプリ ガバナンスの機能も追加されるなどして、現在のMicrosoft Defender for Cloud Appsとなりました。

<初代> Adcanced Security Management (ASM)
<2代目> Office 365 Cloud App Security (Office 365 CAS)
<3代目> Microsoft Cloud App Security (MCAS)
<4代目> Microsoft Defender for Cloud Apps ←イマココ

(3) Microsoft Defender for Cloud Apps で出来ること

Microsoft Defender for Cloud Apps を使うと、こんな事ができますよ。これがあれば、手放しで管理(自動で監視)も夢ではありません!

  • ユーザーの操作/監査ログを180日(標準機能では90日)保持
  • 高度な動作分析と機械学習を使って、異常なMicrosoft 365(Office 365)使用と不審な操作/アクセスを自動検出
  • 異常なMicrosoft 365(Office 365)の使用、不審な操作/アクセスを判定するポリシー(ルール)を設定
  • ダッシュボードでMicrosoft 365(Office 365)上の脅威状況と異常検出状況を確認、簡単にトリアージ(対応優先度の選別)

 

2.楽して管理したい...!そんなあなたにこそオススメ

「アカウント乗っ取り等による不審なアクセスや不正操作から会社を守りたいけど、人的リソースも足りないので楽して(出来れば手放しで)どうにかしたい!」という企業にオススメです。

分かります、みんな忙しいですもんね。24h365dで社内システム監視出来るほど暇じゃないですし、ますます巧妙化する脅威への対応なんて、到底一人では無理というもの...。

そう、そんな時このMicrosoft Defender for Cloud Apps が、あなたの代わりに会社を守る腹心の友になってくれる、というわけです!

管理の負担が減ることで、情シスさんが本来取り組むべき業務に集中できたり、残業や深夜勤務など見えないコストの削減にも繋がるはずです。

アカウント乗っ取りの方法と言えば、パスワードリスト攻撃やフィッシングサイトによる乗っ取りが大きな手口ですね。複数のサービスでアカウント情報(ID/パスワード)を使いまわしていたり、近年より巧妙化してきているフィッシングメール及びサイトに引っかかり、自分から情報を渡してしまったり。

以前、ダークウェブでのアカウント販売が大きくニュースで取り上げられていたのを覚えてますでしょうか?もちろん、それとMicrosoft 365(Office 365)自体は関係ないのですが、16のウェブサイトから合計約6億2000万件のアカウントデータが流出し、販売されていたそうです。

もし、流出元のサイトと同じID/Passを、Microsoft 365(Office 365)でも利用していたら...?

考えるだけでゾワッとする話ですよね。しかし、数多のクラウドサービスを駆使しながら業務を行うユーザーの視点からすれば、超複雑な(例えば、大文字小文字の英数字、記号を必ず含んで16桁、とか...)パスワードをサービスごとに設定するなんてナンセンスなんですよね。最近はブラウザに記録できるようになりましたが、いずれにせよそもそものパスワードを覚えていないと、ログインが切れてキャッシュなどもクリアしてしまった場面などでは、ユーザーとしては大変不便と感じることも多くあるでしょう。だからこそ、管理側からも守ってあげたいですよね。

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3.Microsoft Defender for Cloud Apps の価格

Microsoft Defender for Cloud Apps、気になってきましたか?
ではここで、Microsoft Defender for Cloud Apps の価格を発表します!

月額524円/ユーザー(税抜)

スターバックスのアメリカンコーヒー Tallサイズ1杯分くらいのお値段ですね!
...と分かるような、分からないような価格の喩えはさておき、「Defender for Cloud Appsが欲しい!」という方はぜひ、Microsoft 365相談センターにお問い合わせくださいね。

 

まとめ

いかがでしたか?Microsoft 365(Office 365)をより安全・安心に、そして情シスさんをもっと楽に!新型コロナウイルスの終息がまだ見えない中、今後はより一層いつでも・どこでも快適に仕事が出来る環境作りが求められます。セキュリティレベルやコンプライアンスについて今一度振り返っていただくとともに、ぜひDefender for Cloud Appsの導入もご検討ください。

【 Microsoft 365 伝道師 五味ちゃんのワンポイントまとめ 】

MCAS(Microsoft Cloud App Security) とは...

  • 不審なアクセスや操作への対策として効果を発揮するMicrosoft 365(Office 365)のオプションプラン
  • アカウント乗っ取り等による不審なアクセスや不正操作から会社を守りたいけど、人的リソースも足りないので楽して(出来れば手放しで)どうにかしたい!という企業にオススメ
  • ユーザーの操作ログの保持、不審な操作/アクセスを自動検出、ダッシュボードで脅威状況と以上検出状況を確認し対応優先度の選別などができて、セキュリティ強化対応ばかりにリソースを割いていられない忙しい情シスさんのお助けマンに!

この他、法人でのMicrosoft 365導入時(導入前)のご相談は、Microsoft 365相談センターまでお気軽にお問い合わせください。
Microsoft 365の専任スタッフが皆さまからのお問い合わせやご相談に丁寧に回答いたします。

  • ※ 導入後のお問い合わせは、販売店さま、もしくは購入後の問い合わせ窓口までお願いいたします。

それではまた、次回のブログでお会いいたしましょう!

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この記事の執筆者

五味 愛子

SB C&S株式会社
ICT事業本部 クラウドプラットフォーム推進本部
クラウドプラットフォーム推進統括部 販売推進部 企画課 課長

2012年よりMicrosoft製品の販売促進およびBtoBマーケティングを担当。Microsoftクラウドの魅力を“現場目線で分かりやすく・楽しく伝える”ことをモットーに、販売代理店様とともに日本企業のクラウドシフトやDX促進に取り組んでいる。

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